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最終更新日:2006年2月21日(火)


平成16年度知事定例記者会見記録(7/28)


知事定例記者会見
日 時/ 平成16年7月28日(水)               13:00~13:27
場 所/ 幌加内町 生涯学習センター
記者数/ 3名 (その他テレビカメラ等2台)

知事からの話題
  1. 「まちかど対話212」(空知支庁)の感想
記者からの質問項目
  1. 農業について
  2. BSEについて
  3. そば打ちの感想について



【知事からの話題】

 今回の「まちかど対話212」ですが、昨日、今日と2日間にかけて回らせていただきました。
 まず、昨日、深川で拓殖大学北海道短期大学の新規就農コースの学生さん方、先生方とお話をさせていただきました。これもオープンでしたので、お聞きになられた方もいると思いますが、3人の学生さんにお話を伺いました。
 中にお一人、女性の方で「はるみさん」というお名前の方がいらして親近感がありましたが、この方のご主人が深川で農家をやっておられるということで、自分も勉強して町で農業をやりたいということでした。やはり女性の視点だなと思ったことは、将来は町の中に自分の作ったものを直販できるようなマーケットを持ちたいというお話でした。
 二人目の方からは、就農するのに資金がない、何とかならないのかというお話がありました。
 三人目の方は、道外の方でしたが、北海道の人たちの温かさに触れて、是非ここで農業をやりたいと思ったということでした。三人三様でしたが、お一人は(既に)農業をやっておられるので、そこで就農についてはスムーズにいったわけですが、二人目、三人目の方のように道外出身の方が、新たに道内で農業をやりたいということで、まさに今、道内の農家が減っている中で、北海道として新規就農の方々に根付いていただきたいという気持ちが強くあります。
 お二人とも、今、研修中ということで、そのうちお一人は農業生産法人の場で働き、働くといっても研修中ですので、若干の手当くらいで学生をしておられる。もう一人も研修をしながら見習いをしているということでございまして、そういった場合に、どんな就農への道があるかということですが、私からは、2年間学生をされた後に、出来れば農業生産法人の中で、あるいは、農家の中でさらに農業の技術を習得してもらいたい。そして人間関係も作って、仲間を見つけた上で新規に(農業を)始めるということをされたらどうかというお話をしたところです。
 そして(拓殖大学北海道短期大学の)相馬先生は、私は以前から本を読ませていただいておりまして、一度お会いして、直接、本道農業にかける相馬先生の情熱というものをお伺いしたいと思っておりました。今回、初めてお会いできまして、私自身(相馬先生の)お身体の具合を気にかけながら、とても情熱的にこれからの北海道農業をどうするか、甘えの構造のあった北海道農業をいかに自立の道に持っていくのか、というような熱っぽいお話をお伺いしました。私自身とても感動したところです。

 それから、北空知の市町長の方々と、北空知の農業の可能性を伺うというテーマで懇談をさせていただきました。こちらは何といっても米生産が中心の地域でありますが、転作、あるいは付加価値を高めるということで、いろいろな生産にも手を広げておられる。
 有名なのが、幌加内町の「そば」です。これはブランド化しているところですが、それ以外の観光との連携、深川の道の駅「ライスランド」はご案内のとおり、道内で最も行ってみたい道の駅ということで評判を高めておられますし、観光との連携というものもあります。
 また消費者のニーズに合わせて、安全安心の低農薬、あるいは低農薬につながるハーブの植栽をやっておられたり、天敵を入れて農薬を少しでも使わないようにと、いろいろな工夫の話がありまして、私としても参考になり、地域の取り組みの重要さというのを再確認したところです。
 また妹背牛町では地形の関係でしょうか、水害からいかに農地を守るかということにいろいろと力を入れておられるという話もありました。
 私は皆様方とお話をしながら、地産地消に、地元で価値を加えるという「地加」というものを加えて、消費者ニーズに応えていく必要があるのではないかということも申し上げさせていただきました。
 また農業の話とは直接関係はないんですが、地域が疲弊していると各首長さん方が言っておられて、そういった中で、公共事業の地元企業への発注をもう少し増やすことはできないのかというような話があったことも印象深く残っています。なかなかこのことは競争政策との関係で難しい部分があるんですが、空知管内だけでも実態がどうなっているか調べるよう支庁の職員とも話しをしたところです。

 それから、秩父別のローズガーデンに行きました。今日は曇っていますが、昨日は晴れていて暑かったですが、とってもきれいでした。バラ自慢の相馬さんという方からお話を伺いましたが、北海道というのは、言われてみたら当たり前ですが、昼間と夜の気温差がとても大きい。これはお花の栽培にはとっても重要なポイントで、鮮やかな色になるということです。本州からこられたお客さん方に、「この色はすばらしい」ということを言われるのが何よりもうれしいという話を聞いて、私も、自分自身は花の手入れに貢献していないにも関わらずうれしく思ったところです。

