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最終更新日:2006年2月21日(火)


平成18年仕事納めのあいさつ



 

平成18年 職員に向けた仕事納めのあいさつ
平成18年12月28日(水)
知事会議室

 それでは、仕事納めにあたりまして、私から一言お話しをさせていただきます。
 職員の皆さん、今年一年、本当にご苦労さまでした。平成18年の仕事納めの日になりました。


 さて、振り返ってみますと、今年もまた、本当にいろいろなことがあったと思っております。 今も私の脳裏を離れないのは、恐ろしい自然の猛威と、被害者の皆様方のことであります。
 全道の広い土地に、過去に例を見ない大雨をもたらしました10月の低気圧被害、そして、9名もの尊い命が失われた佐呂間町での竜巻、これは11月でありました。私自身も現地に急行いたしまして、被害状況を把握するとともに、国への要請も行うなど、走り回ったわけでありますが、職員の皆さんには、災害対応に奮闘していただき、改めて感謝を申し上げたいと思います。
 被災地では、今も不安な思いを残したまま年を越される方々、また、正月返上で復興にあたられる方々も多いと思います。疲労も心の痛みも計り知れないものがあると思います。関係部局の職員の皆様方には、引き続き、国や市町村との連携を図りながら、復興支援、あるいは、被災された皆さんへのケアに全力をかけていただけるよう、よろしくお願いをいたします。


 また、8月には、根室で、北方領土海域において、銃撃により未来ある尊い命が奪われるという、決して許すことのできない惨事も発生し、これを忘れることもできません。私は、あの時、ご遺族と故人のご霊前で誓いました。こうした悲劇の根底にある北方領土問題の一日も早い解決のため、道民一丸となって、取り組んでいかなければならないという決意であります。この決意を、また年末にあたって、新たにしているところでございます。

 さらに、夕張市の財政破綻、あるいは旧産炭地域の市町村の財政問題も極めて重要な課題であります。
 道民生活に大きな影響をもたらすこれらの課題には、これまでも全力で取り組んでまいりましたが、これからも気を緩めるわけにはまいりません。
 道民の皆様の痛みや苦しみへの対応は、待ったなしであります。私自身ももちろんでありますが、職員の皆さんにおいても、引き続き、気を引き締めてあたってほしいと思います。


 一方、今年の年始、年の始めのあいさつでも申し上げましたが、今年は、商取引の世界で「戌笑う」と言う「戌年」でありまして、明るい話題もいくつかあったところであります。
 とりわけ、道民球団として3年目を迎えた北海道日本ハムファイターズが、日本一を勝ち取りました。また、夏の甲子園史上に残る決勝戦を戦った駒大苫小牧高校の活躍など、道民が、「野球」によって、元気と勇気、あるいは夢と希望、そして、「やればできるぞ」という自信をもらった一年であったのではないかとも思います。
 もともと野球大好きな人が多いこの北海道。大きな夢が実現するのを目の当たりにした子どもたちは、未来に向けてさらに大きな夢と希望を抱いたはずであり、とても嬉しく思います。北海道の元気な未来に向けて、大きな種が蒔かれたように思います。

 さて、道政に目を転じますと、私は、この一年、「3つの改革の加速」と「3つの挑戦」を掲げて、新生北海道への足取りを確かなものにするため、道民の皆様、そして職員の皆さんとともに、全力を注いでまいったつもりでございます。
 「3つの改革の加速」のうち、最優先課題でありました『経済構造改革』につきましては、何と言いましても、「ものづくり産業」の活性化や、食・観光のブランド力の向上に向けまして、私自身もトップセールスを積極的にやらせていただきましたが、皆さん方の力強い努力のもとに、経済構造の高度化ということの構築に向けて力を注いでいたところでございます。
 また、道州制特区推進法の成立を始めといたしました『地域主権の確立に向けた改革』や、あるいは「道民のために働く道庁」、あるいは「コンパクトな道庁」に向けた『行財政改革』にも、苦渋の決断ではありましたが、道民の皆様方、また、職員の皆さんにも、給与の独自縮減についてご理解とご協力をいただき、北海道の将来を見据えて、不退転の決意で取り組んでまいりました。


 さらに、「3つの挑戦」では、まず、『人口減少時代の新しい地域づくり』につきましては、地域の活力を維持していくために、子育て支援や移住促進、誰もが安心して暮らせる「コンパクトなまちづくり」に向けた取組などにチャレンジをしてきたところでございます。
 また、『環境調和型社会の形成』については、皆様方のご協力で、「循環資源利用促進税」の導入が果たされました。また、「知床ルール」の策定に向けた取組なども進め、経済と環境が調和する北海道づくりを進めてきたところでございます。
 さらに、『世界の中の北海道』への挑戦といたしましては、「日中韓観光担当大臣会議」の成果も活用しながら、東アジアとの多彩な交流の展開や、安全・安心な農水産物の輸出の促進など、我が国のみならず、世界に貢献する北海道の基盤づくりに努めてきたところであります。


