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最終更新日:2011年4月26日(火)


平成20年仕事始めのあいさつ



 

平成20年 職員に向けた仕事始めのあいさつ
平成20年1月4日(金)
北海道議会本会議場

 皆さん、明けましておめでとうございます。年末年始は、ゆっくりお休みになることが出来ましたでしょうか。
 また、正月休みを返上してお仕事をされた道職員の方々、たくさんいらっしゃると思います。本当にご苦労さまでした。心から、ねぎらいと感謝の言葉を申し上げたいと思います。

 例年、この私の挨拶は、仕事始めの日の午前中に申し上げるのですが、今日は、東京の首相官邸の方に参りまして、「北海道洞爺湖サミット」のロゴマークの表彰式という初仕事があり、それを終えて、急いで札幌に戻ってきたところでございます。ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません。
 それでは、平成20年の仕事始めにあたりまして、少しお時間を頂戴をし、いくつかお話をさせていただきたいと思います。

仕事始め


 まずはじめに、皆さんもニュース等を通じてご存知のとおり、昨年の交通事故死亡者が、3年連続して全国ワーストワンを回避することができました。
 これも、ひとえに、道民の皆様方をはじめ、道警察や市町村、関係機関・団体が連携をし、一生懸命に取り組んできた結果だと、私は考えております。この間の関係職員のご努力に対し、改めて感謝を申し上げたいと思います。
 しかし、依然、多くの方々が痛ましい交通事故の犠牲になっておられるところであり、本年は、これまで以上に交通安全運動を推進をし、交通事故を1件でも減らすことができるよう、なお一層の努力を心からお願いをいたします。

 さて、こうして、この場で私が新年のご挨拶を皆さん方にさせていただくのも5回目となりました。これまでのご挨拶では、「夢」に情熱をかけることの大切さや、「知恵と行動」の結集、「和」の必要性などについてお話をさせていただきました。
 そして、こうした思いを職員の皆様方と共有をしながら、道民の皆様方とともに、「住んでいることを誇りに思える、夢のある北海道」づくりに向けて、様々な取組をしてきたところでございます。
 その結果、本当に少しづつではありますが、北海道を明るい未来へと導く、光が見えてきたと私は思っております。
 とりわけ昨年におきましては、自動車産業の企業立地をはじめ、道州制特区に向けた提案、あるいは、環境に優しい新エネルギーの開発・利用の動きなど、北海道の価値を高めるような取組が数多く見られ、明日の北海道づくりにつながる着実な歩みが進んだ1年であったのではないかと思っております。
 しかし、一方では、グローバル化の進展をはじめ、人口減少・高齢化の急速な進行、道や市町村の財政難、さらには、エネルギー問題の顕在化などを背景に、地域の経済や暮らし、環境といった様々な分野において、引き続き、私たち北海道は、大きな転換期に直面をしております。
 このような中、この北海道を、次の時代を担う子供たちに、より豊かな地域として、しっかりと引き継いでいけるよう、道民の皆様方と、これまで以上に力を合わせ、揺るぎのない経済と暮らしの基盤を築いていくことが、今を生きる私たちの責任であると考えております。
 私は、職員の皆さんのご協力をいただきながら、知恵と行動を結集をし、様々な取組に果敢に挑戦をしながら、この責任を果たしていく決意であります。

 今年は、新たな総合計画である「ほっかいどう未来創造プラン」がスタートする年であります。
 この計画は、今後の北海道づくりの「羅針盤」となるものであり、今年は、道民の皆様方とともに、新たな一歩を踏み出していく大切な年となるわけであります。
 また、私が掲げる「新生北海道」の創造に向けた取組を大きく前進をさせていかなければならない、重要な年でもあります。
  折しも、「北海道洞爺湖サミット」が開催される記念の年でもあり、この北海道から未来への扉を開く、そのような、キックオフの一年と位置づけていきたいと考えております。
 一方、本道においては、依然、全国に比べ、景気・経済の面で厳しい状況にあるとともに、地域では、暮らしの面でも喫緊の課題を抱えており、「地域の再生・活性化」が道政上の最重要課題となっているところであります。
  また、道の行政・財政についても、不退転の決意で、この新たな改革を断行していかなければならないと考えているところであります。
 そして、こういう厳しい時こそ、高い理想を掲げ、元気な北海道づくりを目指し、攻めの取組をしていかなければなりません。

