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最終更新日:2012年1月04日(水)

平成24年 職員に向けた仕事始めのあいさつ

平成24年1月4日(水)

北海道議会本会議場

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。年末年始はゆっくりとされることができましたでしょうか。もちろん、道職員の方、色々な職場におりますので、お正月休み返上でお仕事をされた方々も多いことと思います。本当にご苦労様。心から感謝を申し上げます。


 さて、2012年という新しい年を、皆さんはどのような思いで迎えられましたでしょうか。
 昨年が、皆さんにとって、本当に大変な一年でありましただけに、私は、今年一年が道民の皆様方にとって、「明るく、希望のもてる年」となることを心から願い、全力でそれに向けて取り組んでいかなければならない、このように思っているところでございます。その思いは、多分、こちらにいらっしゃる道職員の方々も同じ思いではないか、そんなふうに思ってところでございます。
 これからの一年を考える上で、世界に目を向けますと、昨年は、EU諸国やアメリカの金融・財政危機、そしてタイでは大洪水がありました。あるいは、中東におけるジャスミン革命、そして、隣国・北朝鮮ではキム総書記の死去など、世界の政治経済や社会情勢が大きく揺れ動いた年だったと考えます。
 こうした時代の大きな潮流の中で、いま世界も我が国も、そして北海道も、大きな岐路に立たされているところであり、未来に向けてどのような道を選択していくのか、まさに問われていると私は考えます。
 その選択に当たっては、先ず、昨年の大震災を機に、20世紀後半の「戦後」を支えてきた価値観から「震災後」の価値観へのパラダイムシフトということを強く意識しなければならない、このように私は考えます。
 もう一点は、将来を見据える「時間軸」と、常に世界の中で北海道を考える「空間軸」の中で、スケールの大きな未来図を描いていくことが大切ではないでしょうか。
 一点目に申しました、「震災後のパラダイムシフト」でありますが、昨年のあの大地震や巨大津波を目の当たりにし、普段は豊かな恵みをもたらしてくれる自然が、時に制御不能な大きなエネルギーで、形あるものを一瞬にして瓦解させてしまうという現実を思い知らされたところであります。
 私たちは、今一度、自然に対する畏敬の念を呼び覚まし、「経済的な豊かさ」や「ものの豊かさ」というものを過度に追い求める生き方を見直すべきではないか、このように考える次第です。
 その上で、謙虚な気持ちで「自然との共生」という価値観を再構築していく必要があるのではないでしょうか。
 こうしたパラダイムシフトのもとで、私たちは確かな未来図を描いていかなければなりません。
 3期目に向けた私の公約の柱とさせていただいた食産業立国やグローバル・ネットワークづくり、また、次世代環境モデルの創造など、5つの戦略は、まさに、こうした未来図につながるものと、このように考えているところであり、このことを展開をしていかなければならないと考えております。
 二つ目に先ほど申し上げましたのが、「時間軸」、そして「空間軸」ということであります。我が国における今後の震災リスクなどに備え、北海道が大きな役割を果たそうとする「バックアップ拠点構想」があります。また、太平洋と日本海の両方に拠点港湾を有し、新千歳空港を核とする航空ネットワークを持つ北海道全体が、人やモノの流れのハブとなることを目指す「北東アジアターミナル構想」もあります。さらには、人口減少や高齢化の波を正面から受け止め、様々な専門分野の「知」を総動員して、健康長寿で活力のある地域社会のあり方を考える「成熟社会総合フォーラム」も掲げさせていただいております。
 これらは、昨年キックオフをした取組でありますが、中長期の「時間軸」と世界を視野に入れた「空間軸」の中で、未来図を描き、将来に向けて、北海道から国内外に発信しようとするものであります。
 こうした中、私は、今年を、「オンリーワンの新生北海道」づくりに向けた「行動の年」と位置づけ、「地域」に徹底してこだわり、目に見える「成果」を上げることができるよう、戦略的な取組を推進をしてまいりたいと考えております。
 特に重点的に取り組む課題として、まず、一つ目に、「経済再生と自立型の経済産業構造の確立」に向けた取組を挙げたいと思います。
 本道の強みである食の可能性を広げ、本道の成長を牽引をする、「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の指定」を一つの弾みとして、食産業立国の取組を一層推進してまいりたいと考えております。
 その土台となる農林水産業について、先ずは、TPPへの確固たる対応を行いつつ、経営体質強化などにしっかりと取り組んでいかなければならないと考えております。
 また、昨年末に開設した上海における北海道事務所などを活用し、東アジアへの販路拡大や海外からの観光客の誘致など、アジア諸国における北海道の勝機をしっかりと捉えることができるよう重点的に取り組んでいかなけれならないと考えております。
 また、厳しい経済雇用情勢を踏まえ、若年者などへの就職支援や地域と暮らしを支える中小企業の皆さんへの支援、そして、東日本大震災からの再生に向けた復旧・復興や風評被害の払拭にも、しっかりと取り組んでいくことが必要であります。
 二つ目に挙げたいのが、「安心して住み続けられるふるさとづくり」であります。災害に強い地域づくりを実現するため、防災体制の強化や生活基盤づくりを進めるとともに、医療提供体制の充実など、常に支え合うシステムの確立に力を注いでいかなければならないと考えています。
