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最終更新日:2009年1月05日(月)

平成20年 職員に向けた仕事納めのあいさつ

                                               平成20年12月26日(金)

                                                       知事会議室

 

今年も、残り本当にわずかとなりました。職員の皆さん方におかれては、それぞれの職場で大変一生懸命お仕事に取り組んでいただいておりますこと、心からお礼を申し上げたいと思います。1年間、本当にご苦労さまでございました。

平成20年の「仕事納め」にあたりまして、私の方から、若干ご挨拶を申し上げたいと思います。

 

 今年を振り返りますと、例年通り本当に色々なことがあったわけでありますが、やはり何と言いましても、これまでで最大規模となりました「北海道洞爺湖サミット」の開催というものが、北海道にとって、もっとも思い出深いイベントであったのではないかと、このように思っているところでございます。

 環境やエネルギーあるいは食料といった世界の重要課題について、各国の首脳による真摯な話し合いが行われたこのサミットを、私たちのふるさと北海道、花の美しい、そして緑の美しい、優れた環境、豊かな食、そういった北海道で開催できたこと、大変うれしく思っています。私たち道民も心を一つにして「おもてなしの心」をもって、お迎えをできたのではないかなと、そのように思う次第であります。

 そして、このサミットの開催によりまして、日本国内はもとより全世界に、北海道の名前が色々なメディアを通じて流され、本道の知名度、ちょっと大げさに言えば本道の価値というものが飛躍的に高まった年とも位置付けられるのではないかと考えております。

 サミットの開催にあたりましては、道民の皆様方や、民間企業・団体、関係機関などの皆様方から大変温かいご協力をいただき、無事に終えることができたところであります。

 この一大イベントを実施するに際しましては、道庁内サミット推進局の皆さんはもとより、出先機関を含め、本当に多くの職員の皆さん方に、準備そして接遇にご尽力をいただきましたこと、改めて感謝を申し上げる次第でございます。

 また、来年度の政府予算におきまして、北海道新幹線の札幌までの延伸、より詳しく言えば、長万部-札幌間の着工に係る経費というものが盛り込まれることとなったところでありまして、私たち道民の夢の実現ということについて、一歩前進が図られたのかなと、このように思っているところでございます。

 このことの、ここまでの進歩につきましても、関係の職員の皆様方の長年のご努力に心から感謝を申し上げるとともに、これからも気を緩めることなく、全線フル規格の開通に向けてしっかり取り組んでいきたいと思っているところでございます。

 先ほどJRの小池会長さんらが来られたのですけれども、鹿児島はここから20年かかったという話をしながら、20年ではなくもっともっとスピードアップして北海道は札幌までのフル規格の開通を目ざそう、というふうに意見交換をいたしたところでございます。

 

 今年はこれ以外にも、G8各国の首脳に植えていただいたCO2吸収能力が高い「クリーンラーチ」のデビューをはじめとして、サミット関連の様々なイベントや、またアイヌ政策の大きな転機となります「アイヌ民族を先住民族とすることを求める」国会決議、あるいは7割を超えた北海道米の道内消費率や昆布の道内消費の広がりなど、地産地消の加速。さらにはサミットから一ヶ月後に行われた北京のオリンピック、そしてパラリンピックなどでの本道ゆかりの選手の大活躍など、私たち北海道にとって明るい話題もいくつもあった年でございました。

 しかしながら、その後急激に広がった原油、原材料価格の高騰、またそれに引き続く、米国発の世界的な金融危機によりますところの景気減退。このことは世界同時不況、特に日本、北海道にも大きな影響が出てきているところでありまして、その急激さ、そしてその影響の大きさ、こういったものに、私は、大変懸念を持っているところでございます。

こうした困難に的確に対応するために、一次産業や中小企業の経営の安定、また道民生活の安心確保などの対策に最優先に取り組み、本道の経済と暮らしを守ることに努めてきた一年でもありました。

 

私は、今年の春、サミットの開催で世界から北海道が注目を集めるこの2008年を、「地域に根ざし、世界に臨む一年」と位置付け、「経済」「暮らし」「環境」の3つの分野を中心に、地域の立場に立って、きめ細やかな施策の展開を進めてまいりたい、このように申し上げたところでございます。

 

 道政展開では、この4月にスタートした「ほっかいどう未来創造プラン」に基づきまして、道内の6つの連携地域ごとに「政策展開方針」を策定をしたところであります。

 また、時代の変化を見据えた支庁制度改革、そして道の地域振興に対する考え方を明らかにする条例の制定に取り組んでいくとともに、地域の主体性を一層発揮させる地域主権型社会の実現を目ざし、道州制特区の提案を積み重ねてきたところであり、私といたしましては、これからも地域の皆様方のご意見をしっかり伺いながら、こうした取組を進めてまいりたいと考えております。