仕事始め
 このようなことから、私は、今年を、「地域に根ざし、世界に臨む年」とし、「改革意識」と「スピード感」、そして、これからお話しをする「地域の元気づくり」、「環境と調和する社会」、「真に持続可能な行財政構造の確立」といった3つのテーマを、職員の皆さんと共有をしながら、道庁の持てる総合力を発揮をし、民間の方々、そして地域の皆様方と一体となって、情熱に溢れる、活気みなぎる北海道をめざして、取り組んでまいりたいと考えております。

 1つめのテーマは、「地域の元気づくり」であります。
 草木を健やかに成長させるためには、「根」を養っていかなければなりません。そして深く伸ばすことが大切です。しっかりとした「根」があってこそ、枝葉が伸び、花が咲き、実がなるものであります。
 こうした、自然の法則を、北海道に置き換えて考えてみると、それぞれの「地域」が、北海道の「根」となるものであり、各地域が、元気に満ち溢れてこそ、北海道という大きな花が開きます。
 そして、地域がしっかりとした「根」を張っていくためには、地域の基幹産業である建設業をはじめとする中小企業の皆さん方の活性化や、一次産業の体質強化、さらには、食品産業、木材加工業、観光業など、地域に密着した産業での付加価値の向上などが急がれているところであります。
 また、付加価値の向上は、経済だけの話ではありません。暮らしや、地域づくりという分野でも同じことが重要であり、そうした様々な価値を、人々がお互いに認め合って、社会は創られていくものと考えます。
 人口減少や高齢化が進行する地域の中で、あらゆる分野で、新たな価値を生み出し、北海道の「根」となる「地域」が元気となるよう、私たち北海道として、何を、どのような形で、応援をしていくべきなのかということについて、道民の皆様方とともにご論議を重ね、全庁を挙げて、北海道の「根」となる地域の活性化に取り組んでいきたいと考えております。

 2つめの課題は、「環境と調和する社会」です。
 レイチェル・カーソンの環境問題をめぐる代表作、「沈黙の春」において、「私たちは、いまや分かれ道にいる。一つは、禍であり破滅に続く道、もうひとつは、私たちの住んでいるこの地球の安全を守れる道。とにかく、どちらの道をとるか、決めなければならないのは私たちなのだ。」という趣旨のこと述べています。
 私たちは、こうした、「未来への警鐘」を敏感に感じ取り、今一度、本道の安らぎと潤いのある暮らしや豊かな産業の源泉は、恵まれた自然環境、そして、地域の個性溢れる風土にあることを思い起こし、こうした貴重な財産を、道民の皆様方の力で、より豊かなものとして、しっかりと未来に引き継いでいかなければなりません。
 本年7月に、地球環境問題を主要テーマとする「北海道洞爺湖サミット」が開催をされます。
 私は、この清らかな水、豊かな食、多様なエネルギー資源に恵まれた北海道こそが、真に、環境と暮らし・経済とが調和する社会づくりを進めることができる地域であると確信をいたしております。
 是非、このサミットを契機に、世界に誇れる北海道ならではの「環境と調和する社会づくり」を加速化をし、新たな社会のあり方を、国内外に積極的に発信・提案していこうではありませんか。

