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最終更新日:2008年4月01日(火)

平成22年度スタート 職員に向けたメッセージ

                                               平成22年4月1日(木)
                                                    テレビ会議室

  

職員の皆さん、おはようございます。お仕事ご苦労さまでございます。本日から新たな体制のもとで、新しい年度、平成22年度がスタートいたしました。それぞれの職場では、人事異動もあり、皆さん、慌ただしく過ごしていらっしゃることと思います。

 新年度の初めに当たりまして、少しお時間をいただき、お話をさせていただきたいと思います。

 

 まず初めに、今日からスタートした新しい組織体制についてのお話であります。この度の機構改正では、支庁制度改革、そして道立試験研究機関の独立行政法人化など、道組織の大きな改革を実施したところであります。

 本日から総合振興局及び振興局の体制がスタートするわけでありますが、この度の改革は、単に組織という器を変えるというものであってはならないと考えております。これまで申し上げてきたとおり、「地方分権への対応」「広域的な政策展開」そして「行政改革の推進」という改革の3つの理念をしっかりと堅持し、地域を元気にしていくための改革の一歩を踏み出すものであることを、改めて心に刻んでいただきたいと思う次第であります。また、本庁においても、意思決定システムの簡素化などによるスピーディーな組織体制づくりを行うとともに、市町村への道職員派遣の拡充による市町村との連携強化などを図ったところであります。

 

 いずれにいたしましても、活力ある地域づくりに向けて、道庁として、いかに総合力を発揮していけるか、そして、どういう成果を上げていくことができるかに、この改革の成否がかかっていると考えているところであります。今回の機構改正は、その第一歩でありまして、総合振興局・振興局の皆さんはもとより、道庁全体が機動的に地域の課題に対処し、市町村との連携をさらに深めながら、「地域の皆様とともに考え、行動するパートナー」として、道民の皆様方に信頼され、評価されるよう、最善を尽くしていかなければならないと考えているところであります。

 こうした意識を職員の皆さんに共有していただき、心を新たに、それぞれのお仕事に取り組んでいただきたいと考える次第であります。

 

 さて、本道の現状をみますと、依然として経済・雇用情勢は厳しく、とりわけ雇用の面では、高校卒業者の就職内定率が71%にとどまるなど、大変深刻な状況にあります。また、本道の公共事業は、地域の経済・雇用にとっても重要な役割を担っているわけでありますが、本年度の北海道開発事業費は17%もの大幅な削減となったところであり、地域経済への影響を懸念しているところであります。

 このため、道といたしましては、本年度予算で、道の単独事業をできる限り確保するとともに、雇用対策の充実にも最大限の努力をしたところでありまして、迅速な事業の執行と併せて、国の様々な施策も有効に活用しながら、地域への影響を最小限にとどめ、雇用の維持・確保につながるよう、全力を尽くしていかなければならないと考えております。

 

 また、今年度の重点政策におきましては、本道を成長の軌道に乗せていくため、時代の潮流である「健康」「環境」「国際」を3つのキーワードに、成長が期待される分野の強化を図っていく考えであります。

食の関連産業の集積を図る「食クラスター」の取組を加速するほか、本道の恵まれた自然環境をはじめ、食や観光資源、自然エネルギーなどの「北海道価値」を高め、本道の活性化のみならず、我が国の発展にも貢献できるよう、積極的に活用していきたいと考えているところであります。

 また今年は、北海道において日中韓環境担当大臣会合であるとか、またAPEC貿易担当大臣会合であるとか、こういった国際会合も開催されることになっているとともに、上海万博では、「北海道の日」を9月の始めに設けることといたしているところであり、こうしたチャンスを十分に生かし、アジアに、そして世界に本道の魅力をしっかりとアピールをしていきたいと考えているところであります。

 一方、道民の皆様の暮らしに関しては、地域の中核的病院に総合内科医養成研修センターを設置し、指導医を地域に派遣するシステムの構築を図るとともに、本日から本格施行された「障がい者条例」に基づく、全国のモデルとなるような先導的取組を実施するなど、安全・安心の地域づくりにも力を注いでまいりたいと考えております。

 

 私の2期目の任期も残すところ一年となったところでありますが、私は、この一年を、直面する困難を確実に乗り越え、北海道の将来に向けた成長の道筋をつける重要な年と位置づけ道政を推進していく考えであり、こういった観点から、皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げたいと思います。

 

 さて次に、皆さんが仕事を進める上で、日ごろから心がけていただきたいこと、これを2点、申し上げたいと思います。

 

 まずは、危機管理についてであります。地震や津波などの自然災害、また昨年の新型インフルエンザの大流行といった明確な危機のほかにも、行政事務の対応の遅れ、あるいは不手際が、道民の皆様にとっての大きな危機、あるいは損失を招くことがあります。

