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最終更新日:2009年12月28日(月)

        平成21年 職員に向けた仕事納めのあいさつ

平成21年12月28日(月)

知事会議室

 

今年も、残すところわずかになりました。仕事納めに当たりまして、職員の皆様方に、一言、ごあいさつを申し上げたいと思います。先ほど、午後、時間を見つけまして、各部を回らせていただきまして、職員の方々に、私から年末のごあいさつをしてきたところでございます。そして今、こうして幹部職員の方々にお集まりいただき、カメラを通じて、職員の方々に対しても、こうして改めてお話をさせていただきたいと思います。

 

まず、先週末の25日に国の予算案が示されたところであります。様々な制度の枠組み、やり方が変わってきた中で出てきた、国の予算案であります。私たちは、北海道の地域経済、あるいは道民の皆様方の暮らしに十分配慮しながら、この政府案を踏まえて、来年度の我々の予算編成に最大限の努力をしていかなければなりません。そのためのご協力を心からお願いいたします。

 

 さて、振り返ってみますと、今年もまた様々なことがございました。

 5月には、太平洋の島国の首脳の方々をこの北海道にお迎えをし、「太平洋・島サミット」が占冠村で開催されまして、昨年のG8サミットに続き、北海道が国際会議の舞台になりました。

また、9月には「ねんりんピック北海道・札幌2009」が開催されまして、全国から多くの皆様方にお集まりをいただいて、地域と世代を越えた交流を深めさせていただいたところであります。

この開催に当たりましては、多くの道民の皆様方や、関係団体などからのご協力をいただき、無事に終えることができました。準備や接遇などに当たられた職員の皆さん、あるいは関係の方々に、心から感謝を申し上げたいと思います。

 

今年は、このほかにも、本道ゆかりの選手が活躍をしたWBCの連覇、あるいは北海道日本ハムファイターズのリーグ優勝、さらに、地域に目を向けますと、洞爺湖有珠山地域の世界ジオパークネットワークへの加盟や、アイヌ古式舞踊がユネスコ無形文化遺産に選ばれたこと、多くのランナーが北大のキャンパスや赤れんがの前を駆け抜けた北海道マラソンの成功など、色々な明るいニュースもあったところであります。

 

そして何といっても、8月下旬、総選挙によりまして、政権が交代をし、本道選出の初の総理となられた鳩山総理の誕生、新内閣の発足という、大変大きな出来事があったところでございます。

鳩山政権の「地域主権の重視」という考え方や政治主導による政策展開といった大きな方向性には、大いに期待をし、また来年以降も期待をしているところでありますが、私といたしましては、道民の皆様方、そして北海道の将来にわたって何が大切かという視点に立って、必要な政策提言・要望をこれからもしっかり行っていかなければならない、このように考えているところでございます。

 

また、今年は、世界同時不況の影響等によりまして、大変厳しい経済・雇用情勢への対応が大きな課題になった年でもありました。

道民の皆様方の暮らしを守るために、職員の皆さん方をはじめ、関係の皆様方と懸命に取り組んできた、そんな大きな課題でありました。

 

このような世界経済の荒波が押し寄せたということも含め、北海道と海外との関わりを強く意識した一年でもあったと、私は思います。

 

1月、私の今年の初仕事は北京行きでございました。観光や道産品のPRのために、中国・北京にまいりました。そしてその際に、数年前に上海を訪れたときと、同じ思いをいたしました。すなわち、「日本の中の北海道」ということではなく、「北海道」というブランドだけで、十分に中国の方々に通じる知名度の高さ、あるいは中国国民の方々の北海道への「あこがれ」の気持ちを肌で強く感じたことでございました。

その後、「非誠勿擾(フェイ・チェン・ウー・ラオ)」という映画の効果もあって、多くの中国本土の方々が北海道を訪れていただいていることは、ご承知のとおりであります。

 

人口1300人という小さな村、占冠村で開催された「太平洋・島サミット」では、緑豊かな大地と、季節外れの、5月、北海道はまだ寒いですが、でも雪だるまは、ちょっと大変な作業でありましたが、村の人たちが大変な努力をしてくださって、雪だるまで南の国々の方々をお迎えし、各国首脳の方々から北海道の食や自然、とりわけ緑の美しさに賞賛をいただいたところでございます。

 

また、私は、8月から9月にかけてブラジル・パラグアイを訪問させていただきました。そして、こうした南米の遠く離れた地域において、どさんこのフロンティア・スピリットを受け継いだ方々が、それぞれの国の繁栄を支えておられる姿を目の当たりにするとともに、1世、2世を超え、3世、4世の、向こうの若い世代の方々の、北海道との交流を望む気持ちを、強く感じたところでございます。

