2 身体障害者補助犬 (1)身体障害者補助犬とは 目や耳や手足の不自由なかたの生活のお手伝いをする盲導犬・聴導犬・介助犬のことです。身体障害者補助犬法に基づき認定された犬で、特別な訓練を受けています。障がいのあるかたのパートナーであり、ペットではありません。 きちんと訓練され管理も行われているので、社会のマナーも守れますし、清潔です。だからこそ、人が立ち入ることのできるさまざまな場所に同伴できます。 (2)補助犬の種類とは ア 盲導犬 目の見えないかた、見えにくいかたが街中を安全に歩けるようにサポートします。障害ぶつを避けたり、立ち止まって曲がり角を教えたりします。ハーネス(胴わ)をつけています。 イ 聴導犬 音が聞こえない、聞こえにくいかたに、生活の中の必要な音を知らせます。玄関のチャイム音、FAX着信音、赤ちゃんの泣き声などを聞き分けて教えます。聴導犬と描かれた表示をつけています。 ウ 介助犬 手や足に障がいのあるかたの日常の生活動作をサポートします。物を拾って渡したり、指示した物を持ってきたり、着脱いの介助などを行います。“介助犬”と描かれた表示をつけています。 (3)補助犬の同伴を受け入れる義務がある場所 補助犬の同伴については、身体障害者補助犬法で、人が立ち入ることのできるさまざまな場所で受け入れるよう義務づけられています。犬だからという理由で受け入れを拒否しないでください。 ・国や地方公共団体などが管理する公共施設 ・公共交通機関(電車、バス、タクシーなど) ・不特定かつ多数の人が利用する民間施設(商業施設、飲食店、病院、ホテルなど) ・事務所(国や地方公共団体の事務所、従業員50人以上の民間企業) (4)仕事中の補助犬への接し方 補助犬ユーザーがハーネスや表示をつけた補助犬を同伴しているとき、補助犬は仕事中です。 ・仕事中の補助犬には、話しかけたり、じっと見つめたり、勝手に触ったりして気を引く行為をしないようにしましょう。 ・補助犬に食べ物や水を与えないようにしましょう。ユーザーは与える食事の量や水の量、時刻をもとに犬の排泄や健康の管理をしています。 写真が貼られています。 補助犬ユーザーと盲導犬が歩いている様子が写っています。