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最終更新日:2015年4月15日(水)

平成21年 職員に向けた仕事始めのあいさつ

平成21年1月5日(月)

北海道議会本会議場

 

皆さん、明けましておめでとうございます。

こうして皆様方と元気なお顔で、今年再会できましたことを、大変嬉しく思う次第であります。

 年末から9連休と、例年に比べて長い休みとなられた方、体を休められた方もおられるかと思います。また一方で、現場のお仕事で、まったく年末年始お休みなく働かれた道職員の方々も多々おられるかと思います。そういった職員の方々に対しては、心から感謝とねぎらいの気持ちをお示し申し上げたいと思う次第でございます。

 

さて、年末の情勢からも明らかなとおり、今年一年は、北海道の未来にとって極めて重要な意味合いを持つことになる、そういった年になるのではないかと思っているところでございます。

 2009年の仕事始めにあたりまして、ご挨拶をさせていただきたいと思います。

 

まず最初に、昨年の交通事故の状況についてでございますが、道内の交通事故の死亡者数は228名となりまして、4年連続で、全国ワーストワンを回避することができたわけでございます。

色々な理由が言われております。ガソリン価格の高騰による「乗り控え」の影響も挙げられておりますが、私は、道民の皆様方の安全意識の高まりこそが、最大の要因と考えているところでございます。

そして、こうした道民各位の意識の高まりは、北海道警察本部をはじめとする関係者の皆さん方が、道民をあげた交通安全運動を展開されて、指導していただいた賜であると思う次第であり、心から感謝を申し上げたいと思います。

本年は、全ての道民が願う交通事故ゼロを目指し、いたましい交通事故をさらに1件でも減らしていくことができるよう、なお一層、我々が努力を重ねていかなければならないと思っております。

 

この場で、職員の皆さん方にご挨拶を申し上げるのは、これで6回目ということになります。2期目、道民の皆様からいただいた任期も後半戦に入る、そういった年になったところでございます。

 この間、一貫して北海道の新生を目指し、職員の皆さん方とともに、食、そして観光のブランド化やものづくり産業の振興など経済の活性化の様々な施策、さらには環境と経済が調和する豊かな北海道づくり、そして道州制特区の活用や、住民が主役となる地域主権型社会の実現に向けての努力、さらには道民のために働く道庁を目ざす道庁改革、こういったことに全力を傾けてきたところであります。

こうした中、昨年7月には、北海道洞爺湖サミットが開催されまして、自然環境や食、観光、文化など、本道ならではの多彩な魅力や優位性に、国内外から高い評価をいただき、本道にとって大きな追い風となったのではないかと思っております。

しかしながら、その直後に、原油・原材料価格の高騰、あるいはその後の米国発の世界的な金融危機は、このサミットの開催がもたらす効果を上回るほどに、本道経済、あるいは暮らしに大きなダメージをもたらし、北海道の経済・雇用情勢は、今、大変厳しいものとなっていると認識をいたしております。

また、急激な円高の影響で、順調に伸びてきました外国人観光客の動きや、あるいは機械類などの輸出も、減少に転じているわけでありまして、こういったことにも強い懸念を感じているところであります。

加えて、地域の活性化などに密接に関連する、国・地方の行財政改革や、地方分権の急速な動き、さらには、不透明さを増すWTO交渉の動向など、国内外の重要課題への的確な対応も待ったなしの状況になっております。

 

この一年、私たちは、こうした未曾有の緊急事態に判断を誤ることなく、スピード感を持って対処しながら、同時に、逆風にも負けない力強い北海道の確立に、正面から取り組んでいかなければならないと考えております。

私は、この新たな年を迎えるにあたり、時代が今、その流れを大きく変えようとしているということを、しっかりと認識した上で、その現実から目を逸らすことなく、真正面からこのことを受け止め、6年間の蓄積とサミットで得た多くの財産を糧として、道民の皆様方の知恵とパワーを結集し、「新たな時代を切り拓いていく大切な一年」として、この年を位置づけていきたいと考えております。