イグアスという、ブラジルとパラグアイの国境に近いまちで味わった豆腐、そしてイグアス太鼓、いずれも、私の一生の思い出になる、そんな思いでございます。

 

こうした様々な機会を通じて、外国の方々、いわば、「外」からの視点で北海道をみたとき、改めて北海道って素晴らしいな、そんな世界とのふれあいを感じたところでございます。

この北の大地のもつ存在感や魅力は、我が国のみならず、アジアに、そして世界に誇れるものなのだということに、是非、私たち自身、もっともっと自信をもっていきたいと思っております。

そして、外からの熱いまなざしをしっかり受け止め、皆さんと心を合わせて、北海道にとっての「内なる力」に変えていきたいと考えております。      

 

さて、道政について振り返りますと、この一年、景気や雇用の回復に向け、切れ目のない総合対策を実施してきたところであります。そして、その上で、未来を見据え、北海道の目指すべき姿の実現に向けた様々な取組も展開をしてまいりました。

 

本道の強みである「食」につきましては、産業間・官民の垣根を越えた新技術・新産業起こしを目指し、「農商工連携ファンド」を創設いたしました。そして「米チェン」の次なる展開として、「麦チェン」、また民間主導で始まった「酒チェン」、そして最近の鍋物ブームに時を得た「おさかなチェンジ」、こういった様々な取組も推進をしてまいりました。

観光の分野においては、世界同時不況という、景気の悪化などから、本道への入込客数は減少したところでありますが、先ほどもふれました中国の映画の大ヒットなどもあり、道東地域を中心に中国からの観光客が大幅に増加するなど、今後に向けて大きな期待をつなぐことのできる動きもあったと考えております。

 

一方で、農業の分野、漁業の分野で色々な問題もありました。農業の分野では、冷湿害により農作物に大きな被害が出ました。先ほど各部を回りましたが、農政部には、まだ、この対策本部の看板がかかっております。引き続き、営農支援に頑張っていただきたいと思うわけでありますが、最近に例をみない冷湿害による農作物の被害の対策について、皆さん方職員に大変に頑張っていただいたことを、うれしく思います。

また、水産の分野では、ザラボヤの被害、フジツボの被害、私も現地を拝見いたしました。大変に深刻な状況であり、これに対しても、いち早く道単独の事業で対処していただくと同時に、国への積極的な働きかけの中で、国からの支援も取りつけるなど、金融支援などを含めて、様々な対策などを行っていただいたことを、うれしく思っているところであります。

 

現在、本道経済は、一部に明るい動きがみられるものの、依然として大変厳しい雇用情勢などが続いているところであり、引き続き国の第2次補正予算なども踏まえて、年明け早々から景気の回復を実感していただけるように、道民の方々の目線に立った、引き続きの景気・雇用対策に全力を傾けていかなければならない、このように思っているところでございます。

 

さて、道民の方々の暮らしに関連するものについてでありますが、医療の問題では、医師不足など、まだまだ深刻な状況にあります。そうした中、道内の医育大学や関係機関と連携をしながら、医師確保対策、あるいは医療体制の整備に取り組むとともに、この10月には、道東と道北圏、それぞれにドクターヘリを導入するなど、救急救命体制の充実も図ってまいったところであります。

また、新型インフルエンザ対策では、感染拡大の防止や重症化防止などの医療体制の整備に全力を挙げてきたところであります。一時期は24時間の相談体制を組んでいただいた職員の方々、様々な現場でこの新型インフルエンザ対策にご努力いただいた方々にも心から感謝を申し上げます。

 また、「子育て応援大賞」の創設や「北海道障がい者条例」の本格施行に向けた、全道各地でのタウンミーティングの開催、こういった安全・安心な地域づくりも進めてまいりました。このタウンミーティングには、私も2か所参加させていただいて、地域の皆様方の生の声をお伺いし、大変勉強させていただき、これからの障がい者政策にも反映していきたいと考えております。

 

また、アイヌ政策では、7月にまとめられた有識者懇談会の報告にも我々は色々な主張を強くしたわけですが、これを踏まえてこの度、内閣官房に「アイヌ政策推進会議」が設置され、年明け早々にも議論が始まることとなったことも、うれしい限りであります。

 

北海道の未来の安心をつくり出すための政策にも取り組んでまいりました。

国の環境面では、温室効果ガス排出量の1990年比の25%減、これは現状比でいいますと約30%の減という、大変に挑戦的な目標なわけでありますが、こういった中で、環境問題に日本国内全体としての関心が高まる中、我々北海道では「北海道地球温暖化防止対策条例」に基づく施策や「北海道グリーン・ビズ認定制度」などの取組を推進いたしましたほか、カーボンオフセットによる森づくりや、バイオマスなど、地域資源を活用した新エネルギーの取組が広がりをみせているところでございます。

 

