視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」3月号
【もくじ】
1 特集:北海道観光の魅力を、もっと世界へ!
2 こんにちは!赤れんが
3 みんなの防災ガイド
4 こちら道議会
1 特集:北海道観光の魅力を、もっと世界へ!
元気な北海道を、世界へ発信!
国際観光の活力を、北海道の成長力につなげます。海外からより多くの観光客に北海道を訪れてもらえるよう、道は、北海道の魅力の発信や、満足度の高い観光地づくりに取り組んでいます。
(1)オール北海道で500万人を目指す
経済成長を続けるアジアを中心に、日本を訪れる海外からの観光客は増え続けています。2018年12月には、年間3,000万人を初めて突破。国は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年の訪日外国人旅行者数を4,000万人とする目標を掲げ、取り組みを進めています。
こうした海外からの観光客による経済効果を全道に波及させることにより、北海道の成長力につなげていくために、道では「北海道インバウンド(訪日外国人旅行)加速化プロジェクト」に基づき、2020年度までに海外からの観光客を500万人とする目標を掲げ、オール北海道でインバウンドの拡大に取り組んでいます。
世界が憧れる「観光立国北海道」の実現を目指していきます。
(2)インバウンドの活力を全道へ
海外からの観光客の皆さんに北海道の旅を楽しんでもらうためには、各国の来道観光客の滞在日数や目的など、その特徴に応じた戦略的なプロモーション(海外からの誘客のためのPR活動)が不可欠です。
また、北海道のインバウンド観光は、夏・冬に観光客が集中するという季節的な偏りと、宿泊客(延べ数)の7割以上が道央圏に集中するという地域的な偏りがあります。今後は、こうした課題を解決しつつ、世界の人々に選ばれる観光地づくりや受入体制の強化を引き続き進めていきます。
これまでと同様に道民の皆さんも、おもてなしの心と親しみをもって、海外からの観光客の皆さんを温かく迎えていただくようお願いします。
▲特集に関するお問い合わせ 道庁観光局 電話(011)204-5306
特集 北海道観光の魅力を、もっと世界へ!
観光を通じて、交流と地域経済の活性化を目指します。インバウンドを北海道の成長力につなげるための、さまざまな取り組みを紹介します。
(3)北海道の魅力を世界へ発信
(ア)戦略的な宣伝・誘致活動を進めています
海外からの観光客とひと口に言っても、国や地域によって北海道観光へのニーズはさまざま。それぞれのニーズに合わせて北海道の魅力を効果的に伝えることが重要です。
そこで道では、現地旅行会社やメディア関係者、あるいは訪日旅行を検討している方を対象にした現地セミナーや商談会などを開催し、各国の特徴に応じたプロモーションを行っています。また、最近は個人旅行客が増え、観光客のニーズがより多様化していることから、海外企業と連携協定を締結し、海外企業のネットワークを活用したプロモーションも進めています。
さらに、スキープロモーションでは、各国の現地旅行会社を対象として道内スキー場の視察などをする100人規模のモニターツアーを組んでいます。
このほか、映像やSNS(フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどの総称)などを効果的に組み合わせ、北海道の魅力を海外に向けて情報発信しています。
(イ)連携協定によって誘客に弾み。相乗効果の高いプロモーションを。
株式会社 シートリップ ホテル事業部 北海道&沖縄エリア・統括部長 ワン レンチンさん
当社は、上海に本社を置く中国最大手のオンライン旅行会社です。ネット会員数は約3億人、掲載施設数は全世界で約120万件。2014年に日本法人を立ち上げ、札幌など6地域に事務所を開設しました。現在は、中国主要都市と結ぶ新千歳空港直行便の増便に向けた働きかけを行っているほか、道内のバス会社やレンタカー会社などと連携してパッケージ旅行商品の開発を進めています。
中国の国内人口約15億人のうち、パスポート取得者は約7%。北海道は雄大な自然と食の魅力で人気の観光地ですが、来訪経験者は上記取得者全体の1%以下ですから、今後さらなる旅行者数の伸びが期待できます。
2018年9月には、北海道および公益社団法人北海道観光振興機構と連携協定を締結。中国市場などでの共同プロモーションや、観光情報の共有、道内宿泊施設への誘客などを進めています。企業と行政など関係機関が連携して取り組むことによって、プロモーションの相乗効果がより一層高くなると考えています。
(4)元気な北海道をPR
北海道胆振東部地震では、一部地域を除く道内の大部分の地域は、交通や宿泊など観光客の受け入れには支障のない状況でしたが、震災以降、国内および海外からの観光客は減少しました。
そのため道では、北海道観光が安全・安心に楽しめることを正しく伝えるため、「元気です!北海道」を合言葉にした動画メッセージの作成や国内外での復興プロモーション、SNSなどを通じて、魅力あふれる北海道の元気な姿を幅広く発信しています。
また、風評被害を払しょくして観光需要を早期に回復するために、国などと連携して道内の旅行商品や宿泊料金を割引する「北海道ふっこう割」を実施しています。