 さて、3つめのテーマは、「真に持続可能な行財政構造の確立」の問題であります。
 私たちが、道民の皆様方とともに、元気な北海道づくりを進めていくためには、何といっても、健全な道財政の構築が不可欠であります。
 私は、この行財政改革を、本道の未来を担う子どもたちへの責任であり、希望を秘めた変革であると捉えており、不退転の決意で取り組んでいかなければならないと考えております。
 「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる。」これは、皆さんも良くご存知の、松下幸之助さんの言葉だそうであります。
 過去に例のないほどの厳しい状況を乗り越えると、その先には大きな前進があるという意味であり、まさに、北海道が今、この時に直面をしていると私は考えております。
 職員の皆さん一人ひとりが、この厳しい現状を、明るい未来へと飛躍するための力を蓄えるチャンスととらえていただき、道民の皆様方とともに、この改革をスピード感を持って着実に進めていけるよう、改めて、ご理解とご協力をお願いをする次第であります。

 

 以上、3つのテーマについてお話をさせていただきましたが、続いて、皆さん方が、今年の仕事に取り組むに当たって、一言、お願いを申し上げたいと思います。
  道内の各地では、それぞれの分野において、北海道や地域を元気にしたいという高い理想や夢を描き、「やればできる」という信念のもと、様々な取組に挑戦している多くの皆様方がいらっしゃいます。
 しかし、個人レベルやそれぞれの地域だけでは対応できない場合も少なくありません。そのような時にこそ、人を支え、地域を支えるのが、私たち道庁マンの、そして道庁ウーマンの仕事ではないかと思います。

仕事始め
 また、先程申し上げましたように、今年から取り組む、新たな行財政改革の推進に当たっては、道民の皆様方に対して、様々な痛みをお願いしているということを決して忘れずに、皆さんの仕事を通じて、地域で頑張っている方々が、勇気や希望を持って挑戦できるように、ぜひ応援をしていただきたいと思います。


 職員の皆さん一人ひとりが、「ウォームハート」即ち「暖かい心」と、「クールヘッド」即ち「冷静な頭」をもって、人々を勇気づけ、そして、希望を与えることができれば、その地域は、どんどん光と元気を増していくものと私は確信をいたしております。
 道庁全体には、莫大な知識、技術、そしてノウハウの蓄積があります。これまで道職員として培ってこられた経験と、道庁という大きな組織の人的ネットワークをフルに活用し、それぞれの地域や分野で一生懸命に頑張っている皆様方とともに汗をかき、地域の元気が取り戻せるよう、全力で取り組んでいっていただきたいと思います。
 私自身、その先頭に立っていきたいと考えております。

 本道においては、それぞれの地域で、豊かな自然環境が保存されており、同時に、そこで働き、生きた人々の歴史・文化が、脈々と刻み込まれています。
  現在とは、こうした過去からの貴重な財産とエネルギーが咲き誇っている状況であり、また、それは、未来に向けた蕾でもあり、新たな花が咲く時を待っているわけです。
 サクセス(Success)という英語は、「成功」を意味する名詞であります。
 その動詞である、サクシード(Succeed)は、「継承する、あとに続く、相続する」ということを意味する言葉であります。
 すなわち、過去の財産を受け継いで、続けて新たに生み出していくということであり、私は「絶えざる創造」を意味するものと理解をいたしております。
 北海道では、かつて開拓の時代から、海外からの先進的な知識、そして技術を積極的に取り入れ、産業や暮らしに役立ててきた歴史があり、人々の心も進取の気風に富んでいるものと認識をいたしております。
 また、今日では、北海道ならではの自然環境や景観、観光・食など、国内外の多くの人々を魅了するパワーを持つに至っております。
 そして、今年、北海道洞爺湖サミットを契機に、この北海道が、今、まさに、世界に大きく開かれようとしています。
 是非、私たちの故郷であるこの北海道を、未来に向けて、「宝の島」から「地球の宝」へと大きく飛躍させることができるよう、頑張っていきましょう。
  皆さんが取り組む、一つひとつのお仕事が、北海道の将来につながる「絶えざる創造」なのだという自負心のもと、今年一年、それぞれの立場で、ご活躍をしていただくことを、心から、祈念を申し上げ、私の年頭のご挨拶といたします。
 今年も職員の皆様方、よろしくお願いをいたします。