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最終更新日:2015年1月05日(月)

平成27年 職員に向けた仕事始めのあいさつ

  平成27年1月5日(月)  

北海道議会本会議場         

 

イランカラプテ。明けましておめでとうございます。

職員の皆さん方、年末年始は、ゆっくり過ごすことがお出来になりましたでしょうか。

皆さんの中には、お休み返上で、仕事をされた方もたくさんおられると思います。本当にお疲れ様でございます。心から感謝を申し上げます。

平成27年の仕事始めに当たり、少しお話をさせていただきたいと思います。

私は、知事に就任して以来、「住んでいることが、国内外の人々のあこがれとなる、そんな北海道を実現したい」、この思いのもと、常に、道民の皆様方にとって、そして本道の未来にとって何が大切か、こういった視点に立って、道政に全力で取り組んでまいったところであります。

 これまでの道のりを振り返りますと、順調に前に進むばかりではなく、厳しい状況に直面することも多々あったわけであります。

こうした中にあって、海外からの来訪者が、過去最高を更新したことをはじめ、道内食率が9割を超え、今や全国ブランドとなった北海道米、救急医療体制の充実に向けたドクターヘリの導入、さらには馬産地としてのシンボルであるホッカイドウ競馬の経営改善など、様々な分野で、明るい動きが広がってきていると考えております。

また、昨年11月には、大手生命保険会社の本社機能の道内への移転が実現いたしました。

こうした企業誘致は、BCP、すなわち事業継続計画への関心の高まりの中、国内の他地域に比して、比較的低い自然災害リスクなど、本道の優位性のアピールと企業ニーズに対応した的確な提案などが実を結んできたものだと考えるところであります。

 私が、目指す北海道の実現に向けて、歩みを進めることができましたのは、職員の皆さん方が、目の前の困難な課題にも、知恵を絞り、汗をかいていただいたおかげであり、改めて心から感謝を申し上げる次第であります。

 さて、私は、皆さんに対して、北海道の発展の鍵は、成長し続ける「世界」、そして豊かさに満ちた「地域」にあると申し上げてまいりました。

 北海道には、世界に誇ることができるたくさんの魅力があり、その魅力を世界に向けて発信することで、北海道に多くの人々が集い、交流が地域に活力をもたらし、地域の力が一層高まっていくわけであります。

私は、このように考え、世界と地域の両方を重視して様々な取組を推進してまいりました。

昨年の6月に来道された中東の湾岸諸国の大使やご夫人の皆様方が、地元では当たり前の、京極町の湧き水や、留寿都村の地物のアスパラガスを、とっても素晴らしいものとおっしゃっていただき、「今すぐ輸入したい」と、そのおいしさに大変感動していただいた経緯がありました。

 また、同じく去年の10月に訪問をいたしました中国・北京では、若い学生の皆さんを前に、「北海道にぜひ留学をしてください」とお誘いを申し上げたところ、多くの方々から高い関心が寄せられ、今後の交流拡大に大きな可能性を感じた次第でありました。

 また、安全でおいしい食や北国の風景を彩る花や木々の美しさなど、ほかの地域にはない魅力を提供する私たちのふるさと北海道は、今、アジアの方々にとって大変人気の高い観光地となっているところであります。

さらに、道北地域を中心としたサハリンでの物産展の開催や、夕張メロン、また、釧路・根室の水産物のアジアへの輸出、アポイ岳の世界ジオパークの認定に向けた動き、などなど、道内各地の地域の魅力を世界に発信する取組も広がってきているところであり、こうした地域に根づきつつある、世界に挑戦する動きに対し、力強い手応えを感じているところであります。

昨年の5月に、心に残る出会いもありました。長らく、道外でワインづくりを指導していたが、北海道のブドウの素晴らしさに惚れ込んで、今は、岩見沢でワインづくりに取り組むアメリカ人の方にお会いをし、お話をすることができたことです。

「しっかりとしたブドウを作れば、良いブドウ農家が増え、そのブドウでもっと素晴らしいワインができる。そして、この空知の地域をワインの産地にして、北海道ブランドにしていきたい」と話をしておられました。

本物を知るプロの方からの評価をいただき、北海道が有する素材の素晴らしさとその限りない可能性を改めて認識をさせていただきました。

 私たちは、これまで培ってきた英知と新しい発想の、この両方をもって、道内各地の数多ある資源がもつ力を、世界に向けて輝かせ、力強い地域経済を、そして豊かな北海道を実現していかなければなりません。

