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最終更新日:2006年2月21日(火)


就任あいさつ


 

職員に向けた就任あいさつ
日時:平成15年4月23日(水)
                     11:00~
                  場所:道議会議場
議場でのあいさつ
 職員の皆様方、今回、新しく知事になりました高橋はるみでございます。皆様とともに、これからの北海道の新しい姿を目指して取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いします。
 今日は、テレビを通じて、全職員の方々に伝わっていると思います。

 私は、21世紀初めての知事選で、こうやって新しい知事として選んでいただいた道民の方々、皆様方のお気持ちに大変光栄に思うわけでありますが、同時にその責任の重さ、570万の道民の方々のこれからの幸せ、発展、そういったことを皆様方とともに、やっていかなければならない、その責任の重さも痛感させていただいているところでございます。
 道民の方々からいただいた負託、これに応えて、職員の方々とともに取り組んでまいりたいと、この決意を新たにしたところでございます。初登庁

 今日こうやって、皆様方と同じ職員バッチを付けさせていただきました。朝、これを付けて、道庁に出勤する、その車の中で、「私は、これから皆さん方と仕事をやっていくんだ」と、その意識を強く持ったところでございます。

 私は、2年間、国の出先、経済産業局の人間として、こちらで勤務をさせていただきました。その間、地域を回らさせていただきました。もちろん、今回の知事選の活動の時ほど、きめ細やかに回らさせていただいた訳ではありませんが、時間の許す限り、各地を回らせていただきました。
 そして、この2年間を通じて思いましたことは、各地各地でそれぞれの特徴を生かして、地域おこしをしておられる、そんな方々がたくさんいらっしゃる、この北海道には。この潜在力、可能性、こういったものを本当に実感いたした訳であります。

 しかし、一方で、これも選挙戦中に申し上げたのですが、これだけ可能性、潜在力がありながら、何かこの、世界に誇る北海道ブランドというものが、若干傷ついているというのか、皆さん方がちょっと自信を無くしているんではないかという思いを持ったわけであります。

 例えば、景況調査の結果が、毎月発表されますが、もちろん全国平均と比べると、北海道は厳しい状況にある。これは事実であります。しかし、最悪ではないんです。ただ一方で、経営者の方、道民の方々に意識調査をしますと、「今の北海道は最悪である。全国の中でもこれほど悪いところはないんだ」と、このように皆さんお答えになる。このギャップ。実態と意識のギャップ、ここが私が今申し上げる、自信を無くしているのかなということを2年間思ってきた、一つの理由でもあります。

 そして、私は、この潜在力を生かして、もっともっと北海道の底力を、全国に、そして世界に発信をしていくことができる、していかなければならない、それを私が知事になることによって、職員の皆さんとともにやっていけるんではないかと、こんな思いで知事選の立起表明をいたし、活動をさせていただいたところでございます。

 もう一度申しますが、この北海道という広い大地。美しい自然、素晴らしい農産物、そして水産物、一次産業の素晴らしさがあります。観光も素晴らしいです。そして、私が2年間仕事をしておりました、情報技術、バイオ技術、新エネルギーといった先端分野でも世界に誇る技術の芽を持っております。そして、何と言っても住んでいる人の素晴らしさ。北海道は資源と人材の宝庫であります。

 この潜在力を生かして、やっていこうじゃないですか。私はそのために、政策の重点の中で、2つの緊急課題と7つの政策の柱を掲げさせていただいております。

臨時庁議 緊急課題としては、雇用対策と中小企業対策を掲げさせていただきました。
 雇用対策、これは一言でできることではありません。私は、市町村の方々との連携をして、「一市町村一雇用おこし」という政策の新機軸を出させていただきました。それ以外にも、新しい産業おこし、あるいは既存産業、基幹産業の方々の頑張り。これは以下、7つの項目の中でも申し上げますが、それからミスマッチの解消ですね。こんなに厳しい雇用状況の中でも、求められている職種では、需要と供給が逆のギャップになっている部分がある。このギャップの解消。そして、職業スペシャリストの教育。いろんなことがありますが、こういった色んな政策を通じまして、私は2年間で5万人の雇用創出が必要である。やらなければならない、このように政策の中で申し上げさせていただいております。

 そして、中小企業。北海道は全国的に見ても、中小企業の割合が高い地域であります。この方々に元気になっていただけなければ、北海道経済の再建はできません。いろんな政策を出させていただいておりますが、私はこれまで6年間にわたり、中小企業政策をやってまいった。そんな経験も持っております。「ヒト・モノ・カネ」と言われている中小企業の三原則。これをうまく生かす形で、何をやっていくか。今回、新しい政策として、地場の中小企業、あるいはNPOの方々も含めてでありますが、優先的な道庁、あるいは関連団体のお仕事、発注するその枠を設ける。こんな政策も掲げさせていただいているところでございます。