 さらに、厳しい経済・雇用情勢にスピード感を持って対応するため、原油・原材料価格高騰などの対策をはじめとする緊急総合対策を直ちに講じるなど、地域の視点を大切にしながら、本道経済や道民の皆様方の暮らしを守る取組に全力を傾けてまいりました。

 

 一方、7月に開催されました北海道洞爺湖サミットにおきましては、全道から選りすぐられた200を超える食材や、観光スポットの紹介など、本道の「食」や「観光」といった魅力をアピールし、北海道の名を世界に広めることができたわけでありますが、こういったことに加えて、このサミットの最大の成果は、多くの道民の方々が、これは私たち自身を含めてでありますが、本道の魅力や可能性ということを再認識できたことではないかと、そして世界とのつながり、絆と言っても良いのでしょうが、こういったことを改めて実感したことではなかったかと、このようにも思っているところでございます。

 このサミットの開催というものは、私たち北海道にとっての目標、ゴールではなく、むしろこれからのさらなる飛躍に向けてのスタートと位置付けたいと私は考えております。

 これからもオール北海道で、来年5月の「太平洋・島サミット」の開催をはじめ、国際化、経済、環境といった面で「ポスト・サミット」の取組に全力を注ぎ、サミットの効果を本道の明るい未来づくりへとつなげていまいりたいと考えております。

 

 次に、今年、重点的に取り組んだ3つの分野に関して申し上げますと、まず「経済の活性化」の分野では、地域の資源や強みを活かした取組を支援していくため、「地域経済活性化ビジョン」を策定すること、あるいは100億円規模の「北海道中小企業応援ファンド」を造成したこと、あるいは建設業の方々を支援する総合的な相談窓口の設置など、色々な施策を推進してきたところであります。

 また、「食」と「観光」の分野では、農商工の連携による新たな商品づくりに向けた取組が広がるとともに、北海道米のニューフェースであります「ゆめぴりか」の誕生や、サミットで絶賛されたチーズをはじめとする「食」のブランド化、さらに、おもてなしの心を込めた「花いっぱいでお迎えプロジェクト」、またジオパークやフットパスなど地域の資源を活かした取組が進んだと考えております。

 この他にも、自動車関連産業をはじめとするものづくり産業の振興や、医薬品の開発などの創薬をはじめとする新産業の創出に取り組んだほか、サハリン州との間で「友好・経済協力に関する提携」の調印から10周年を迎え、経済成長が著しいロシア極東地域を訪問をさせていただき、これらの地域との絆をさらに深めることができたと考えております。

 こういった前向きの色々な取組の反面、先ほども申し上げましたとおり、世界同時的な金融危機等の影響は極めて深刻であり、引き続き道として、経済・雇用面で万全を期していかなければならないと考えております。

 

 次に「暮らしの安心づくり」の分野についてでございますが、道内の人口が560万人の大台を下回り、高齢化率が23%となるなど、少子高齢化そして人口減少が急速に進むこの北海道において、道民の皆様方が安心して暮らせる社会の実現に向けて、互いに助け合い、支え合う地域づくり、心の通った社会づくりを進めていく努力をしてきたと考えております。

 こうした中、サミットの開催を契機に、各地でクリーンアップや、花の植栽・植樹などの地域住民の方々の取組が広がってくるとともに、道といたしましても、道民総ぐるみの「安全・安心どさんこ運動」を展開をしてきたところであります。

 また、待ったなしの課題である地域医療の体制づくりにつきましては、道職員医師の派遣や、都市部の医師の緊急派遣、また医育大学の学生定員増や、医師確保のための奨学金制度の創設、さらには自治体病院の広域化・連携の促進など、道民の皆様方の暮らしの安心に向けた取組を進めてまいりました。

 

 次に「環境」についてでございますが、美しく豊かな自然環境は、本道の産業の活力や暮らしの安らぎを支える、大切な基盤だと考えております。

 道といたしましては、世界の首脳が、この北海道で環境問題を語り合う本年を、「環境行動元年」と位置付けるとともに、「エコアイランド北海道」を目ざして、環境に配慮した行動を促す「北海道環境宣言」を4月に発信したところでございます。

 また、「環境総合展」の開催をいたしました。8万人もの来場者にご来場いただきました。さらにはローソクの灯りの中で多くの方々が地球の未来に思いを馳せた「ガイアナイト」の開催などを通じて、道民の皆様方の環境への意識が、一段と高まりを見せた一年であったとも考えております。

