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最終更新日:2010年1月05日(火)

平成22年 職員に向けた仕事始めのあいさつ

平成22年1月4日(月)

北海道議会本会議場

 

年も明けましたが、皆さんゆっくりお休みになれましたでしょうか。

もちろん、このお休みの間も、お仕事をされていた道職員の方々もたくさんいらっしゃると思います。皆様方に心から感謝と、そしてねぎらいの気持ちをお伝えしたいと思います。

それから、先ほど庁議でも申し上げましたが、昨年の道内の交通事故死者数は、5年連続で全国ワーストワンを回避することができました。これもひとえに、道警をはじめとする関係者の皆様方が、道民をあげた交通安全運動を展開してこられた賜物でありまして、皆様方には、交通安全を改めて心に刻んでいただくよう心からお願いを申し上げる次第であります。

 

この場で、こうして皆様方へのごあいさつをするのも今年で7回目ということでございます。私の2期目の任期も残すところ1年と4か月となったところでございまして、2期目の総仕上げを図っていく重要な年になったと認識をいたしております。

 

私は、これまで、道民の皆様方、そして北海道の将来にとって、何が大切であるか、この一点で常にものを考え、職員の皆さんとともに、誰もが生き生きと、そして安心して暮らすことができる北海道づくりに全力を傾けてきたつもりであります。

このような中、一昨年の後半以降の世界同時不況の発生、加えて急激な円高の影響や、新型インフルエンザの発生などもありまして、道庁としては、国の経済対策なども活用しながら、機を逸することなく切れ目のない総合対策に、全庁あげて取り組んできたところであります。

 

現在、景気・雇用の現状は、道内においても一部に持ち直しの兆しという評価にはなっているわけでありますけども、なかなかその実感もないし、さらに二番底という懸念も出ているわけであります。私たちは引き続き、国の2次補正予算なども含めた様々な対策を十分に活用しながら、一刻も早く、道民の皆様方とともに、景気・経済の状況が良くなってきているということを実感できる状況にしていかなければならないと思っているところでございます。

 

こうした状況のもと、新しい年に臨むに当たりまして、私たちは、現在、我が国、そして私たちの北海道が、歴史的な転換点のまっただ中にあるということを改めて認識をしなければならないと思っています。

 

国内では、昨年、政権交代がありました。政治や行政のあり方に大きな変化が生じつつあるところであります。今後、さらに政治主導の政策の推進、あるいは地域主権型社会の構築に向けた動きが加速されると予想されています。そして、そうしたことによる、この国の統治のあり方が大きく変化することを心から期待しつつ、我々自身も、従来型の発想や仕事の進め方を見直し、大きく変革をしていかなければならないと思っているところであります。

また、過疎化や高齢化が進行していく中で、今後とも、地域が活力を維持し、輝いていくためには、それぞれ市町村を中心とした行財政基盤をしっかりしたものとし、広域的な視点を大切にして、我々自身、地域間の連携と補完を強めていくことも求められているところであります。

 

さらに、低炭素型社会への移行が、我々人類にとって待ったなしの課題となっている今日、本道においても、我々道民が、生活の上で改めなければならない部分もありますし、また環境と調和した持続可能な社会の実現に向けて、北海道の強みを十分に、この環境の分野でも生かしていかなければならないと考えております。

 

私たちは、このように、国や地方、そして世界の情勢、取り巻く環境が刻々と変化をしていく、そういう大きな変革の時代に臨んでいるのだということを、改めて心構えとして常にもっている必要があると考えております。

そして、こうした大きな変革期だからこそ、厳しい今を乗り越え、未来につなげる、確かな舵取りが必要になってくるわけであります。

変革の時代は、新しい飛躍へのチャンスでもあると私は考えます。時代の風をとらえ、その風を生かしていくことで、確かな未来への展望を拓いていくことができると、確信をいたしております。

 