 こうした危機を未然に防ぎ、また、発生した場合でも、その影響を最小限にとどめるためには、道庁内における情報共有、そして組織間の連携ということが重要なカギとなってくるわけであります。危機の芽は、日常の仕事の中に潜んでいることが多いと言われています。組織として、危機の兆候を見逃さず、迅速な情報共有を図ることが、的確な対処につながると考えております。

 

 また、いわゆるタテ割りで物事をとらえ、全体が見えなくなることによって、危機の本質を見失ってしまうことがあります。危機管理に当たっては、組織間の連携にさらに努めていただくとともに、常に道民の立場に立って、何が最も大切かを考え、組織の壁を越えて最良の選択を行うよう、日ごろから強く意識していただきたいと考えております。

 

 二つ目は、今の話とも関連いたしますが、道民の期待に応える道政を展開していくため、道庁という組織全体のチーム力を高めていくということであります。

 先のバンクーバーオリンピック、スピードスケート女子追い抜き、いわゆるチーム・パシュートでありますが、道産子選手を主力とする日本チームが銀メダルを獲得して日本中を沸かせました。田畑選手と穂積選手には先日、私から栄誉賞を贈呈させていただいたところでありますが、リンク上での白熱したレースは、チームワークの大切さということを改めて教えてくれたと私は考えております。ベテランの田畑選手が司令塔となり、新鋭の穂積選手、そして小平選手が得意のスピードや持久力を発揮されたところであります。バックアップに回って選手を盛り立てた15歳の高木美帆選手は、先輩たちの背中を見ながら、次のオリンピックに向けての夢を膨らませたことは、皆さんもご承知のとおりであります。

 それぞれの持ち味を生かしつつ、自分の役割を果たし、お互いに支え合うこと、補い合うことで、そして個々の力を超えた大きなエネルギーにつながっていくこと、このことは素晴らしい成果だと私自身も思った次第であります。

 

 道庁においても、組織としての共通の目標をもち、職員それぞれが持ち味を生かし、共同作業をされていくことで、「チーム道庁」としての総合力が高まるものと考えているところであります。

 このため、個々の職員の皆さんが、自らのもてる力を十分に発揮することはもとより、管理職の皆さんには、風通しのよい職場をつくっていただくことにご努力いただき、チームとしての総合力を発揮できる環境づくりに一層、意を用いてほしいと、このように考える次第でございます。

 また、道庁内だけにとどまらず、市町村、企業、NPOなど道内の様々な主体が知恵と力を結集し、「チーム北海道」として、本道の一層の活性化を実現することが私の心からの願いであります。そして、そのためにも、私自身、職場訪問など、職員の皆さんと直接お話する機会を設けるとともに、地域で頑張っておられる方々との対話に、これまで以上に取り組んで参りたいと考えております。

 

 政治、経済、行政など、大きく変わっていくこの変革期、職員の皆さんには色々な御苦労があると思うわけでありますが、道庁、そして、職員の皆さんに対する道民の皆様方の期待はさらに大きくなっていると私は考えております。

 職員の皆さん一人一人の活力こそが道庁のエネルギー源であります。職場全体が慌ただしい時期かと思いますが、何よりも心身の健康を大切にし、活躍を続けていただきたいと思います。

また、新しく道庁の一員となられた皆さん。これから皆さんと一緒に仕事ができることを、とてもうれしく思います。元気な北海道づくりに向けて、ともに頑張っていこうではありませんか。

 

さて最後ではありますけれども、北海道は、これから草木が芽吹き、一斉に花ほころぶ大変良い季節を迎える時期にきております。

昨年、旭川でガーデンづくりに取り組んでおられる上野砂由紀さんという方のお話を伺う機会がありました。上野さんは、イギリスで造園を学び、英国風のガーデンづくりを手がけてこられたわけでありますが、本州から来られた多くのお客様からは「北海道らしい庭ですね」そういう言葉をかけられたそうです。上野さんは、雪解けと同時に梅も桜も一斉に咲く、北国でしかありえない風景に気づき、以来、自らの庭を「北海道ガーデン」と呼び、この言葉を広めるよう努力をしておられるというお話しでございました。

 この話は、北海道の宝を輝かせるためには、普段は気づきにくい、何気ないことにも心を配ることや、北海道の特色や持ち味にこだわったアプローチが大変重要であるということを私たちに改めて教えてくれたことではないかな、私はこのように考えております。

 小さなことでもいいんです。皆さんのチャレンジが一つずつ積み重なっていったその先に、希望に満ちた北海道の未来が開けてくるものと私は確信をいたしております。

 

 今、道内各地においては、厳しい現状を乗り越え、新しい時代を築いていこうという動きが、そこここで広がりをみせているということを私はうれしく思っています。道民の皆様方とともに、こうした取組をより広げ、私自身、先頭に立って全力を尽くしていきたいと考えております。

 職員の皆様方とともに、素晴らしい明日の北海道づくりを頑張っていきたいと考えております。これからもよろしくお願いいたします。