こうやって、雇用対策、そして中小企業対策を緊急の2課題といたしました。

 そして、7つの課題であります。一つ目は、北海道が世界に誇る、全国に誇る基幹産業、既存の基幹産業の方々の頑張り支援であります。一次産業、農業、漁業をはじめ、一次産業は北海道は素晴らしい力を持っております。そして、その関連産業。食料加工もありますし、また機械関係の、農業をベースとして、一次産業をベースとしたこんな産業群。こういったことの振興も重要であります。

 また、観光業。北海道は他の県の方々から見ますと、一番行ってみたい地域。こんなことが意識調査で出ている地域であります。これをうまく観光に結びつけていきたいと思います。知事のトップセールスと公約の中では書かせていただきましたが、道外の国民の方々にいらっしゃっていただく。また、国外の、特に東南アジア。中国や韓国や東南アジアの方々に来ていただく、そんなことも是非やってまいりたいと、これが雇用の場の拡大にもつながってくるわけであります。 花観光のことも私は申し上げております。そして、建設業の方々。今、厳しい環境は私も十分承知しております。でも、建設業の方々がこれまで培ってこられた技術力、ノウハウ、こういったものを最大限活用していただいて、新しい分野へのチャレンジ、あるいは多角的な経営展開、こういったことを道庁としても支援していかなければならない。これも申し上げてきたところであります。これが一つ目の柱であります。

 そして、二つ目は、新産業おこし・新事業おこしであります。先ほど申しましたとおり、北海道はハイテク分野でも世界に誇る技術の芽を持っております。情報技術、バイオテクノロジー。バイオテクノロジーというのも、これも選挙戦でもいつも申し上げてきたのですが、難しいようで、難しくないんです。農業や漁業という、このベースがある北海道だからこそ、育った先端分野の技術であります。そして、新エネルギー。日本海側は風が強いです。バイオマス、そして海洋関係の発電もこの低温の地域だからこそ、いろんな効率よく、それができる。色んな意味で私は、この新エネルギーの宝庫でもある北海道であると、このように認識をいたしております。こういった新しい分野を使いながら、新しい産業おこし、事業おこし、これも是非やってまいりたい。このように考えております。

 この際に、産学連携というのが、一つのキーワードになってくると思います。札幌では、北大の北で「リサーチ&ビジネスパーク」という、これは道庁、そして国の機関、そして経済界が大学の方々とともに、みんなが協力しながら、今進んでおります。また、私、今回の選挙戦の過程で、全道を回りましたが、例えば、函館では、海洋都市、国際都市として、はこだて未来大学、それから、北大の水産学部もあります。こういった、いろんな学界の力、そして産業界の方々が連携を取りながら、新しい産学連携の地域産業おこしの動きも進んでおります。北見でもそうです。釧路でもそうです。皆、各地域でそんな取り組みをしておられます。道庁としても、これを支援していこうじゃありませんか。私は、このように思っております。

 そして、三番目には、人・物・情報のネットワークのことを私は申し上げております。もちろん、公共事業、限られた財源の中でもあります。しかし、この広い北海道の中で、大きな都市が分散立地している北海道でもあります。私以上に皆様方がご承知のとおりでありますが、この中で円滑な人の流れ、物の流れをやっていかなければなりません。そして、新幹線につきましては、東北ブロックとの文化圏、経済圏としての連携の重要性、こういったことを私は考えているところであります。もちろん、東京と飛行機という手段以外につなぐということの重要性も私はわかりますが、それと同等以上に、東北という隣りにある地域との色んな連携、もうそういった連携の動きがあることを承知しておりますが、このトランスポーテーションの中でも、これを実現してまいりたい、このように考えているところであります。また、空港整備の問題。色んなことを、社会資本の優先順位を付けた形で整備をしていかなければならない。これが私が掲げた三つ目の政策の柱であります。

 四つ目は、21世紀北海道を担っていく人づくりであります。子供は地域の宝であります。私自身も二人の子供を育ててまいりました。これからの高齢化社会の中で、この北海道という経済社会が子供を生み育てて、安心できる地域社会にもっていきたい、そういった地域社会に持っていきたい、このように私は考えているところでございます。そのためにも、私は「ブックスタート制度」という、ちょっと個別の政策で恐縮なんですが、これを聞いた時にこれだと思いました。もう北海道でも、いくつかの市町村でやっておられる政策であります。赤ちゃんとお子さんの絆を深める、一冊の絵本をあげるだけでいいんです。あまり予算はいらないんです。でも、今、若い人達の非行の問題、校内暴力の問題、いろんなことがなっている中で、お子さんとおかあさんと絆を深めることがこういった住み良い社会づくりのためにも、私はとても重要であると、このように考えているところであります。

 そして、五つ目になりますが、環境を守るための、この北海道が世界に誇る、環境を守るための循環型社会の実現であります。先ほど申しました、新エネルギーの更なる振興のこともあります。そして、環境を守るためには、道庁としてやらなければならないこと。そして、住民の方々に意識を持って対応していかなければならないこと、そういったことを皆様方とともに私はやっていきたいと考えています。