私の考える、第一の「風」、これは、低迷から脱しきれない世界経済の中で、いち早く回復を遂げつつある、「アジア」からの「風」であります。

 我が国を超え、世界第2位の経済大国となることが確実視されているお隣の中国をはじめ、発展を続けるASEAN諸国の存在など、ますます大きくなっていくと考えるところであります。

中でも、中国については、本道を舞台にした映画の大ヒットの影響などもあり、北海道の人気や関心が高まっているところであります。観光客の大幅な増加、あるいは、中国各地の物産展などで本道の「食」が好評を博するなど、本道にとって頼もしい「追い風」が吹いていると考えております。

加えて、今年は、過去最大規模の万博である「上海万博」が上海で行われます。9月には、「北海道の日」を設けることにいたしておりまして、上海から中国全土、そして全世界に、私たちのふるさと北海道をアピールしていきたいと考えております。

さらに、アジアの成長を本道の発展に結びつけていくために、中国などに北海道の魅力を積極的に発信し、より多くの人々を本道に呼び込むための戦略を皆さん方とともに練り上げていきたいと考えるところであります。

 

二つ目の風は、「環境」という「風」であります。

世界が、環境問題にどのよう向き合うのか、日本が1990年比で25%の温室効果ガスの削減という大変挑戦的な目標をいかに達成していくのか、そのことは私たちの暮らし、社会・経済のあり方全般に関わってくる問題であります。

豊かな自然や多様なエネルギー資源に恵まれた本道においては、「環境」をテーマに、我が国をリードしていく可能性があると考えております。本道の特性を生かしたバイオマス、あるいは雪氷エネルギーの利活用といった新エネルギーの活用をはじめとして、カーボンオフセットによる森林づくりや環境関係の先進的な取組を行う民間の活動を促進し、この「環境」の分野で、明日の北海道のための推進力となる、そういった風を巻き起こしてまいりたいと考えております。

  

こうした時代の「風」を、北海道にとっての強い「追い風」に変えていく、そういう前向きな発想と、そして果敢な行動がこれまで以上に求められていると考えております。

幸いにも、北海道には、世界に誇れる自然環境をはじめとして、安全・安心でおいしい食、訪れる人を魅了してやまない観光資源、そして多彩で豊かな自然エネルギー源など、北海道ならではの可能性そして潜在力がたくさんあります。

また、まちかど対話など私自身、地域にお伺いする中で、少子化あるいは高齢化への対応など、それぞれの地域で創意工夫をこらして全力で取り組んでおられる多くの地域の方々と出会うことができます。

私は、こうした本道のもつ可能性を開花させる取組や、あるいは、地域に根ざした少子高齢化対策など様々な地域の取組をオール北海道で展開し、新生北海道の創造につなげていくことが、極めて重要であると考えているところであります。こうした取組は、北海道の価値というものをさらに高めるとともに、我が国や世界へ北海道がいかに貢献していくか、この貢献にもつながっていくものと考えているところであります。

 

一方、今後、新政権のもと、地域主権に関する動きが加速することを、私自身、大変期待をいたしております。

道といたしましては、これまでの取組の成果を糧として、真に地域のための制度設計がなされるよう、国に対して、積極的に提言をしていくとともに、地域主権のフロントランナーを目指し、私たち自身の取組も、さらに前進をさせていかなければならないと考えております。

今年の4月からは、いよいよ新しい支庁制度がスタートするわけでありますが、それぞれの地域の皆様としっかり対話を積み重ね、協働しながら、地域の様々な課題に即応できる、柔軟で機動的な体制とし、この度の改革を、道民の皆様方から評価をしていただけるものにしていかなくてはなりません。

 

今、地域においては、公共事業の縮減、17%の年度当初予算としての縮減、これは大きな問題であります。そういったことによる基幹産業の不安や、地元での就職を希望する新規学卒者の方々への対応、あるいは、地域医療の確保、高齢者の方々に対するケア、障がい者の方々への対応など、様々な多くの課題を抱えております。