 また、道内それぞれのまちが、様々な資源や人材を活かしながら進める、活力ある持続可能な地域づくりを応援してまいりたいとも考えております。
 三つ目としては、「本道の優位性を活かした先進的社会モデルの創造」であります。
我が国のエネルギー政策の再構築が求められている中、再生可能エネルギーの導入や、地域資源の有効活用と域内循環を進める戦略的な取組など、我が国、さらにはアジアをリードするような「先進モデル」の創出に取り組んでまいります。
 また、アイヌ文化や縄文文化など本道独自の歴史や文化の道内外への発信やスポーツ王国・北海道の取組にも、引き続き、力を入れ、取り組んでいきたいと考えております。
 一方、道財政は厳しい局面が続いておりますが、そうした状況だからこそ、攻めの姿勢のもと、危機をチャンスに変える努力で、明るい未来につながる、そんな政策展開を図っていかなければならない、こんなことも考えているところであります。
 これらの政策を着実に進めていく上で、私たちはどのような姿勢で日々の仕事に臨むべきか、私の考えるところをいくつか申し上げさせていただきます。
 一つ目は、「人と人とのつながり、絆」ということをこれまで以上に大切にしていくということであります。東日本大震災で、家族を亡くし、家を亡くし、仕事を亡くした被災者の方々がその悲しみを乗り越え、助け合いながら、立ち上がる姿から、私たちが再認識をしたのは、人と人とのつながりと、そして助け合いの絆の大切さでありました。こうした日本人の姿は海外からも多く称賛を受けました。
 また、この危機を何とか乗り越えようと、義援金の拠出やボランティア活動が全国に拡がり、復興に向けての国民の連帯感というものが、かつてないほど高まったと私は感じております。
 私は、先行き不透明で混沌とした今日の状況のもとで、地域を、そしてふるさとを再生していく力の源は、この「人と人とのつながり」ではないかと考えるわけであります。
 地域の個性と活力を保ちながら、「住み続けられるふるさと」を築いていくためには、これまで以上に、市町村の皆様はもとより、産業界の方々、様々な活動に取り組んでおられる皆様方とのコミュニケーションを深め、心を通わせて、人と人との絆を一層大切にしていっていただきたいと考えております。
 二つ目は、「前例なき時代」にどう向き合っていくかということだと思います。大震災の象徴ともなってしまったのが、「想定外」という言葉だと私は思います。私たちは、時として現実は我々の想像を超える、ということをまさに経験したところであり、その意味でも現在は、「前例なき時代」と言えるのではないでしょうか。
 これまでは、過去の成功事例やキャッチアップすべき目標の中に「答え」を求めることができたわけでありますが、今やそれだけでは、複雑化する問題への解答を見い出すことは難しいと、このように考えております。
 私たちは、前例にとらわれない柔らかい発想や失敗を恐れない行動力を磨き上げ、もっといい答えはないかということを、常に自らに問いかけながら、仕事を進めていかなければならない、このように思う次第であります。
 さて、昨年、交通事故死者数が200人を下回り、2年ぶりに全国のワーストワンを返上することができました。この間の、道警察をはじめ関係の皆様のご努力に改めて感謝を申し上げるとともに、引き続き、交通事故のない安全・安心な社会の実現をめざし、ご尽力をいただきたいと思う次第であります。 
 また、昨年は、様々な難問に直面した大変な年であったと先ほど申し上げたところでありますが、年末には、北海道新幹線の札幌延伸に向けた政府・与党の方針決定であるとか、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の指定といった、明るい話題で1年を締めくくることができた、このようにも思っているところであります。
 これらは、北海道を挙げた活動の大きな成果でありますが、決してゴールではなく、明日の北海道への新たなスタートラインとしていかなければならないと考えております。
 その意味で、今年は、こうした追い風を力に、「オンリーワンの新生北海道」の実現に向けた確かな足場を築いていくため、大変重要な年ではないか、このように考える次第です。
 この難局を乗り越えるためにも、それぞれの組織が、そして職員の方々一人ひとりが、それぞれの持ち味を活かし、タテ割りの壁を越え、お互いを補い合い、道庁の総合力を最大限に発揮していくことが何よりも重要だと感ずる次第であります。
  皆さんは、白鳥や雁などの「渡り鳥」が、先頭の鳥を頂点に、「V字型」で飛行し、何千キロもの長い距離を渡ることはご存じだと思います。
 この形には意味があり、前方を飛んでる鳥の翼の力が、斜め後方に上昇気流を起こし、この結果、群れ全体がスムーズに飛行できるのだそうであります。私も勉強させていただきました。
 そして、先頭の鳥を中心に、互いに鳴き合って励まし合い、弱った仲間を助け、守りながら、大きな山脈を越え、大海を渡って、遠く離れた目的地を目指し、飛んでいくのであります。
  いま私たちが直面する「困難な時代」において、道庁には、この「渡り鳥」のような強固なチームワークが求められているのではないでしょうか。
 私といたしましては、職員の皆さんと心を一つにして、「チーム北海道」の底力を結集をし、北海道の新しい国づくりに全力で挑戦をしていく所存であります。
 職員の皆さん、子どもたちの未来のため、そして、北海道の新しい歴史を築いていくため、共に汗を流していこうではありませんか。
 最後にこのことを皆様方に申し上げ、2012年、今年の仕事始めの私からのご挨拶とさせていただきます。今年も1年、よろしくお願いいたします。

 

 

 

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