スマートデバイス表示はこちら

ホーム > 総合政策部 > 秘書課 >  平成16年仕事納めのあいさつ


最終更新日:2006年2月21日(火)


平成16年仕事納めのあいさつ



 

平成16年 職員に向けた仕事納めのあいさつ
平成16年12月28日(火)
知事会議室

 皆さん、この1年本当にご苦労さまでした。心から感謝を申し上げたいと思います。平成16年、今日が仕事納めでございますので、一言私からご挨拶と言いますか、お話を少しさせていただいきたいと思います。
 私にとって、知事としての今年が2年目でございました。振り返りますと、本当に色々なことがございました。
 年明け早々には、思いもかけない入院・療養ということになりまして、大変ご心配、そしてご苦労もお掛けしたというふうに思っております。
 お蔭様で、体調は順調に回復をいたしまして、皆さんのお力をいただきながら、様々な課題に対処し、また、「まちかど対話」など道内の地方の訪問もできる限りやらせていただいたところでございます。

 今年の年頭に、私は、道州制をはじめ「地域主権の確立」ということを大きなテーマとして位置づけたところでございます。そのために、4月に新しい組織を立ち上げさせていただいたところでございまして、「道州制の推進」、4月と8月に、国に提案をし、5月には、経済財政諮問会議で地方の知事として初めてプレゼンテーションをさせていただいたところでございます。
 その後、国の考え方と若干差違があるんですかね、残念ながら、そんなこともあり、なかなか一歩前進ということにはいかない部分もありますけれども、道内分権の推進、あるいは道民的な議論の展開などについて、担当の企画振興部はもとより、各部、各支庁の皆さん方にも、本当にご努力をいただいたと思っております。
 その成果といたしまして、全国知事会、地方制度調査会、そして自治学会等々、様々な場で、日本全国で、この道州制の議論が盛んに行われるようになったと、こういった1年であったのではないかと思っているところでございます。
 先日も、国の懇談会での議論が行われたところでありますが、早期に取組が具体化するように、私からも引き続きしっかりと発言していきたいと、このように思っております。
 次に、「市町村合併」であります。先日、全道第1号となった「新函館市」が正式に誕生し、後に続く地域でも真剣な取組が行われているところでございます。
 一方では、合併協議の難航も目立ちまして、破綻ということも各地であります。道といたしましては、これは特に支庁の皆さん方にお願いをいたしますが、地域の取組を引き続き強力にサポートしていくために、情報提供、あるいは仲介、そういったことにご努力をいただきたいと思います。このことは今朝の庁議でも申し上げたところです。
 それから「三位一体改革」。地方は、小泉総理から投げられたボールを受けて、全国知事会での深夜に及ぶ大議論を経て、案をまとめました。そして、地方六団体が結束をして、「地方案」を国に打ち返したところであります。結果は、大いに不満なところが沢山ありますが、それにいたしましても、一歩この地方分権について、私はやはり物事が進んできたのかなというふうには思っているところでございまして、特に国と地方が真の意味で対等な形で協議する場が、これが今後恒久的にも設置されることになったことは一つの成果ではないかというふうに思うところであります。
 以上申し上げた「地域主権の推進」に関わる3つのテーマ、道州制、市町村合併、そして三位一体改革、これらの3つの大きなテーマというのは、それぞれ密接に関連をいたしております。今後、そうした観点を一層重視しながら、様々な取組に強力に進めて取り組んでいく必要があると、このように考えております。

 そして、「財政再建」であります。道自らが定量目標も掲げて取り組んでいる、大きな再建計画であります。
 かつてない道財政の危機の中で、17年度から19年度までの3年間を、重点集中対策期間として「財政立て直しプラン」を策定をいたしました。プランの策定に向けては、各部とも、これまでには考えられなかったような高いハードルを越えて、具体的な歳出削減目標をまとめていただいたわけであります。皆様方のご苦労に心から感謝を申し上げたいと思います。
 この財政再建というのは、道民の皆様にも満遍なく痛みを分かち合うことをお願いすることでありますことから、道庁自身が、率先して行政コストの削減やスリム化などに、どれだけ力を尽くすかが、まさに問われると、このように思っております。
 次の世代のためにも、全庁を挙げて、この問題に取り組んでいかなければならないと思います。皆さん方のご努力を改めてお願いをする次第であります。

