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最終更新日:2006年2月21日(火)


2期目就任のあいさつ


2期目就任のあいさつ
平成19年4月12日(木)
知事会議室
 皆さん、あらためまして、高橋はるみでございます。
 職員の皆さん、私は、道民の皆様方の負託を受けまして、再び知事として道政の舵取りを担うこととなったところでございます。
 今日、この場に臨みまして、4年前と同様に、それ以上かもしれませんが、とても緊張感を持って、皆様方に一言ごあいさつを申し上げたいと思います。

 1期目を振り返れば、「本道が持つ大いなる潜在力・可能性を引き出して、北海道に勇気と元気を取り戻したい。」という私の思いに、職員の皆さん方がしっかり呼応していただいて、道民の皆様と力を合わせて努力した結果、未来への明るい兆しが、ほんの少しずつではありますが、確実に現れてきたということではないかと思っております。そういった4年間だったと振り返っております。

 一方で、北海道の経済・雇用状況は依然として道外の地域と比較すれば厳しく、北海道自身あるいは市町村の財政問題をはじめ、地域医療といった道民の皆様方の安全・安心や、地域格差の問題など、乗り越えていかなけれなければならない課題・難題は山積しているという問題があります。
 しかし、さきほど申しましたとおり、各地に活性化の芽は出はじめているわけでありまして、今後、私たち北海道が目指すべき姿、そこへの道筋も見えてきているのではないかと思います。私たちは、気を緩めることなく、こうした芽を育み、大きく開花させるため、新たなチャレンジを続けていかなければならないと思っています。
 私は、如何に困難があろうとも、私の「家族」であると、このように申し上げております、道民の皆様の生命と財産、そして生活を守り抜き、未来を切り拓く知事としての責務を、深くこの心に刻み、「子どもたちが夢を持ち続けることができる北海道」を目指して、これからも最大限力を発揮してまいる考えであります。
  どうか職員の皆さん方も、明日の北海道のため、そして道民の皆様方の幸福のために、私とともに強い決意で、全力を傾けていただきたいと思います。

 そこで、まず、これからの4年間、職員の皆さんと力を合わせ、どのように道政運営に取り組んで行くのか、こういったことについての、私の基本的な考え方を、お話し申し上げたいと思います。

 基本姿勢といたしましては、これまで4年間の取組を通じて芽生えてきた「活性化の芽」など、北海道の可能性として伸ばすべきものは、従来の取組を加速して一層伸ばし、他方、変革すべきものは果敢に変えていく、こういったスタンス、これを引き続き取っていくということではないかと考えております。
 そして、こうした取組を、皆さんと一緒に進めていくにあたり、私の公約の中でお示しをした「3つの目指す姿」を、これからの「目標」として、しっかりと共有をしていただきたいと思っております。

 その一つ目は、「自立」する北海道、という視点です。
 今、我が国は、戦後の復興と高度成長を支えてきた中央集権型の社会から、地域の住民が主役となる、いわゆる「地域主権型」社会に生まれ変わろうとしているところです。
 地域主権型社会では、地域のことは地域自らが決めるということができる反面、その結果については、地域が「責任」を負うことになるのは当然のことではあります。
 私たちは、地域主権の確立に必要となる権限と財源を国に求め、自らの足でしっかりと立ち、自立する北海道を目指して行かなければなりません。

 そのために最も基本となるのは、「経済の自立」であります。
 ものづくり産業の振興などにより、力強い経済構造をつくると同時に、安心できる雇用環境づくりを進め、本道の経済の自立に向けた歩みを確かなものにして行かなければならないと考えております。
 また、「自分たちの未来は自分たちの力で切り拓く」という、自主・自立のフロンティア精神をあらためて呼び起こし、一人ひとりが地域の主役として、存分に力を発揮できるような、経済、社会、そして自治の仕組みづくりを進めていかなければなりません。
 このため、道州制特区も最大限に活用しながら、本道の持てる力や可能性を大きく引き出し、「自立する北海道」へと、確実にステップアップさせて行きたいと考えています。

 二つ目は、「持続」であります。未来に夢と希望が「持続」する北海道であります。
 今日、地球規模で環境問題が深刻化するなど、これまでの大量生産、大量消費といった浪費型社会、右肩上がりの成長を前提とした社会経済システムは、見直しを迫られております。
 限りある資源と環境の中で暮らす私たちは、今後、「成長」のみを追い求めるのではなく、活力と夢、希望が未来へと持続する地域社会の実現を目指していかなければなりません。
 そうした社会の実現に重要なのは、「未来から今を見る」という視点ではないでしょうか。今を生きる私たちは、未来に焦点を合わせ、子どもたちや孫の笑顔、幸せのために試練に耐え、そして責任を果たしていかなければなりません。
 夕張では、今まさに、市民の皆様方が必死にこうした取組を進めておられます。そして、未来を信じて奮闘される姿は、全国から様々な支援を呼び、地域では、新しい絆と互いに支え合う包容力が芽ばえ、新たな挑戦が始まっております。
 私は、こうした「絆と包容力」こそが、地域の「衰退」をとどめ、夢と希望を「持続」させる大きな力となっていくものと信じております。様々な絆で結ばれ、温かい包容力の中で、夢と希望が「未来に持続する北海道」を築いてまいりたいと思っております。

