第2章 障がいの特性と必要な配慮の基本 8 知的障がい  知的機能の障がいが発達期(おおむね18歳まで)に現れ、日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいいます。 障がいの特性 ・「言葉を使う」「判断する」「抽象的なことを考える」ことに時間がかかることが主な特徴です。 ・障がいの現れかたは人それぞれです。漢字の読み書きや計算が苦手だったり、一つの行動に固執したり、同じ質問を繰り返したりするかたもいます。 ・周囲の状況の理解、未経験のできごと、急な状況変化に対応することが難しいため配慮が必要です。 ・自分の思いを伝えられない、コミュニケーションがうまくとれない、難しいことがわからないかたも多くいます。 ・周りに注意を払うより、自分の興味のあることに関心がいくため、危険を察知できないかたもいます。(例えば、公園でボール投げをしていて、ボールが道路に転がったとき、車が来るか来ないか確認するより、ボールを取りに行く方を優先するなど。)   意思疎通の手段とポイント ・人に質問したり、言葉で自分の気持ちを伝えたりすることが難しいため、状況に応じて絵や記号、簡単な図を使って説明や意思表示などのやりとりができるコミュニケーションボードを活用するなど、そのかたの伝えたいことを理解するように努めましょう。 ・一つの行動にこだわったり、同じ質問を繰り返したりすることがあるので、繰り返し丁寧に応対することが必要です。 ・できるだけ短い文書で、身振り手振りを交え、ゆっくり簡単な言葉で話しかけてください。 配慮のポイント ・予定が急に変更になったり、大声で注意されたりするなど、予想外のことが起きると、柔軟に対応できず「泣きわめく」「飛び跳ねる」などのパニック行動が起きることがあります。  このようなときは、落ち着ける場所に誘導してください。 ・「通行する人を無表情で見ている」「ぴょんぴょん跳ねたりする」「大きな声で独り言を話している」などの行動をするかたもいます。温かい目で見守ってください。 家族・支援者からのメッセージ (家族からのメッセージ) 知的に障がいがあっても、みんな一生懸命、毎日を生きています。特別な人、かわいそうな人、ということではなく、その人の個性ととらえ、同じ人間として温かく見守っていただければと思います。 (支援者からのメッセージ) 知的障がいのあるかたへの案内文書などにはルビ(ふりがな)を振ってください。 また、ゆっくり丁寧に話しかけてください。飲食店のメニューなどには写真や絵の提示があると理解していただくのに有効です。説明には言葉だけでは十分に理解されないことがあるので、絵や図など視覚的な表現方法を取り入れていただければと思います。 相談・問合せ先 一般社団法人 北海道てをつなぐ育成会 一般社団法人 北海道知的障がい福祉協会