また、支庁制度につきましては、何としても改革の一歩を踏み出さなければならないとの思いで、3月に「総合振興局及び振興局設置条例」を制定し、地域の皆様方と対話を積み重ねながら、今、新しい総合振興局、そして振興局の役割や形をつくり上げているところでございます。引き続き、職員の方々のご努力をよろしくお願いをいたします。

 

こうして振り返ってまいりますと、景気・雇用の問題への対応が迫られ、厳しい一年ではありましたが、経済や環境、地域など、それぞれの面で未来へのステップを一歩一歩進めることができた年であったと、私は考えているところであります。

 

一方、道財政につきましては、依然として綱渡りの大変厳しい状況が続いているところであり、持続可能な財政構造の確立に向けて、まさに待ったなしの状況にあると考えています。今年3月に策定をした「道組織の見直し方針」に沿って、出先機関の見直しなどに、引き続き、しっかりと取り組んでまいらなければなりません。改めて、職員の皆様方のご理解とご協力をお願いする次第であります。

 

今年10月のドクターヘリの導入については先ほどふれました。釧路、旭川とも私はオープニングの式に参加をしたわけでありますが、旭川で、ドクターヘリの就航式に出席した際に、忘れられない出来事がありました。

式典が終わって、我々がヘリコプターの回りを見たり、これからの運用など色々な話をしていた、まさにその時、このヘリに対して、緊急出動要請が届き、ドクターヘリは慌ただしく現地に向かったのでありました。

 

地域が待望しておられたドクターヘリを導入できて良かったという思いと、人の命と暮らしを守る行政の仕事の重さということを改めてかみしめた、あの時でありました。

 

職員の皆さんには、日々、それぞれの職場で、また、様々な形で道民の方々の命と暮らしを守るために、働いていただいているところであります。

新型インフルエンザが猛威をふるう中、相談対応や感染拡大の防止に昼夜を分かたず、懸命に対処していただいた保健所の現場の方々をはじめとした担当の職員の方々。

 また、近年にない冷湿害の影響などで、農作物に大きな被害が生じる中、地域においてその対策に奔走された、農業改良普及センターをはじめ担当の職員の方々、そして農政部の担当の職員の方々。

 本当に、道民のために懸命に働くそれぞれの分野の職員の方々に、数多くの感謝の声をいただき、私も大変うれしく感じますし、また、その道民の皆様の感謝の気持ちをそれぞれの職員の方々に、私からもお伝えしたいと思う次第です。

 

また、休日も返上して、3次にわたる補正予算の取りまとめや、景気・雇用対策などの対応、厳しい経済情勢の中で道税の徴収に当たっていただいた職員の皆さん方。

今、挙げたのは、ごく一部の事例でありますが、職員お一人おひとりの力でこの激動の一年間を乗り切ることができたと、私はこのように思っているところであります。改めて職員の方々、皆様方のお力に心から感謝を申し上げたいと思います。

 

さて、これから年末年始のお休みを迎えるわけでありますが、職員の方々、それぞれ皆さん方に英気を養っていただきたいと思います。

 また、皆さんを支えてこられた家族の方々に心から感謝をさせていただくと同時に、大切に、短い時間だとは思いますが、ふれあいの機会ももっていただきたいと思います。

 

 そして、くれぐれも、わずかな期間でありますが、交通事故をはじめとして事故には気をつけていただきたいと思います。もちろん、新型インフルエンザにはかからないように、身体にも気をつけていただきたいと思います。

 先ほど庁議でも話題といたしましたが、交通事故死ワースト1返上、今が勝負の時期であります。是非、全庁挙げて、道民の方々の協力も得て、ワースト1返上をなんとか達成したいと、このように思っております。

 

お休みになられる方が多いと思いますが、一方で、防災や病院業務、中小企業の経営金融相談や労働相談、除排雪など、色々な分野で年末年始のお休みを返上して仕事をされる職員の方も大勢いると承知をいたしております。誠にご苦労様でございます。

 

さて、来年の干支は「寅」であります。「寅、千里を走る」という言葉がありますが、商取引の世界では、非常に勢いがあって元気なことを意味するそうであります。

 現状は大変厳しい北海道でありますし、不透明な部分もたくさんあるわけでありますが、私たち北海道のもっている潜在力、可能性はどこにも負けないものであり、そしてアジアをはじめとする世界に発信する底力をもっていると、私は確信をいたしております。

 北海道のさらなる飛躍のために、北海道を拓いてきたフロンティア・スピリットを改めて皆様方とかみしめながら、来年一年、また一緒にがんばってまいりたいと思います。

 

 新年が、皆様方にとって素晴らしい年となりますようにお祈りを申し上げ、私の年末最後のごあいさつとさせていただきます。本年一年、本当にありがとうございました。