 それから、六つ目になりますが、安心して住み良い地域づくりであります。ここにつきましては、私は選挙中は女性という視点で色んな政策を訴えさせていただいております。例えば、女性専用外来のこと、あるいは小児医療体制。子供というのは、本当に、お医者さんの時間外に熱を出すんですね。私もそういう経験があって、このことは是非やっていきたい。その他、福祉の充実、教育問題についても、色んな政策を掲げさせていただいております。こういった住み良い地域づくりも是非実現をしてまいりたいと考えております。

 そして、七つ目に掲げたのが、働く道庁実現のための道庁改革という観点であります。もちろん、今の道庁の方々が働いていないなんてことを言うつもりはありません。今申し上げた色んな諸課題がある中で、今まで以上に道庁の優秀な方々がフル回転をして、働いていただいて、この北海道を牽引していかなければならない。政見放送の中で、私はこんな言い方をしました。「今こそ、道庁が列車をたくましく引っ張る機関車のように、北海道を牽引していく。そして、この潜在力を発揮して、住み良い北海道、安心して豊かな北海道を創っていく」、こんな言い方をさせていただきました。
 私一人では出来ることではありません。皆様方のお力を持って、一丸となってこのことをやっていきたい。こんな思いを含めて、私は「働く道庁」という言葉を使わさせていただいたところであります。

堀前知事から引き継ぎ この皆様方のお話の中で、堀前知事と20分間、引き継ぎを受けた後に、しっかりと二人だけで、お話をさせていただきました。

 8年間、色んなことがあった、こんなお話がありました。私はその時に、前知事に申し上げましたのは、2年間、私のような若造とつき合っていただいて、本当にお世話になりました。私は心から尊敬を申し上げる政治家であり、行政官でいらっしゃった知事さんに、これからも色々、色んな分からないことがあったら、お伺いしたいと、そんなことを申し上げたところであります。

 そして、堀知事と8年間、共にされた職員の方々に申し上げたいのは、あの拓銀破綻の後処理の問題をはじめ、本当に未曾有の厳しい色んな環境の中で、堀道政は皆さん方が一丸となって、そして、知事のリーダーシップで多くの仕事をやってこられた訳であります。私は、改めて、堀前知事に対して、敬意を表するとともに、そのリーダーシップのもと、色んな仕事をやってこられた皆様方にも心からお礼を申し上げ、そして引き続き、この高橋とともに、新しい21世紀の北海道を創っていくことにご協力、ご理解をいただきたい、このことを申し上げたいと思う次第であります。

 最後に私は、二つのことを申し上げたいと思います。堀さんがあれだけの仕事をやっていらっしゃりながら、今日マスコミの方もたくさんおられますが、一部、「顔の見えない道政」、「発信力のない道政」、こんなようなことも言われていたのも事実であります。

 私は、こういったことを踏まえて、「トップの顔の見える道政」「分かりやすい道政」、これをまず掲げていきたいと思います。そのために、週1回の記者会見、これは実現をいたします。そして、これは、海外出張や知事がいない時もありますので、副知事さんにも代理をしていただくこともあると思います。そういったことも含めて、このことは是非お願いしたい、このように思います。

 また、「まちかど対話212」と政策の中で言わせていただいたのですが、出来る限り、この広い北海道に出向いて、今回、知事選の活動の中では私は188しか回らさせていただきませんでした。離島の方とか、本当にお邪魔出来なかった方々に心が本当に届いたかどうか、私自身、思いが深くあります。是非、こういった地域を真っ先にお邪魔したいんですが、出来る限り、道民の方々に知事自らが出向いて、色んなお話をさせていただいて、そしてお話を伺う。こういった、トップの顔の見える、そして分かりやすい道政をやっていきたいと思っているところであります。
 それともう一つ、これも選挙活動中から申し上げておりました、「バリアフリーの道政」であります。色んな方々のご意見を伺って、これは議会もそうですし、また職員の皆さん方との関係でも、私はそうだと思っております。垣根は一切設けません。色んなことを、色んな形で私に仰っていただきたいと思います。

 私は、前知事と違って、40年、この道庁に育った人間ではありません。外から道庁を見せていただいた、そんな人間であります。中におられた方々、色んなご意見、あるいは感想、いろいろと持っておられるでしょう。そういったことを私にお知らせいただきたいと思います。これを二つ目に申し上げたいと思います。
 「守りの道政」から「攻めの道政」。今厳しい課題の中で、本当に皆様方とともに、アファマティブ(affirmative)、私は英語は余り好きじゃないんですが、「攻めの道庁」を目指していきたいと思います。そして、もう一度、住むことが誇りに思える、そして豊かな道民生活の実現、こういったことを皆様方と実現をしてまいりたいと思います。

 何か、キチッと原稿を用意したんじゃなくて、語り口調となり、また途中でとどまったりして、お聞き苦しいこともあったかと思いますが、私がこれから4年間、皆様方とともに仕事をしていきたい、こんな姿勢で仕事をしていきたいということを申し上げさせていただいたところでございます。
 これからもよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。