 次に、「経済の再建」であります。今年の3月に、「ほっかいどう産業活性化プログラム」を策定をいたしました。雇用創出や中小企業振興、新しい産業・新しい事業の創出、こういったことに重点的に取り組んでいこうというプログラムであります。
 特に、若年者の就職対策につきましては、ジョブカフェ北海道、これの開設等を通じて、国と連携をしながら、総合的な就職支援サービスを展開、取組を進めてきたところでございます。オープン以来、このジョブカフェには連日多くの若者が来て、利用が進んでいるというふうにお伺いをいたしているところであります。
 また、北海道ブランドづくりや産消協働を旗印に掲げて、新しい価値の創造に向けた取組を進めようとしております。残念ながら、この産消協働という言葉は、まだまだ道内に馴染んでいないのかなと思うこともありますけれども、私はやはり地産地消よりも一歩進んだ、生産者の人達が消費者の視点で、協働しながら北海道の付加価値をGDPを高めていこうという運動でありますので、是非来年もっともっと道民の方々に理解をしていただけるように、この産消協働の運動にも取り組んでまいりたいと思っております。
 職員の皆さん方には、積極的に企業、あるいは地域に出向いて、いろいろと自分の足で、自分の耳で、まちにどういう問題があるのか、企業の方々が何を求めているのかを聞いていただくことをお願いしているところでありますが、こうした努力がやがて成果をもたらすことになる、私はこのことを確信をいたしております。
 私は、こうした取組を通じてまして、経済再建に向けた確かな芽は着実に、少しずつではありますが、大きくなりつつあるし、それを来年確実なものにしていかなければならない、このように考えております。

 次に、「安全・安心の暮らしづくり」にも力を注ぎました。まず何よりも、社会全体で少子化対策を推進するための条例、全国初の「子ども未来づくり条例」を制定することができました。これも皆様方のご努力の賜物でありますけれども、子どもというのは社会の、そして北海道の宝だと思います。私自身もまちかど対話などを通じて、障害をもった子どもたちの笑顔に出会ったり、小さな子どもたちに私自身が読み聞かせをさせていただきました。そんな体験の中で、この子どもたちが健やかに育つ北海道をこれからも作っていかなければならない、こんな思いを強くしたところでございます。
 これから、この少子化対策、子どもの未来づくり条例の具体的な事業に取りかかっていく段階に入ってまいりました。今後その成果としての「出生率の向上」が現に問われてくる、来年はまさに大事な勝負どころであります。保健福祉部をはじめ関係職員の皆様方には一層の奮起をよろしくお願いをしたいと思います。
 また、昨年の「まちかど対話」でいただいたご意見に沿って、利尻島と礼文島で眼科治療をスタートさせることができました。このほか、新たな医師派遣システムの構築や、それから「熟練ドクターバンク」の実施、看護師や医師による小児救急の夜間電話相談の窓口の開設など、地域医療の充実にも力を入れてきたつもりでございます。こういったことに関与をされた職員の方々にも心から感謝を申し上げたいと思います。
これからも、生活者の視点に立って、福祉や地域医療の充実に努めてまいりたい、このように思っております。

 今年は、昨年に引き続き、とても災害の多い年でありました。また事件も多く起こりました。まず思い出すのが「イラク人質事件」であります。経験もマニュアルも何もない中で、北海道がどういう形でこの問題に対処するのか、全国が見守っていたと言っても過言ではないと思っております。私、そして道職員の皆様方、色んな情報を総合的に収集をして、出来る限りの対応をやってまりました。そして出来る限りのことができたのではないかと、このように考えております。特に、東京事務所の皆様方、ご苦労様でした。全国から大きく注目されている中で、ご家族の方々へのきめ細やかな支援をしていただいた、このことを心から感謝を申し上げたいと思います。
 そして大きな自然災害もありました。冬の「豪雪」、オホーツクの方でありました。それから夏には記録的な強風を伴う「台風18号」、50年前のあの台風以来と言われた台風がまいりました。激甚災害の指定にも指定されました。そして年末には度重なる「地震」など、各地に大きなつめ跡を残す自然災害が相次いだところであります。 
 災害時には、危機対策室をはじめ、各部・各支庁の皆さん方に、文字通り昼夜を分かたずご苦労をおかけしたと考えております。
 しかしながら、こうした中で、釧路沖、あるいは留萌地方で未だに余震の危険が去っておりません。関係職員の皆様方には引き続き心して対応していただくよう強くお願いをいたす次第でございます。ご苦労様です。
そして、新潟県に大きな被害をもたらした中越地震では、保健福祉部、建設部をはじめ、現地で直接支援に当たった職員の皆さんなど、大変ご苦労様でありました。来年もまた派遣があると、先程職員の方々から聞いております。引き続き、来年の3月までの長期間であります、よろしくお願いをいたします。
 それぞれのケースで、皆さんの懸命な働きが、復旧・復興につながったと思います。本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