 さらに、「北海道循環型社会形成の推進に関する条例」を制定いたしましたほか、雪氷やバイオマスなど環境に優しいエネルギーの導入や、木質ペレットなど、地域資源の活用・促進もしてまいりました。

 

 他方、依然として道財政が厳しい中、道民の皆様方の期待と信頼に的確に応えていくためには、「行財政改革」にも引き続き取り組んでいかなければならないと考えております。

 こうした中、今年の2月には「新たな行財政改革の取組み」を改訂し、改革に向けた取組を加速させることといたしたところであります。

 徹底した歳出・歳入の見直しなど、これまで以上に「選択と集中」の取組を進める中で、 心ならずも、道民の皆様方に「痛み」をお願いしており、本庁と支庁、出先を問わず、職員の皆さんにはご苦労をおかけしていることと考えております。

 また、公共事業補助金の執行を巡る問題につきましては、現在、調査を続けているところでありますが、この調査や国との協議の結果を踏まえ、道民の皆様方の信頼に応えるよう、事務処理の改善など、適正な執行に努めていかなければならないと考えております。

 

 以上述べてまいりましたように、この一年、本道や道政を巡って様々な出来事が発生し、また取り組んできたところでありますが、私といたしましては、現在の厳しい雇用・経済情勢を何としても皆様方とともに乗り越え、希望と活力にあふれた、潜在力の素晴らしい北海道の、さらなる地域力アップに着実に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

 そして、小さなせせらぎが集まって大きな川となるように、職員の皆さん一人ひとりの心を込めた仕事の積み重ねが、明日の北海道を切り開いていくものと確信をいたしております。

 

 今年の年頭の皆さんへの挨拶の際には、「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる」という松下幸之助さんの言葉を紹介させていただいたと記憶しております。

 私は、道庁が先頭に立って、道民の皆様方の英知と情熱を結集をし、この難局を乗り越えたその先には、必ずやかつてない北海道の飛躍が生まれるものと確信をいたしております。

 来年は丑年であります。北海道は酪農畜産王国であります。まさに来年はまるごと北海道の年だと思っておりますが、英語で雄牛のことを「BULL」と言いまして、商取引の世界では、強気の姿勢を「BULL」、弱気の姿勢のことは「BEAR」、熊ですね、というそうであります。

 人は厳しい状況に直面しますと、つい守りに入ってしまいがちでありますが、背を丸め、後ずさりするのではなく、将来を見据え、攻めるべき時に、視点を高く上げ、果敢に攻める。職員の皆さん方には、そういった「BULL」の姿勢で、そういったことを心がけていただきたいと思っております。

 

 今年、道内では、大きな被害を及ぼした自然災害こそありませんでしたが、鳥インフルエンザ、これが道東で発見されました。

ちょうどゴールデンウィークの最中であり、とりわけ現地で対応された職員の皆さん方には、予定した休みを返上して対応をしていただきました。本当にご苦労さまでした。

 私も、できるだけ現場の第一線で活躍されている職員の皆さんのお話しをお伺いしたく、様々な機会を活かして、支庁はもとより、森づくりセンター、土現の出張所、保健福祉事務所、道立病院など、色々とお邪魔をさせていただき、道民の皆様方の思いや色々な政策課題に対応していらっしゃる職員の方々の悩み、そして仕事ぶりというものを拝見させていただき、意見交換をさせていただきました。

 そして、職員の皆さん一人ひとりが、北海道の発展に必要なセンサーの役割を果たしておられ、また皆さんのたゆまない努力の積み重ねが、私たちのふるさと北海道をしっかりと支えているのだということを改めて実感いたしました。本当に皆さん1年間ご苦労さまでございました。

 

 明日から始まる年末年始の休み、今年は暦の関係で連続9日間という長めの休みとなります。皆さんにはゆっくりと休んでいただき、新しい年に向けて、英気を養っていただきたいと思います。

 今のところ交通事故死のワーストワン4年連続の返上の方向性が出てきております。このこともしっかり達成をし、一人も交通事故で尊い命が失われない、そういった北海道づくりを目ざしていきたいと思っております。年末も、交通事故にはくれぐれも十分気をつけていただきたいと思います。

 今、9日間の連休ということを申しましたが、病院関係の方であるとか、現場の色々な方々はもちろん年末年始返上の方々もたくさんおられます。そういった職員の方々も体にお気をつけて、風邪などひかれないように是非頑張っていただきたいと思います。

 来年の丑年が、道民の皆様方にとって良い年になりますように、そして私たち道庁にとっても良い年になりますように、心からお祈りをして、私の年末のごあいさつとさせていただきます。どうか皆さん方、よいお年をお迎えください。ありがとうございました。