第2章 障がいの特性と必要な配慮の基本 5 肢体不自由 事故による損傷や先天性の疾病などが原因で、上肢・下肢に欠損や麻痺、筋力低下などが生じ、日常の動作や姿勢の維持が不自由になる障がいです。 障がいの特性 上肢や体幹に機能障がいがあると、手の筋力が弱い、指の動きが不自由であることなどにより、細かいものをつかみ握ること、字を書くこと、書類や冊子のページをめくること、小さなボタン、 スイッチ、タッチパネル、キーボードやマウスを操作することなどに支障が生じる場合があります。 また、発声に関する器官の麻痺や不随運動などにより、音声でコミュニケーションを取ることが困難な場合もあります。 意思疎通の手段とポイント   文字盤 手や足の指を活用して、文字盤の文字を指し示したり、音声合成装置のスイッチを押し、意思を伝えます。 また、視線の動きで文字を指し示す透明文字盤もあります。 意思伝達装置 パソコン等を利用した専用機器で、指や目など体のわずかな動きで入力スイッチを操作して、文字や文書を作成するなどして意思を伝えます。 コミュニケーションボード ボードの写真や絵、文字等を「指さし」や「うなずき」などによって意思を伝えます。 配慮のポイント ・車いすを利用しているかたのために、窓口や机などの構造・位置に配慮します。 ・そのかたに応じた読み書きの代読や代筆を手助けします。 ・移動、読み書き、会話などに時間を要することがあるので、時間に余裕を持ち見守ってください。 ・車いすなどを使用しているかたと話をするときは、少しかがんで目線の高さを合わせることで会話がしやすくなります。 ・話をするときには、介助者にではなく、必ず本人に向かって応対してください。  ・「わかりやすく、ていねいに努めること」がコミュニケーションの基本姿勢として必要です。 家族からのメッセージ 障がいの特性を理解することは大変だと思いますが、障がいのあるかたの目線に立った配慮(年齢・人格)をいただければと思います。 ゆっくり同じ目線で話し、根気よく聞き、根気よく伝えてください。伝わった時の喜びは、お互いに感じることができると思います。 相談・問合せ先 公益財団法人 北海道肢体不自由児者福祉連合協会 一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会