(5)旅の満足度を高めるために
(ア)国際的に質の高い観光地づくり
道と北海道観光振興機構では、地域と連携して勉強会やワークショップを開催するなど、特色ある観光地づくりを進めています。
また、個人旅行のニーズが高まる中、公共交通機関を補う便利な移動手段として、海外からの観光客のレンタカー利用が飛躍的に伸びています。道内各地の観光資源を自由に移動しながら楽しめるのがドライブ観光の魅力。そのニーズと課題を把握し、今後の充実に役立てていきます。
さらに、海外からの観光客のニーズが高い夜間観光も、インバウンドによる消費拡大の鍵といえます。日中だけでなく、夜の時間帯を有効に使って楽しめる体験メニューの開発や観光資源の掘り起こしを進めていきます。
(イ)北十勝4町で連携して魅力発信。プロモーションは継続が大切です。
音更町十勝川温泉観光協会 事務局次長 窪 浩政さん
十勝川温泉地域でインバウンドの取り組みを始めたのは18年前。国内の団体バスツアーが主流の時代でしたが、「将来のためにアジアから誘客をしなければ」と、香港、台湾、シンガポール、タイへの誘致宣伝活動を継続的に進めてきました。
それと並行して、事業者目線ではなく徹底した観光客目線で地域資源の磨き上げを重ねてきました。現在は「美と健康」をテーマとしてモール温泉、十勝の食、体験型プログラムを組み合わせた観光振興に力を注いでいます。
昨年は、北十勝4町(音更町・士幌町・上士幌町・鹿追町)で取り組む事業において、2年連続して海外でのプロモーションを実施。これまでとは違う手応えがあり、大きな励みになりました。プロモーションは、種をまくとすぐに芽が出るわけではありませんが、継続すれば実を結ぶと思います。地域で連携して、選ばれる観光地づくりを進めていきます。
(6)海外からの観光客のレンタカー利用も増えています
道は、日本での運転に不慣れな外国人ドライバーへの配慮を周囲に促すため、「外国の方が運転しています」と記したステッカーをレンタカー会社などに配り、貸し出す車に貼ってもらうよう呼びかけています。
道民の皆さんも、ステッカーの貼られた車を路上で見かけたら、初心者マークの車と同じように温かく見守ってください。
(7)北海道観光PRキャラクター キュンちゃん
キュンちゃんはエゾナキウサギ。小心者の自分をちょっとだけ隠すために、エゾシカのかぶりものを身に着けています。北海道にしかない風景やおいしいものを求めて、「キュン」と心に響く旅を続けています。
2 こんにちは!赤れんが
(1)除雪・雪下ろしの事故や暴風雪に注意を
除雪作業時の事故や、万が一の暴風雪から身を守るため、次のことを心掛けましょう。
【除雪・雪下ろし】
- 雪下ろしは1人ではなく複数で行い、屋根からの転落や落雪に注意。
- 健康に注意し、無理な作業はしない。
- 除雪機を使う場合は巻き込まれにくい服装で。トラブル時はエンジン停止。
- もしもに備え携帯電話を身に着ける。
【暴風雪】
- 悪天候が予想されるときは不要不急の外出を控える。
- 外出中の場合、コンビニエンスストアなどで天気の回復を待つ。
- 車が埋まったら、エンジンを停止し、防寒着や毛布などで体温低下を防ぐ。
▲道庁危機対策課 電話(011)204-5008
(2)民族共生象徴空間の愛称とロゴマークが決定
2020年4月24日、白老町にオープンする「民族共生象徴空間」の愛称とロゴマークが決定しました。愛称は、インターネットなどで全国投票を行った結果、アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する「ウポポイ」に決定。ロゴマークは、ポロト湖周辺の山並みや湖といった自然環境、アイヌの男性が儀礼用の太刀を下げるための帯(エムシアッ)の文様を、また、アイヌ語で「たくさん」を表す表現にも用いられる数「6」を下の縦線の本数に使い、多くの人々がここに集うことをイメージしています。
▲道庁アイヌ政策課 電話(011)206-6473
(3)「北海道SDGs推進ビジョン」を策定しました
「持続可能な開発目標(SDGs)」は、国連で採択された「誰一人取り残さない」社会の実現を目指す国際社会全体の目標です。北海道でも、世界とともに歩む持続可能な地域づくりを進めていくため、SDGsの達成に向けた取り組みの積極的な推進が重要となっています。このため道では、道民の皆さんがSDGsについて考え、自らの行動につなげていくための指針としてビジョンを策定し、これを共有しながら、北海道全体でSDGsの推進を図っていきます。
▲道庁計画推進課 電話(011)206-6798
(4)心がつらいときは迷わず相談を
「生きるのがつらい」「よく眠れない、物事に集中できない」「過去のつらい体験を思い出し強い不安にかられ動揺する」といった悩みがある場合は、すぐに相談してください。ご本人はもちろん、ご家族の方の相談も受け付けています。
- 電話相談 電話0570-064-556 平日9~21時 土日祝10~16時(12月29日から1月3日を除く)
- 来所相談 平日8時45分~17時30分 北海道立精神保健福祉センター 札幌市白石区本通16丁目北6-34 電話011-864-7000(要予約)
