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最終更新日:2006年2月21日(火)


平成16年度仕事始めのあいさつ



 

平成16年度スタート 職員に向けたメッセージ
平成16年4月1日(木)
TV会議室


職員の皆さん、知事の高橋です。
 お陰様で3月24日、議会最終日出席をもって、公務復帰をさせていただきました。
 長い間、トップが不在ということになりまして、皆様方には大変ご心配とご迷惑をお掛けしました。心からお詫びを申し上げたいと思います。
 お陰様で元気も徐々に回復をいたしておりまして、まだフル回転とまではいかないのですが、心機一転、職員の皆さん方と、新しい北海道づくりに邁進をしてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。


 さて、新年度初めの日ということで、お忙しいと思いますが、皆様方に少しお話を申し上げたいと思います。
 先ほど、4月1日付けの人事異動の辞令交付を行いました。今日から新たな組織体制がスタートいたします。
 今回の機構改正に当たりましては、三位一体改革、市町村合併、あるいは道州制の推進など、いろいろな地方行財政を取り巻く諸課題がある中で、今急がれるものの一つは「経済の再建」、それから「財政の立て直し」、それから「地域主権の推進」、こういった諸課題を加速的に進め、新しい北海道づくりに向けて大きく羽ばたくために、どういう執行体制がいいのかということを去年の後半以降、私自身も考え、また副知事以下皆さん方と議論をしながら、決断をいたしたところでございます。


 7年ぶりですね、新しい部を作ることになったという意味での大改正が、今日スタートいたしたところであります。
 道庁全体の一層の政策形成機能の強化を狙う「知事政策部」の設置、それから地域主権時代にふさわしい新しい自治のあり方を模索する「地域主権推進室」、それから既存産業の活性化と新産業の創出を促進し、力強い本道経済を構築するために設置する「経済政策室」、そして「新産業振興室」、あるいは支庁組織についても改正を行いました。こういった思い切った機構改革をもって、新生北海道づくり、この実現を目指そうというものであります。
 今日から始まるこの新しい体制のもとで、北海道の未来を見据えながら、道民の方々のご意見をしっかりと受け止めながら、改めて、職員の皆さんと一緒に考え、様々な道政改革を一生懸命やっていきたい、このように考えております。


 さて、組織は生き物と言われます。人体の機能とも似ていると思います。例えば、目標は「志」、戦略は「頭脳」、組織構造は「骨格」、組織力は「筋肉」、システムは「神経」、そして職員は「血液」に喩えることができるのではないでしょうか。いつもは黙々とその仕事を果たしてくれている各パートが一つでも不調になると全体が動かなくなるわけです。すなわち、人体に喩えれば、病気になるわけです。私自身、今回の療養生活を余儀なくされる中で、このことを実感いたしました。
 要はバランスが重要であります。それぞれの機能がバランス良く調和してこそ、「健康」、そういったものが維持される、そういうことであります。


 道庁の組織も同じではないでしょうか。それぞれがバランス良く調和しなければ、道民が満足する行政サービスが展開できなくなってくるのではないかと思うわけであります。
 そしてその中で、最も重要なものは「血液」、そう、皆さん方「職員」、お一人お一人の力であります。
 血液の活性化が体調の維持に欠かせないように、道庁組織の活性化と行政サービスの向上には、職員一人ひとりの頑張りが欠かせないわけです。
 先ほど申し上げた新しい組織体制は、あくまでも「器」に過ぎません。これを生かすも殺すも、職員の皆さん方の頑張りにかかってくるわけです。
 理念・目標が立派でも、その実現を目指して日常的に行動するための体制、人材が伴わなければ看板倒れに終わってしまいます。
 道民の皆さんにとって、税金の払い甲斐のある道政を一層推進するためにも、職員の皆さん方の頑張りがどうしても必要だと私は考えます。


 今北海道を取り巻く環境は一層厳しさが増し、かつてないほど多くの難問が私たちの前に大きく立ちはだかっています。
 とりわけ、道財政は厳しいですね。瀬戸際の状況にあります。未来のためにも一刻も早く、この立て直しを実現しなければなりません。
 私たちは、明治維新であるとか、戦後改革、こういったものに匹敵するような時代の大きな潮流の中で、これまでの枠組み、あるいは進め方、こういったものが通用しない、そういった未知の世界に踏み出してきている、こういう状況であります。
 もはや、誰かが何かをしてくれる時代ではありません。私たち一人ひとりが、職員の方々一人ひとりがが立ちあがらなければならない時代、このように考えます。
 こうした中で、「前例」であるとか、「既成概念」であるとか、いわゆる「常識」であるとか、こういった目の前の大きな壁を打ち破っていかなければ、未来を切り拓くことはなかなか難しいのではないかと考える次第です。


