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最終更新日:2013年4月02日(火)


知事訓辞250401


知事訓辞

平成25年4月1日(月)
知事会議室

 皆さん、あらためて、おはようございます。

 この度、本日4月1日付けで知事部局で3,385件の人事異動を行いますとともに、本道の活性化に向けた交通政策の一元化など、重要課題に対応するための体制づくりを、整備をいたしたところであります。

 また、本日から新規採用として375名の皆さん方が入庁されたわけでありますが、皆さま方を心から歓迎するとともに、今後のご活躍を大いに期待するところであります。

 そして、新年度のスタートに当たりまして、私の思いなどを若干、お話をさせていただきたいと思います。

  昨年末に、新政権が誕生し、年が変わって3ヶ月経ったところでございます。
 この間を振り返ってみますと、新政権発足後直ちに、いわゆる15ヶ月予算を取りまとめられたところであり、今、日本経済の再生に向けた対策が展開され、我々もそれに対応するかたちで動いているところであります。

 一方、2月の日米首脳会談の後、TPP協定交渉に向けた局面が変わりました。皆さんご案内のとおり3月15日に総理から参加表明がなされ、北海道の将来を揺るがしかねない問題に直面している、このように、認識をいたしております。

 また、道内においては、これは去年の暮れからでございますが、各地で記録的な大雪となり、9人の方々の尊い命が奪われる3月初旬の暴風雪など、度(たび)重(かさ)なる雪、そして風、暴風雪に見舞われたところでございます。

 まさに、様々な課題に直面した数ヶ月であり、こうした事態にしっかりと対応していくことが、私たちに求められている、このように考えているところでございます。

  さて、私は、今年の道政執行方針において、この一年を、本道の明日につながる「前進の年」と位置づけさせていただき、「潜在力を「カタチ」に変える道政」、「多様なネットワークを力に変える道政」こういったことを進めていきたい、このように皆様方に申し上げたところであります。
 このことについて、今年になりましてから道内でいい実例がありましたので、一つ紹介をさせていただきたいと思います。

 去る2月16日、寒い時期ですが、道北の下川町で、世界26ヶ国の研究者など約300人が集う「環境未来都市構想推進国際フォーラム」という国際会議が開かれました。

 下川町は、平成20年には「環境モデル都市」に、また、平成23年には「森林総合産業特区」に指定された町でもあります。
 長年にわたって着実に整備・管理してきた森林資源を活かし、自立的な地域経済やエネルギーの完全自給などに向け、町を挙げて取組が進んでいるところであります。

 この国際会議では、こうした取組が高く評価され、世界最高の経済フォーラムと言われております『ダボス会議』のように、環境をテーマとする『シモカワ会議』というものが今後ありうるのではないか、こういった提言もあったとされております。
 会場となった町の公民館は、大きな国際会議にも負けない熱気に包まれたと、このようにお伺いをいたしているところであります。

 人口3千6百人余りの小さなマチ、下川町の挑戦は、素晴らしい取組だと、私は思います。まさに、「潜在力をカタチに変える」、「多様なネットワークを力に変える」ということを、具体的に私たちに示してくれる一つのモデルであると、このように考える次第であります。

 私は、このような姿勢を職員の皆さんに共有をしていただきながら、次の3つの柱に重点を置いた政策の展開を25年度において図ってまいりたいと考えております。

 まず一つ目は、「経済『活性化・自立化』の推進」に向けた取組であります。
 私自身、海外へのトップセールスを幾度となく経験をしてまいりました。そういったことを通じて、特にアジアにおける北海道のプレゼンス、北海道の力、存在感、これは確実に高まっていると強く実感をいたしているところでありまして、常に、「地球の中の北海道」という視点を持って、海外需要を積極的に取り込み、経済の活性化と自立化につなげていくことが必要と考える次第であります。

 このため、今後、新たな食品機能性表示制度を活かしたフード特区のさらなる推進をはじめ、成長するアジアをターゲットに北海道ブランドの発信と販路拡大を目指すASEANネットワークの構築、さらに、北海道新幹線の開業に向けた取組の加速など、本道の強みを最大限に活かすための施策を一層積極的に推進していかなければなりません。

 二つ目は、「『環境先進地』北海道づくり」であります。

 いつも申し上げているところであって、恐縮でありますが、北海道には、豊かな自然、水資源、太陽光や風力、雪氷、バイオマス、地熱など優れた自然エネルギー、類い希な環境資源があるところであります。

 こうした資源を有効に活用するため、データセンターの立地をはじめ、メガソーラーや風力発電などの様々な動きが既に顕在化をいたしております。

 このような動きを確実に捉え、環境と経済が調和をし、好循環する「環境先進地」北海道の実現に向けて、エネルギーの地産地消や環境産業の育成、森林資源の循環利用などの取組に一層力を注いでまいりたいと考えております。

 三つ目は、「『安全・安心』実感社会の構築」であります。

 私たちは、これから、かつて経験したことのない人口減少、そして高齢化社会を迎えようといたしております。

 こうした流れは、ともすれば悲観的にとらえられがちでありますが、私たちは、ポジティブな姿勢で、持続可能な、活力ある社会像を描いていかなければなりません。

 その土台となるのが、安全、そして、安心であります。

 乗り越えていかなければならない課題は多々ありますが、地域医療の充実や、共に支え合う仕組みづくり、さらには、頻発する災害に備えた地域防災力の強化などに一層力を注いでまいりたいと考えます。

 最近、「超訳 ニーチェの言葉」という本が話題になっていると聞いております。ニーチェには次のような言葉があります。

 「始めるから始まる。すべて、初めは危険だ。しかし、とにかく始めなければ始まらない」

 新しいことへのチャレンジ、そこには、どうしても「失敗をするかもしれない」という不安があり、行動を起こすことへの躊躇(ちゆうちよ)があると思います。
 しかし、当たり前ことでありますが、まず「始め」なければ、何も変わりません。

 様々な課題に直面する道政も全く同じだと、私は確信をいたします。
 前例主義に頼り、安全な場所から一歩も出ないという姿勢では、何も変わりません。そして、道民の皆様方の期待には到底応えることができない、このように考えます。

 今日から新しい体制がスタートいたしました。
 それぞれの職場、仕事において、より良い北海道づくり、地域づくりに向けた何かを「始める」という思いを持って、25年度、新年度の仕事に早速とりかかってほしいと考えます。

 私自身、気持ちも新たに、今年が本当の意味で「前進の年」となるよう、皆さん方とともに、前を向いて困難な課題にもチャレンジをしていく決意であります。
 今年度も皆様方のお力添えを心から、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。