▲道庁障がい者保健福祉課 電話(011)204-5279
(5)鳥インフルエンザ対策にご協力ください
鳥インフルエンザの発生を防ぐため、次の点に注意しましょう。
- 鶏などの飼養農場には、必要がない限り入らないようにしましょう。
- 飼っている鳥に野鳥が近づかないよう気をつけましょう。
- 死んだ野鳥や弱っている野鳥を見つけても、素手で触らないでください。
- 鳥のフンなどに触れたら、手洗いとうがいをしましょう。
- 野鳥のいる水辺などを訪れた後は、靴底を洗いましょう。
▲道庁畜産振興課 電話(011)204-5441
▲道庁生物多様性保全課 電話(011)204-5205
(6)国際テロ対策強化中です
10月25、26日に倶知安町で開催されるG20観光大臣会合には、世界から多数の要人が集まります。その会合に向け、国際テロ対策を強化しています。不審者や不審物を発見した場合は、110番またはお近くの警察署、交番へ通報してください。皆さんの行動が、国際テロの未然防止につながります。
▲道警本部外事課 電話(011)251-0110
3 みんなの防災ガイド
火山の噴火に備えましょう警報や防災マップの確認を
札幌管区気象台 地域火山監視・警報センター 谷口 瑞帆さん
北海道には31の活火山があり、ここ数百年の間に大規模な噴火も発生しています。
気象台では、噴火が予想された場合など、「噴火警戒レベル運用火山(2019年2月1日現在、アトサヌプリ・雌阿寒岳・十勝岳・樽前山・倶多楽・北海道駒ヶ岳・有珠山・恵山の8火山が該当)」では、レベルを付して噴火警報などを発表しています。レベル1は活火山であることに留意、レベル2は火口周辺立ち入り禁止、レベル3は入山を禁止、レベル4は避難の準備、レベル5は避難が必要となっています。
レベルに応じた行動をとれるよう、日頃から防災マップで危険な地域や避難場所などを確認し、噴火や異常時に備えるとともに、気象台の発表する火山情報に注意しましょう。
▲道庁危機対策課 電話(011)204-5008
4 こちら!道議会
定例会の概要などをお伝えします。「平成30年第4回定例会(11/27~12/13)」
(1)定例会の概要
知事から提案のあった予算案4件(総額323億200万円)と条例案14件、その他の案件12件が議決されるとともに、継続審査中の平成29年度各会計決算4件が認定議決されました。また、議員から提出された条例案1件、決議案1件、意見案6件が原案可決されました。
(2)本会議や予算特別委員会の主な議論
- 胆振東部地震で被災した地域や産業の復旧・復興に向けた取り組みについて
- 外国人材を受け入れるための法改正を受け、外国人の居住割合が高くなる地域での多文化共生社会実現に向け、どう対処するのかについて
- 北方領土問題に対し11月の日ロ首脳会談を受け、どう対応するのかについて
- JR北海道の路線見直しに関し、鉄道活性化協議会で議論された利用促進策をどのように取り組んでいくのかについて
☆予算特別委員会からは、審査経過を踏まえ、JR北海道の事業範囲見直しやホッカイドウ競馬における着順の誤審についての意見が付されました。
(3)主な議決の状況
◎知事提出案件 34件
- JR北海道の利用促進に向けた広域的な取り組みを展開するための経費など
◎議員提出案件 8件
- 条例案 1件 「北海道植樹の日・育樹の日条例案」
- 決議案 1件 「国際リニアコライダーの誘致に関する決議」
- 意見案 6件 「新たな外国人材受け入れの適正な実施と多文化共生社会の実現に関する意見書」 など
(4)北海道植樹の日・育樹の日条例
○植樹の日 5月の第2土曜日
○育樹の日 10月の第3土曜日
道民一人ひとりが、植樹及び育樹を通じて、北海道の森林の豊かさやさまざまな恵みに感謝する心を育み、協働による森林づくりを進め、北海道の豊かな森林を未来に引き継いでいくことを期する日として、植樹の日、育樹の日を設けます!
(5)ホームページをご覧ください
議会中継・録画、議会の日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。質問などの詳細は、冊子「北海道議会時報」でもご覧いただけます。各振興局等での閲覧のほか希望者への配布もしますので、下記電話番号までご連絡ください。
▲議会事務局政策調査課 電話(011)204-5691
▲北海道の人口データをお届けします。(平成30年12月末現在)
総人口 5,304,892人 男 2,506,062人 女 2,798,830人
前年同月比 総人口 35,088減 男 16,692減 女 18,396減
総人口 35,088減 男 16,692減 女 18,396減
(人口は毎月公表される統計資料に基づき掲載しています。)
▲広報(誌)「ほっかいどう」、次号は7月下旬の発行予定です。点字版広報誌の送付を希望される場合は、発行元までご連絡ください。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
(電話)(011)204‐5110/FAX(011)232‐3796
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