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最終更新日:2014年1月08日(水)

平成26年 職員に向けた仕事始めのあいさつ

平成26年1月6日(月)

北海道議会本会議場

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。皆さん、年末年始はご家族あるいはご友人と過ごされたり、心身のリフレッシュはできましたでしょうか。
 お休みを返上して、仕事をされた職員の方々も多くいらっしゃるわけであります。心からお疲れ様と、このように申し上げたいと思います。心から感謝申し上げます。平成26年の仕事始めに当たりまして、いくつか私からお話をさせていただきたいと思います。
 私は、これまで道政に取り組む姿勢として、「世界」と「地域」、その両方を意識した政策の展開を志してきたと、このようにいつも申し上げてきたところであります。世界は今、成長するアジア地域がその存在感を強め、我が国も、近隣諸国などとの関係が複雑かつ多様化を増す中、経済や暮らしをはじめ、社会のあらゆる面において、世界との結びつきが強まりつつあると認識をいたします。
 そして本道では、景気回復の動きはみられる訳ではありますが、人口減少・高齢化の進行など、依然として多くの課題に直面をいたしているところであります。
 こうした中、道内の地域に目を向けてまいりますと、例えば、名寄市のもち米や本別町の大豆など、生産者自らが加工し販売する取組の拡大や、根室市における官民連携によるベトナムへのサンマの輸出のほか、釧路市の企業におけるトドマツの成分を使った消臭芳香剤などの開発、さらには、空知や後志管内などでの、ワインやお酒などをテーマとする新たな観光スタイルの提案、などなど、明日に挑戦する頼もしい動きが見られていると、このようにも認識をするところであります。
 私といたしましては、世界の趨勢と地域の実情、この両方をしっかりと見つめて、高い食料供給力や、豊かな自然環境、多彩な観光資源など、北海道の優位性を発揮させ、地域で生まれている、こうした動きを一層広げることで、未来を切り拓く推進力としていかなければならない、このように考えているところであり、私にとって、知事としての任期4年目を迎える本年においては、ただ今申し上げた考え方に立って、「食、観光、環境など世界に誇る本道の強みを活かした経済の活性化」、ということ、それから「持続可能で活力ある地域社会の実現」、この2つに向けた政策の展開に、引き続き全力を尽くしてまいりたいと考えているところでございます。
 食の分野につきましては、食関連産業を本道経済を牽引する産業としてさらに振興していくため、道独自の食品機能性表示制度の活用などを通じて、高付加価値化や輸出の拡大を図り、食産業立国の取組を一層加速させていきたいと考えております。
 食産業の基盤となる農林水産業の振興に関しましては、TPP問題に、引き続き、しっかりと対応をしていくとともに、新規就業者など担い手の育成・確保や生産基盤の整備はもとより、6次産業化なども総合的に推進をしていかなければならないと考えています。
 また、本道経済の自立に不可欠な産業力の強化に向けて、道庁自身、また道総研、大学や民間企業による農業と工業の連携のもと、海外市場への展開を視野に入れた技術革新の取組なども進めていかなければならないと考えております。
 そして、観光についてであります。新千歳空港では昨年11月段階で出入国者数が110万人を超え過去最多を記録しており、また、先ごろ、民間の調査会社が行った地域ブランド力のランキングによりますと、北海道は、47の都道府県の中で、4回連続となる総合評価1位を獲得をしたところであります。
 さらに、ある金融機関が行ったアジアからの訪問意欲に関する調査におきましても、本道の人気は、我が国の観光地でトップレベルであるとの結果が出ているところであり、北海道という私たちのこのブランド力は、国内外で確実に高まってきていることを実感するところであります。
 今後、有望なアジアなどのマーケットをターゲットとする情報発信や受入環境づくりをさらに進めるとともに、十勝や上川管内などで進展している、本道ならではの、木や花、そういったものの自然の美しさを活かした庭園の整備など、地域の特色や個性にあふれた観光地づくりに取り組み、訪れる皆様方からの北海道ブランドに対する信頼にさらに応えることができるよう、本道観光の一層の振興に努めていかなければならないと考えております。