 皆さんは、「ノミの実験」の話をご存知でしょうか。ある生物学者が、ノミをですね、グラスの中にフタをしたそうです。そういった実験の中で、ノミはですね、最初、ビュンビュン飛びはねて、フタに頭をぶつけることを続けていくんだそうですね。
 ただ、ぶつけても、ぶつけても外に出られないということが分かってくるんでしょうか。何度も頭をぶつけるうちに、諦めてしまう、こんなことが観察されるそうであります。
 そして、しばらくして、フタを取ってみると、もう壁が無いにも関わらず、諦めて手加減して飛ぶようになったノミは、決して二度とその箱の高さ以上にジャンプをしなくなったというようなことが観察されたそうです。
 これは、ノミ自らが「限界の壁」というものを作り、挑戦を止めてしまうということが分かった、そういった意味で有名な実験なんだそうです。
 ノミというものは、すごい潜在的な跳躍力があるそうでありまして、自分の体長、これは3mmぐらいですか、小さいのですが、その100倍ぐらいも飛び上がるそうです。
 これは、ノミを人間で言いますと、東京タワーを超えるぐらいの高さも飛びあがるそうですね。そういった潜在力を使わなくなってしまう、そういう実験結果です。


 職員の皆様方をノミに喩えるのは、本当に恐縮ですが、是非皆さんには、この「飛べないノミ」になっていただきたくありません。常に可能性を信じて、行きましょう。私自身も飛べないノミにならないように心掛けていきたいと思います。
 今厳しい状況の中で、職員一人ひとりの気概が今ほど求められている時はありません。恐れることは何もありません。皆さん方には、「知恵」という潜在力があります。人間の知恵は無尽蔵と言われています。知恵という宝が詰まった、皆さんの「打ち出の小槌」をどんどん振ってほしいと思います。そして、先ほどのノミの実験とも相通ずるのですが、「能力のストレッチ」を試みてほしいと思います。自分の限界を想定して、それ以上に能力を出さない、そういうことではなくて、背伸びをしてほしい、こんなことが重要ではないでしょうか。


 新規採用された頃、私自身もよく思い出しますが、自分自身の「限界」、あるいは「前例」、そんなことが分からない中で、これでもか、これでもかと、一生懸命毎日ストレッチしていたのではないかと思い出します。
 私自身も昭和51年に社会人になったわけですけれども、当時誰よりもどの上司よりも一番私が若いのですから、上司が皆帰るまで最後まで残って、上司が残していった机の上の書類を色々見ながら、自分だったらどうするか、自分だったらどういう風に考えるか、いろんなことを、自分の能力というものをストレッチした記憶があります。
 皆さんもそうだと思います。しかしながら、人間は、ある程度こなせるようになりますと、このストレッチをしなくなる傾向があります。このことは、結果的に道政に悪い影響を与えると思います。
 職員の方々、一人ひとりの力の向上が組織のパワーアップにつながり、道政の飛躍につながります。
 いま私たちに向けられた道民の皆さんの期待は大きいわけです。別の言葉で言えば、道民の方々の目は極めて厳しい、我々に対する厳しい目が注がれております。
 「いま道民の方々のために、何ができるのか、そして何をするべきなのか」、このことをを常に考えながら、目の前の壁に、障害に果敢にチャレンジしていただきたい、このように思うわけであります。
 その壁の向こうには、必ずや未来に向けての階段がつながっていると思います。果敢に挑戦し、その階段をかけのぼり、北海道の未来を切り拓いていこうではありませんか。いつも私、口癖のように言っておりますが、北海道ほど素晴らしい潜在力、可能性がある地域はありません。10年後、この北海道はどの国内の地域とも地域間競争に勝って、素晴らしい地域になる。全国の誰もが、今でも北海道に住みたいと思っております。もっともっと素晴らしい北海道になる。このことを私は確信をしております。今それを実現するために、我々が挑戦を続けていかなければならないわけです。


 「未来は美しい夢を信じる人たちのもの」、この言葉をもう一度、私は皆さんに申し上げたいと思います。
 まもなく高橋道政の2年目を迎えます。私は皆さん方とともに、新生北海道づくりに取り組んでいけることを本当にうれしく思っております。
 これから、一層、道民との対話を重視するとともに、もっともっと、職員の皆さん方とも対話も行ってまいりたいと思っております。
 年頭の挨拶でも申し上げましたが、支庁にも出向き、まあ今回の療養もあって「まちかど対話」も途切れているわけでありますが、ぜひ北海道の将来を担う若い職員とも話がしてみたいと思っております。
 そして、私の考えていることを皆さんに直接申し上げたいと思います。
 厳しい時こそ、「元気」を出していかなければなりません。私も明るさが信条であります。明るく元気にやっていく、これが皆さんとともに道庁を明るくしていくこと、それが道政の明日につながっていくと思うわけであります。
 職員の皆さん方のご理解、ご協力を心からお願いを申し上げます。しばらく耳を傾けていただいてありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。