こういった地域の課題を解決することなくして、北海道の発展はあり得ないと確信をしております。

私たちの仕事を進める上での発想や行動の原点は、常に「地域」「道民」「住民」になければなりません。

私としては、道職員の市町村派遣の充実をはじめ、地域とのパートナー機能の強化や、地域の緊急課題などに、柔軟に、そしてスピーディに対応できる組織体制など、新年度に向けて、皆さんの「力」を、さらに大きく発揮できるよう努めていきたいと考えております。

道庁が北海道全体の舵取りを担っていくために、是非、職員の皆さん方と力を合わせていかなければならないと考えております。

 

さて、人口減少や少子高齢化、そして危機的な道財政など、直面している困難を乗り越え、新しい北海道の未来を創造していく上で、私たち道職員が危機感を共有し、道庁全体の「仕事力」を高めていくために、「三つのC」ということを皆さん方に申し上げたいと思います。

 

一つ目は「Chance」、チャンスを逃してはいけないということです。

 政権交代により、先ほども申しました、国の統治のあり方を含めて様々なことに変化の兆しがみられるわけであります。こうしたこの時代の変化を、北海道の「チャンス」に変えていく気概をもって仕事をしていただきたいと考えております。

現在の厳しい財政状況の中にあっても、道民の皆様方の暮らし、そして経済・社会を守っていくことは私たち道庁マンの責務であります。組織の総力を挙げて知恵をしぼり、国の予算を最大限に活用するとともに、新たな政策づくりを北海道から提言をし、積極的に働きかけていく、道民の皆様方と連携をしてやっていく、そうした姿勢を心がけていただきたいと思います。

 

二つ目は「Challenge」、果敢にチャレンジすることであります。

 来るべき、そして今、現に進みつつある地域主権型社会においては、権限の移譲が進み、財源の自由度が増すなど、これまでの地方への制約が取り払われていく過程でもあります。

 こうした中にあっては、自ら考え、何を、どのように成し遂げていくのかという「構想力」とともに、チャレンジ精神が不可欠であります。

 現在の変革の時代においては、様々な課題の解決に向け、時として、明確な解決策が見当たらない、もちろん前例はないという中で、「できない理由」の探索をしていてはいけません。「どうしたらできるか」という、可能性を模索し、代替案をもつことにエネルギーを注いでいただきたいと思います。

 

三つ目のCは、「Collaboration」、道民の皆様方との協働、「協働の汗」を流すということであります。

 地域社会の活力を維持していくためには、道民の皆様方や市町村はもとより、NPOや民間企業の方々、多様な主体の方々との協働が不可欠であります。

  

政策の推進に当たっては、多様な主体との信頼の醸成に向け、知恵と力を合わせ、ともに考え、ともに行動することが重要であります。そして、この協働に当たっては、道職員の皆さん、道民の方々が皆、同じ目線で協力していくことが重要だと考えております。

 

現在は、大変困難な時代であります。そして、こういったときこそ、職員一人ひとりが、それぞれの仕事を通じて、「チャンス」を逃さず、果敢に「チャレンジ」をし、道民の皆様方とコラボレーションする、「協働の汗」を流す。そうした先に、明日の展望が開けてくるということを確信する次第であります。

 

「昨日」の当たり前は「今日」の当たり前ではなく、「今日」の標準は、「明日」の標準ではありません。我々は、前例主義を回避して、明日の北海道のための確かな歩みを進める、そうした一年となるように、しっかりと取組を進めていきたいと思っています。

 

希望に満ちた北海道づくりは、かねてからの、私自身の思いであり、また皆様方の思いでもあると思います。そして、「希望」とは、明日は今日より良くなると信じることに相違ないと思っているところでございます。

道職員の皆様方と、今年も一年、去年以上に心を一つにして、北海道の明日のために様々な頑張りをしてまいりたいと思います。

 

1月4日新年始め、こうして多くの職員の方々と良き年を迎えることができ、改めてうれしく思っているところでございます。

寅年の今年、干支の方もおられるでしょう。またいろいろな節目の年でいらっしゃる方もおられると思います。一年、皆様方とともに頑張ってまいりたいと思います。

今年も一年よろしくお願いいたします。ありがとうございました。