 こうした様々な取組や、道民の皆さんの果敢なチャレンジにより、トヨタ自動車、あるいはアイシン精機などの自動車産業の立地の加速や、塩野義製薬による創薬拠点といった、「ものづくり産業」の胎動、また、旭山動物園の大躍進や外国人観光客の急増、十勝川西ながいも、あるいは、秋サケ、ホタテなどの道産農水産物の輸出拡大、そして、うれしい道産米の評価の高まり、また、道産スイーツへの注目の高まりなどなど、明日につながる「活性化の芽」も、少しずつ芽吹いてきていると実感をいたしております。
 このように、新生北海道に向けて、希望の光りが差し始めましたのは、非常に厳しい道財政の中にあっても、職員の皆さんが、北海道の自治を守り、北海道の経済を何としても再建するんだという、私の熱意をしっかりと受け止めていただき、一人ひとりが自らの課題に積極的に取り組んでいただいた成果であると考えております。
 事業費が減少する中、今までと同じ仕事の進め方では、日々の業務や道民の皆様方へのサービス提供も難しくなる。では、どうすればよいのかと戸惑う場面もあったと思います。
 予算が減っても、道庁に対するニーズや期待は年々、逆に、質、量ともに増していると思っております。それぞれの部署で、前例にとらわれることなく、知恵と工夫、そして汗を流して、努力された一年だったのではないでしょうか。


 一つ例を挙げれば、児童相談所の児童福祉司の皆さん方の日頃のご努力があります。急増する児童虐待が社会問題となっている今日、一つの判断ミスも許されない状況の中で、一件一件ねばり強く、かつ常に慎重さを失わず対応され、子どもたちの命を守るため、日々、血のにじむ努力をしていただいております。

 また、今年、道産米の人気が急上昇したと思っておりますが、これは、農業試験場をはじめ、米づくりを支える職員の皆さんが、きらら397に続いて、ほしのゆめ、ななつぼしなどと、何年もかけて、研究、開発、普及を繰り返し、地道な努力を続けてこられた、その積み重ねが、農家や農業団体をはじめとした関係団体の皆様方のご努力と相まって今、花を咲かせているものと思います。まさに、「継続は力なり」ということを、あらためて感じているところでございます。 道民の皆様の目には直接触れられる機会が少ない分野ではありますが、このように、職員の皆さんには、それぞれの部門、地域において、今年一年、本当に頑張っていただいたと思っています。心から、感謝とねぎらいの言葉を申し上げたいと思います。

 一方で、私たちが教訓としなければならないことも、多くありました。
 皆さんは、「1:29:300」という数字の意味をご存じでしょうか。「ハインリッヒの法則」と言いまして、労働災害の分野で著名な法則であります。一つの重大事故が発生する背景には、29件の軽微な事故があり、さらにその前に、300件にのぼる、いわゆる「ヒヤリ」「ハット」させられる事例が生じているというものであります。裏を返せば、300件のいわゆる「ヒヤリ・ハット」に対し、その場その場できちんと対策を講じていかなければ、29件の軽微な事故や、1件の重大事故を防ぐことはできないということであります。
 私たち行政を与る者にとって、「ヒヤリ・ハット」は、危機や危険に関することばかりではありません。道民の皆様方の、道行政や道の行政サービスに向けられる視線や声にも、鋭敏に「ヒヤリ・ハット」を感じ取らなければなりません。私自身、そうしたことを感じた、この1年でありました。

 さて、来年の干支は猪であります。先ほど申しました、商取引の世界では、「戌笑う」に続いて、「亥」、猪ですね、「亥固まる」と言うそうであります。
 来年も、待ったなしの課題が目白押しでありますが、私たちは、道民の視点からぶれないように、目線をしっかり「固め」て、様々な北海道の活性化の基礎を、がっちりと「固める」年とすることができるよう、一年の締めくくりにあたって、皆さん方とともに、来年への決意を「固め」てまいりたいと思っております。

 今年は、暦の関係で、正月休みとしては最も短い連休になるようであります。私自身も明日は、空知支庁の方々のご協力を得て、夕張の方に総務大臣とともにまいりますが、短い休みの期間ではありますが、年末年始の支度、たまった用事をかたづけるなどで、なかなかゆっくり休まれない方も多いと思います。しかしながら、どうかご自身、そして、ご家族の健康をまずいたわっていただいて、家庭団らんの中で、来年への鋭気を養っていただきたいと思います。

 そしてもう一つ、最後に皆さん方への、「言わずもがな」ではありますが、お願いがあります。
 今、道民をあげて、悲惨な交通事故を減らすよう全力で取り組んでおります。飲酒運転などは論外であります。くれぐれも事故を起こさぬよう、また事故に遭わないよう、皆さん方の自覚と注意をよろしくお願いをいたします。
 最後に、休みを返上されて仕事をされる職員の方もおられます。改めて、職員の皆さんに感謝とねぎらいを申し上げ、私からの仕事納めのごあいさつとさせていただきます。
 新年には、また元気な姿で皆さん方にお会いをしたいと思います。どうか皆さん、よいお年をお迎えください。