 本道のさらなる発展の扉を開く北海道新幹線の開業まで2年余りとなり、新時代がいよいよ目前に迫ってきたところであります。開業により絆が一層強まる青函圏や道南・道央での広域観光の取組が具体化しつつある中、人やモノの交流の拡大・定着を通じた関係地域の活性化はもとより、開業後も息長くその効果を享受できるよう、全道への波及に向けた政策を進めていかなければなりません。
 次に環境先進地づくりであります。豊かな自然や多様な地域資源に恵まれた本道は、環境やエネルギー分野のフロントランナーとして発展する可能性も有しております。
 安平町では再生可能エネルギーの導入の呼び水となる大型蓄電システムの整備が進められるなど、本道における再生可能エネルギーのさらなる導入拡大に向けて、バイオマスなどのエネルギーの地産地消の推進とともに、関連技術の実証・開発プロジェクトの誘致や送電インフラの増強などに取り組み、環境・エネルギー産業の育成・振興を進めていかなければならないと考えております。
 一方、全国を上回るスピードで進む、人口減少・高齢化。こういった状況を見据えた、持続可能で活力ある地域社会の実現は、本道にとって避けて通ることのできない大きな課題であります。
 過疎・高齢化集落への総合的な対策とともに、地域防災力の強化や多様な主体の創意工夫を活かした地域づくりを進め、子どもたちが、のびのびと育ち、高齢者の方、障がいのある方々が安心して暮らせる社会づくりに取り組んでいく必要があります。
 「イランカラプテ」という言葉。皆様方ご承知のとおり、このアイヌの人たちの言葉には、「あなたの心にそっとふれさせてください」という思いが込められております。昨年、二風谷のイタとアットゥシが伝統的工芸品として本道で初めて指定されたアイヌ文化について、その歴史などに関する道民の皆様方の理解を深め、個性豊かな独自の歴史や文化を、道民の共有財産として継承をしていきたいと考えているところであります。
 これまで申し上げてまいりましたように、北海道の持つ潜在力は極めて高く、可能性に満ちあふれているところでありますが、それを活かすのは、経済や暮らしを支えていく人材であり、人づくりは私たちに課せられた最大の責務であると考えるところであります。
 とりわけ、未来を担う子どもたちの可能性を開花させることは、本道の将来的な発展のために欠かすことのできないものであり、子どもたちがこれからの北海道を、しっかりとリードしていける、たくましさとしなやかさを育んでいけるよう、道民の皆様方とともに努力をしていきたいと考える次第であります。
 地域で芽生え、広がっている未来への動きを大きなうねりにしていくこと、そして、それを支える人づくりを進めていくため、この一年、職員の皆さんとともに、知恵を絞り、汗を流していきたいと考えております。
 札幌の大学生の方々が出版された「ネガポ辞典」、こんな本なんですが、ご存じでしょうか。マスコミでも取り上げられたことがあるので、ご存じの方もおられるかなと思う次第であります。内容はネガティブな言葉をポジティブに変換する「ネガ・ポ」ということで、例えば「回りくどい」という言葉、これを「説明が丁寧」といった良い意味に変換してみようというような内容の本でありまして、年末年始、私も読ませていただきましたけれども、大変読んでいて楽しくなる本だなと、そんなふうに思いました。
 そして「ピンチ」は「張り合いが出てくる、チャンス」と変換されています。発想を変え、ピンチをチャンスとして、広がりはじめた本道の明るさを、もっともっと強くできるよう前向きに考え、取り組んでいく必要がある、そんなことをこの本の中で学ばせていただきました。職員の皆さんには、時代の変化をしっかりと受け止め、発想の転換を図りながら、ひるむことなく、課題の解決に向けて、力を尽くしていただきたいと思います。
 新年を迎え、私もフレッシュな気持ちで、ポジティブに物事を考え、道政に全力で当たっていきたいと、改めて思っているところであります。
 最後に、この「ネガポ辞典」では、「正月太り」は「幸せの証」と変換されております。
 お正月に少々お餅などを食べ過ぎたな、と思っていらっしゃる方もおられるかと思う訳でありますが、私はそんなことはないのでありますけれども、職員の皆さんには、この一年、健康に留意され、ともに頑張っていただくことを最後にお願いを申し上げ、私からの仕事始めのご挨拶とさせていただきます。今年も一年、皆様方とともに頑張ってまいりましょう。ありがとうございました。

 

 

 

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