 

本道を取り巻く状況が厳しさを増す中、この逆境を乗り越え、未来に向け、北海道を夢と誇りの地とするためには、本道の素晴らしさや魅力をさらに磨き上げ、国内外に積極的にアピールしていくことが欠かせないと思っております。

また、美しい自然、豊かな食、多彩な文化など、北海道の「強み」は、それぞれの地域が元気にあふれ、一人ひとりの道民の皆様方が、未来への展望と夢を描けてこそ、その輝きを増していくことができるものとも確信をいたしております。

こうしたことから、この一年は「地域」、「協働」、そして「発信」という3つの視点にこだわりを持ちながら、職員の皆さん方とともに、北海道を元気づけるために、様々な取組を展開していきたいと考えております。

 

1つ目は、「地域」ということであります。

 北海道の冬に煌めきをもたらす「雪」の美しさは、一つひとつ形の異なる結晶が、それぞれ輝きを放っていればこそ成り立つものであります。

   私は、この光あふれる雪の結晶と同じように、それぞれの道内の地域が、風土と歴史が織りなす光を放つことで、北海道の素晴らしさや魅力が、さらに増していくものと確信をいたしております。

 今、地域は、過疎化・高齢化の進行をはじめ、雇用・景気の動向や、さらには市町村の財政状況など、様々な面で大変厳しい状況に置かれております。

私は、仕事を進めるに当たって、常に「現場」を重視してまいりました。そして、このことを、今年も続けてまいりたいと考えております。

 地域に赴き、皆様方の声に耳を傾けながら、地域の元気につながる種を探し出し、その種を大きく育てていくことが、地域の活力の回復には欠かせないことと考えております。

この一年、活力にあふれ、潤いと安らぎに満ちた地域づくりに向け、地域の皆様それぞれの思いを真剣に受け止め、経済や暮らし、環境などの面で、市町村などと十分に連携を図りながら、地域が元気になる取組を着実に推し進めていく考えであります。

 

2つ目の視点は、「協働」であります。

 一人の知恵や力には限りがあります。しかし、民間企業やNPOなど様々な主体の方々とお互いに理解し合い、力を合わせる「協働」を進めていくことで、その可能性は無限に広がっていくと考えております。

こうした協働を促進していくためには、私たち道職員が地域に足を運び、人と人とのネットワークを結合させ、「新たな宝」を生み出していくコーディネイターとしての役割を

果たしていくことが、 何よりも大切であります。

明日の北海道づくりの主役は、いうまでもなく地域に住む道民の皆様であります。

この6年間、全道各地を回る先々で、地域を元気にするため一所懸命に頑張っておられる数多くの方々にお会いしてまいりました。

こうした地域の皆様方の果敢な挑戦を盛り立て、その努力をサポートし、可能性を十分に発揮できる仕組みを整えていくことこそが、今、道庁に期待される重要な役割の一つだと考えております。

道財政がどんなに厳しい中にあっても、このことは決して変わることがなく、私たちが果たしていかなければならない、大切な責務であり、役割であると考えております。

 

3つ目の視点は、「発信」であります。

 北海道が元気を取り戻すためには、本道の優れた資源の持つ力をさらに高め、その魅力を道内外に力強く発信していくことが欠かせないことであります。

私は、こうした価値の向上や、イノベーションは、現状に甘んじることなく、少しでもより良いものにしていこうという、情熱から生み出されるものと考えております。

北海道の様々な魅力を、これからも、国内はもとより、世界に向けて積極的に発信をし、北海道の元気づくりにつなげていくことが大切であります。

 