 このほか、1年を通じ、色んな取組を皆さん方にしていただきました。数えれば切りがないのですが、例えば、季節を彩る「今月の花」というものの選定をしていただいたことをはじめとして「花観光の推進」をしていただきました。それから、たくさんの候補が寄せられた中で、自薦他薦いろいろあったようですが、新たな北海道遺産の選定もありました。
 道民参加による愛食、あるいは食育運動というものもありました。さらには台風の時の風倒被害の結果の木を赤レンガや知事公館の風倒の被害木を市民に提供する「一本の樹」プロジェクトの実施というものもございました。また、硫酸ピッチの不法投棄への対応等々、挙げれば切りがないのですが、本当に色々なことがそれぞれの職員が懸命に取り組んでいただいた一つ一つの成果として現れた1年であったと思います。
 とりわけ、支庁や出先機関の体制が大きく変わった今年、道政の最先端の職場では、それぞれの地域のために、ご尽力いただきました。私も出来る限り、「まちかど対話」などで地域を訪問させていただきましたが、その際には、支庁や出先機関の皆さんには大変お世話になりました。中には、トイレ休憩だけということで突然飛び込んだ出先の機関もあります。大変失礼をいたしました。ありがとうございました。
 一方で、本日現在で、年間の交通事故死者数が4年連続の減少の記録を続けております。あと数日間です。特に昨年以降は、2年連続で大台の400人を割っており、減少傾向が定着をいたしております。これもひとえに道警察をはじめ関係機関、団体との緊密な連携のもとに積極的に推進していただいた総合的な交通安全対策、この成果ではないと思っております。引き続き、あと数日頑張っていただいて、警察職員の方々をはじめ関係職員の一層の奮起に心から期待をしたいと思っております。
 このほか本当に挙げたら切りがないのですが、それぞれの現場で、それぞれの取組を懸命にやっていただいた職員の皆さん方一人一人に、改めて心から感謝を申し上げたいと思います。

 さて、そういった中で、とても残念なこともありました。前石狩支庁長が収賄容疑で逮捕されるという、道政を預かる知事としては大変残念な出来事があったわけであります。 
 これまで、道民の皆様の信頼を得るために、道庁を挙げてあらゆる努力を重ねてまいったところでありますが、そうした努力を踏みにじるものでありました。職員の皆さんも同じ思いではないかと思います。
 しかし、一部の不心得な職員の不適切な行為ではあったとしても、道民の皆様からは、道庁そのものの、全体の問題であると見られると考えなければなりません。
 だからこそ、今回の問題を、職員一人一人が自分のこととして受け止め、自らを律し、公務員倫理の確立に向けて行動していただきたいと、このように思う次第であります。もちろん、私自身もその先頭に立ってまいります。

 一方で、今年は明るい話題もありました。これは私もいろんなところで申し上げましたけれども、北海道勢として奇跡の甲子園優勝を果たした駒大苫小牧高等学校、それからアテネオリンピックでの、これは夏の大会であったのにですよ、道産子選手の大活躍、それからプレーオフ進出を果たした日本ハムファイターズの活躍、ホッカイドウ競馬でもコスモバルク、G1でも頑張りました、ちょっと有馬記念は残念でしたけれども、とてもあの頑張りは道民の夢を実現する、そういった大きな一歩になったのではないかと思います。
 それから日本一の集客数を記録した旭山動物園、そして、来年度着工が決まった北海道新幹線、これも明るい嬉しいニュースだったと思います。
 とりわけこの中でも、私は、自分自身も甲子園に行ったのでありますが、アルプススタンドから応援をして、最後まで負ける気がしませんでした。最後まで勝利を信じ、何度も逆境を跳ね返しながら、逆転逆転で勝利をものにした、あの高校野球の決勝戦、あの感動は私は今でも目に浮かびますし、多分一生忘れないと思います。
 北海道全体に大きな感動が広がり、「やればできるじゃないか」と、多くの道民の方々が思ったのではないかと思います。高校生に勇気づけられて、今度は大人の私たちが頑張る番だと、このように私自身も思いました。
 北海道の明日を予感させるこうした明るい出来事が、大きな流れとなり、本格的な北海道の元気と地域の活力につながるよう、一層努力していかなければならないと、このように考えております。

 さて、最後の方になってまいりました。来年も、いろんなことが今から予定されております。食の安心・安全条例、次の議会に提案を予定しております。それから犯罪のない地域づくり条例の制定も予定がされております。市町村合併、支庁制度改革、そして知床の世界自然遺産登録に向けた取組、等々課題は来年も山積みであります。
 明日からの年末・年始の休み間、どうぞ束の間ではありますが、ご家族の方々とゆっくりとお休みをいただきたいと思います。そして、しっかりと鋭気を養っていただいて、年明け、また私と共に、頑張っていただきたいと思います。
 もちろん、そんな中で年末年始、業務に取り組まなければならない方、ご苦労様です。私も何かがあれば、直ぐに走って、この道庁まで飛んでまいりますので、皆様方と共にまた頑張りたいと思います。
 来年年明けにまた元気な姿でお会いしたと思います。今年1年、本当にご苦労様でした。来年も頑張りましょう。ありがとうございました。