 一方、本道の将来にとって大きな影響を及ぼす人口減少問題にいかに対処するかは、先送りをしてはいけない重大な課題であります。

地域産業の担い手不足や生産と消費の縮小による地域経済の衰退、暮らしを支えるコミュニティ機能の低下など、様々な分野への悪い影響が懸念されるところであります。

しかしながら、北海道には、これまでも直面する様々な困難を乗り越えてきた歴史があります。

今、道内一の出生率を誇るえりも町は、豊かな自然と水産資源に今は恵まれているところでありますが、かつては、岬一帯の木々が切り尽くされ、「えりも砂漠」と言われるほど荒廃し、水質が悪化して、コンブやサケなどの水揚量が激減するなど、大変な危機を迎えた時期があったところであります。

この状況を見て、当時の若手の漁業者の人たちが立ち上がり、地域の方々と力を合わせて、長い年月をかけて1本1本植林を行い、豊かな自然へと蘇らせ、今日のえりも町を作り上げたと、このようにお伺いをいたしているところであります。

 また、世界のブランドをうならせる浜中町の生乳は、「このままでは、大競争時代に取り残される」との危機感をバネにし、土づくりを基本に、草、牛、そして高品質の生乳へと結びつけた、長年の着実な取組の成果であると、私は考えるところであります。

さらに、新規就農者の受け入れの仕組みづくりや企業と連携した法人の立ち上げなどを通じて、これまでの努力の成果を継承し、発展させてきました。

私は、人口減少という課題に対しては、このように道内各地で、困難に挑戦をし、それを乗り越えてきた確かな経験をもとに、地域の力を結集して、地域資源を活かし、これからも住み続けたいと思える地域づくりに取り組んでいくことで、必ずや克服することができると確信をするものであります。

また、本道では、基幹産業である一次産業の現場で男性とともに働いている方々をはじめ、企業や家庭、地域活動など、様々な場面において、女性が大きな役割を果たしてきているわけでありますが、これからは、より一層女性が活躍できる社会を築いていくことが重要だとも感ずる次第であります。

こうしたことから、全道から幅広い分野の方々にご参画をいただき、「北の輝く女性応援会議」や「女性の活躍懇話会」の開催などを通じて、ネットワークの構築を進めているところであります。

会議の中でも、私、申し上げたところでありますが、私は、「女性一人ひとりが、多様な生き方を選び、生きがいを感じながら活躍できる環境づくりが大切」であると考えるところであります。

由仁町でお会いした、確か去年の夏だったと思いますが、若手の女性農業者のグループの方々は、子育てや家事をしながら、仲間の皆さん方とネットワークをつくり、それを大切にして、地域に根ざした農業を、自分たちの力でもり立てていこう、と頑張っておられ、その生き生きとした、幸せそうな笑顔を拝見して、一層その思いを強くしたところであります。

また、先日、子育てと仕事の両方を頑張る道庁内の女性職員の皆さん方ともお話をさせていただきましたが、これからも、こうした女性の発信力を引き出し、その意見を広く反映させて、女性が生き生きと活躍できる新たな社会環境づくりに向け、大きなうねりにしていきたいと、このように考えているところであります。

さて、冒頭で申し上げた「イランカラプテ」。この言葉はもちろんアイヌの方々の言葉でありますが、この言葉には、「あなたの心にそっとふれさせてください」というアイヌの方々が大事にしてきた真心、相手を思いやる心が込められております。

大いなる自然とともに暮らしてきたアイヌの人々の心のありようを、道民の皆様と一緒に受け継ぎ、国内外の人々に発信をしていきたいと考えているところであります。

思い起こせば10年前、知床が世界遺産登録された際に、ダーバンで行われた会議で、私は世界の方々に対し、「北海道の自然は、日本の先住民族であるアイヌの人たちが守り続けてきてくれたものです」と申し上げたところであります。

私たちは、今、未来への道すじを容易に見通すことができない、困難な時を生きていると感じます。

でも、だからこそ、多くの先人の方々が、築き上げてきたこの北海道を、今の子どもたち、そして未来の子どもたちに、より豊かな姿で、引き継いでいくことは、この北の大地に生きる私たちに与えられた責務であると、このように感ずる次第であります。

目の前の様々な課題に対応することはもちろんでありますが、皆さんの仕事一つひとつが、北海道の未来につながっていくものである、そういった誇りをもって、これからも取り組んでいっていただきたいと考える次第であります。

以上、私の思いと職員の皆さんへの期待を申し上げ、私からの、27年仕事始めのお話とさせていただきます。ありがとうございました。今年も頑張ってまいりましょう。