 そして三つ目は、日本を、そして、世界を「支える」北海道であります。
 ご承知のとおり、北海道は日本の食料供給地として大切な役割を担っており、また、環境破壊、あるいは地球温暖化が世界的に深刻さを増す中、本道の森林は、CO2の吸収に大きな役割を果たしていると考えています。
 さらに、本道の、知床、阿寒、大雪、ニセコ、そして洞爺といった素晴らしい自然や景観が、国内外の皆様方に、癒しとやすらぎを提供しております。
 こうした北海道の役割を、国内外の方々にしっかりと認識していただくとともに、その価値を一層高め、北海道の更なる力としていかなければならないと思っております。
 道州制のフロントランナーとしての役割をはじめ、創薬など、道内で蓄積された知的資源を活かした最先端の研究開発拠点、バイオエタノールや雪氷冷熱をはじめとした新しいエネルギーの供給など、本道が貢献できる分野は、枚挙にいとまがありません。
 「食」はもとより、健康、科学技術、観光、地域主権など、様々な分野で、日本と世界をリードし、人類の幸福を「支える」北海道として、揺るぎない地位を築いていきたいと考えております。
 以上申しました、3つの「目指す姿」は、一朝一夕に成し遂げられるものではありません。「小を積んで大と為す」という、二宮尊徳の言葉でありますが、ここに言っているように、「大」を見据えながら、道庁が一丸となって、道民の皆様方と一つ一つ挑戦を積み重ね、「小」を積み重ねていく、こういった決意が重要であります。


 次に、こうした目標に加えまして、今後4年間、様々な政策を展開していく上で、特に重視すべきと私が考える点を申し上げたいと思います。
 今回、私は、短い選挙戦の中で、北から南から東から、全道を7200キロ駆け足で一巡してまいりました。そして、大変多くの方々とお会いをし、激励を受けて、心強く思った訳でありますが、その一方で、暮らし、あるいは経済に関する切実な願いというものも、お伺いしてきたところです。
 例えば、地域医療の問題、年金、福祉の問題、あるいは農業の分野でのEPAの問題、地域間格差の問題、ありとあらゆる課題が、私に向けられた道民の皆様方からの声の中で、届いてきたところでございます。


 私は、公約の中で、「自主」そして「包容力と絆」さらには「地域の再生」といった3つの政策の視点を掲げているわけでありますが、特に、今後の政策展開に向けては、「地域の再生」と「道民の暮らしづくり」という視点を重視して、新しい北海道づくりを進めていかなければならないと考えております。
 地域では、市町村はもとより、住民の皆様一人ひとりが、必死に頑張っておられるわけでありますが、産業振興や雇用、医療など、個人レベル、市町村レベルではなかなか対応しきれない課題が多いのも事実であります。
 「今こそ、私たち道庁が地域をしっかりサポートしなければ、地域から人やモノ、活気が流出し、故郷が消滅してしまう」、私はもとより、職員の皆さんには、こうした危機感をもって仕事に当たっていただきたいと考えます。

 美瑛の丘を撮り続けてきた写真家の前田真三さんによるパッチワークの彩りも、また岩内の海を愛した木田金次郎画伯による漁村の風景も、豊かな風土の中に生きる地域の人々の、たくましい生活があったればこそ生まれたものだと私は思います。
 この広大な大地の中で、それぞれの地域が活き活きと輝かなければ、本道の活性化はありえないものです。そのためにも、私たちは、地域にしっかりと軸足を置き、道民の皆様方の暮らしに目線を合わせていかなければなりません。
 市町村長の皆さんをはじめ、地域住民の皆さんの声は、道職員にとって、まさに政策立案の「大切なシーズ・種」となるものであります。
 私たちは、地域の皆様方の熱意と努力が実を結ぶよう、これまで以上に、地域からの声にしっかりと耳を傾け、道と市町村とが連携・協力し、共に力をあわせて、新生北海道づくりに取り組んでいかなければなりません。
 是非、職員の皆さんには、この「地域の再生」そして「道民の暮らしづくり」というキーワードをしっかりと心に刻んでいただき、今後の政策の展開に努めていただきたいと考えております。

  今回、地域を歩いていた中で、「高橋がんばれ」、こういった多くの道民の方々からの声をいただきました。この「高橋がんばれ」というお声は、この4年間の道政に対する、私たち道職員に対する激励であり、そのまま「道庁がんばれ」「道職員がんばれ」という声だと私は受け取っております。
 支庁をはじめそれぞれの出先機関の皆さん、とりわけ、保健所、児童相談所、土木現業所・出張所、試験場、道税事務所等々、道民サービスの最前線を担う職員の方々には、大きな期待も寄せられ、ご苦労をかけていることと思います。
 私は、これからの4年間、できる限り地域に出向き、多くの職場に顔を出し、職員の皆さん方とお話を直接したいと考えております。

 本庁においても、今まさに、職員一人ひとりの力を結集した、道庁の総合力が試されていると考えております。私自身も、職員の皆さんとのコミュニケーションに今まで以上に力を割いてまいりたいと考えております。
 そして、私自身、自ら先頭に立って、全身全霊をかけて、道政に挑んでいく所存であります。
 皆さんも、これからの4年間、是非私に力をお貸しいただき、未来を信じて、共にチャレンジを繰り返してまいりたいと思います。

 このことを強くお願いし、私の2期目最初の職員の皆様方に対するご挨拶とさせていただきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。