 人・資金・物・情報などのグローバル化が進展した今日、世界の動きがダイレクトに、本道の経済や暮らしに大きな影響をもたらすことになっております。

 また、食料問題や、資源・エネルギー問題といった地球規模の課題は、これからも間断なく北海道に影響を及ぼしてまいります。

 新しい年を迎え、今、私たちは、こうした視点を持ちながら、喫緊の最重要課題である景気・雇用、経済問題に、迅速かつ的確に対応していくとともに、今申し上げました「地域」、「協働」、「発信」という3つの視点、ここにこだわりを持って、これまでの取組の蓄積やサミットの成果を活かしながら、「新生北海道」の実現をさらに加速していかなければなりません。

 私は、「冬」の時代とも言える、この厳しい状況を耐え抜き、少しずつ力を蓄えてきたことで、やがて「春」を迎え、葉が茂り、根を伸ばし、大きな発展を果たせるものと考えております。

 この北海道を、より魅力ある素晴らしい希望の地とするため、全力を挙げて、道政の舵取りを進めてまいる決意であります。

 

 地域にお邪魔をし、皆様方とお話しをしておりますと、道民の皆様が道庁に寄せる期待は、ますます大きくなってきていると感じております。

 順風満帆の時代ではなく、逆風の時代だからこそ、道職員の真価を発揮し、逆風を追い風に変えて欲しいという、痛い程の想いが伝わってまいります。

 私は、こうした道民の皆様方の大きな期待に応え、元気な北海道を創り上げていくためには、職員の皆さんがこれまで以上に、それぞれの場で、それぞれの皆さん方の仕事に責任を感じ、そこに働き甲斐や生き甲斐を見出し、そして能力を十分に発揮できる環境づくりが、重要と考えております。

 庁内の組織やシステムを改善していくことはもちろんでありますが、活発に議論をする。そして、真剣に議論をぶつけ合うことで新たな活力を生み出し、日々の業務の中で、それぞれの職員の方々が力を遺憾なく発揮できる「元気」な道庁を作り上げていかなければならないと考えております。

 道民の皆様方の道庁への「信頼」は、決して自然にできあがったものではなく、私たち職員一人ひとりの行動によって、築き上げられてきたものであります。

 職員の皆さんには、「答えは常に現場にある」という思いを常に持っていただき、率先して地域に出向き、道民の皆様方のお話をしっかり聞いていただき、地域との絆を深め、さらに一層の信頼を築き上げていただきたいと考えております。

 サミットの開催という栄誉をいただいたこの北海道で、新たな年をスタートするに当たり、 皆さんには、これまで以上に、地域、全道、そして国内外へと「グロ-バルな視点」を広げ、世界の動きを見据えながら、視点を高く掲げ、仕事に取り組んでいただきたいと考えております。

 この美しい、豊かな北海道を、将来にわたって、夢と希望を抱くことのできる大地としていくという思いと、それを実現する、実行する「力」が、皆さん方にはあると確信をしています。

 そして、様々な知恵や、意欲と行動力を持った皆さんお一人おひとりが、道民の皆様方とともに、また知事として負託を受けた私にとって、かけがえのない「宝」であります。

 先人から受け継いだ勇気と挑戦する気概を持ち、道民の皆様方から寄せていただいています大きな信頼を決して忘れることなく、北海道の未来をともに作っていこうではありませんか。

 

 今年も、昨年に続き、5月の「太平洋・島サミット」、これは上川管内で行われますが、そして9月の「ねんりんピック北海道・札幌2009」の開催など、国内外から多くの方々を北海道にお迎えする機会があります。

 北海道ならではの「おもてなしの心」を持ってお迎えをし、本道の素晴らしさを発信していくことで、北海道の元気に結びつけていきたいと考えております。

 そして、北海道を元気にしていくためには、私たち一人ひとりが気力、体力を充実をさせ、熱意を持ち続けることが重要であります。

 体力・体調に気をつけていただくことはもちろんのこと、常日頃からリフレッシュやリラックスにも気をつかい、持てる力を100%、120%発揮していただき、北海道を、希望の光に輝かせる仕事に取り組んでいただくことを、心から職員の皆さん方お一人おひとりに期待をし、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。

今年も一年、皆様方とともに、頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。