 それから、夜は沼田で「蛍」を見ました。すばらしかったですね。源・平蛍が共存しているというのはなかなか珍しいということを、ご説明いただいた町議会議員の方が言っておられました。やはり蛍の生息というのは、自然環境がどこまで残っているかということに比例しますので、その意味ではこういった環境保全は重要だと、そのことによってまたお客様がいろんなところからいらっしゃるということも実感をいたしました。

 今日に入りまして、沼田町で「雪の科学館」ですか、雪のエネルギーというのは、今、新エネルギーの代替エネルギーとしても注目されていますが、すばらしいものがあり、雪冷房というものの試みを道内外でやっておられる所がありますが、ここでは雪を使った農産物の保存についての実験を見せていただきました。実際、試食もさせていただきました。平成12年に出来たお米と、平成15年に出来たお米と同じように雪の中で貯蔵した場合に、味が全然変わっていないということを、私自身も確認させていただきましたし、またジャガイモを雪の中で貯蔵することによって甘みがとても増すということも新しい発見としてとてもうれしく思ったところです。こういって付加価値を高めている、こういった試みをまた地域でやっておられることもすばらしいことだと思います。
 また沼田は、私の生まれ育った富山から入られた方が多い地域でありまして、8、9割が富山ルーツの方だと町長さんが言っておられましたが、あんどん祭りの山車作りの現場を拝見いたしました。私自身、色を塗らせていただいたり、和紙を張らせていただきました。これも富山県から伝承したということで、うれしく思いました。

 それから、幌加内町では「そば打ち」ですね。これは事前から、ほかのところには申し訳ありませんが、一番楽しみにしていたんですが、下手ながらも(そばを)打ちまして、切ってゆでるところまでやって、自分でもいただきましたしたし、ここに座っている職員も食べましたし、地元の道議会議員の釣部先生も食べられ、(私が打ったそばを)「これはおいしい。」と言われて、素人ながらにうれしく思ったところです。 (そば打ちの段の)3段、4段というそば打ち名人の方々もおられる地元で、昼はそばを使っての地域づくり、まちづくりに取り組んでおられる方々とお話をさせていただき、これもとても楽しく過ごさせていただきました。

 北海道の農業といっても一口では言い切れない多様な農業ですが、ここ北空知における米作りを中核としながら、多様な畑作等々にも手を広げて付加価値を高める努力をしておられるそれぞれの地域の工夫を、この2日間で駆け足ではございましたが、拝見させていただきました。そして安全安心を求める皆様方の努力にも触れさせていただいたそんな今回の「まちかど対話212」だったと思っています。私からは以上です。


【記者からの質問】

(北海道新聞)
 今もお話がありましたが、北空知には選挙後初めていらして、ちょっとだぶるかもしれませんが、全体を通して、農への安全・安心を求めていらっしゃる方が多かったようですが、その辺の知事の感想をお聞かせください。

(知 事)
 だぶらないように、先ほど言い漏らしたことを言いますと、相馬先生がこう言っておられました。今までの農業というのは、生産者がこういうものが作れるから作る。あるいは、作りたいから作るから始まった。では、できたから、どこに売るか考えよう。そういうのであった。しかし、今、あるいはこれからの農業というのは消費者、これは道内外いろいろですが、消費者が何を求めているのかがまずあり、それに合う形で何が生産できるかを考えなければ、これからの北海道の農業はやっていけないと、そこに尽きると思います。そこから安全・安心の話が出てくるわけで、これはBSEが一つのきっかけとなって、トレーサビリティーということも言われましたし、消費者が安全・安心に食べてくれるために、どうやって我々生産者サイドで努力をしなければならないか。それから、美味しさというのはここから出てくるわけです。どこの製品よりも美味しいものをいかにできる限り安くですが、美味しければ日本の消費者は舌が肥えてきましたので、少しぐらい高くても売れるんです。そういったものが、輸入食材との競争にも勝てる道でしょうし、そんなことを相馬先生が言っておられたのが、私はとても感銘を受けたし、私自身の思いでもあると思いました。そういったことを、この北空知、米どころでもそれぞれの地方の特性を踏まえながら実践をしておられるということに、感銘を受けました。
 それから、やはり担い手の問題です。十勝にある農業大学校の話も出ましたし、担い手センターの話も出ましたし、空知の方でもいろんな、拓大でも私学の立場でそういうことをやっておられる。北海道農業を考えていく場合に、担い手というものをどう考えていくかということについても、いろいろと考えさせられる2日間だったなと思います。
 もちろん農家個人でやっていかれるのも、私は重要なことだと思いますが、ただ一方でやはり、個々の農家でやることには必ずしも十分ではない場合、限界も出てくるとすれば、農業生産法人という一定の法人の形で地域の農業を守っていくという形も重要ではないかと、私は前から思っていました。こちらでも拓大の新規就農を目指す学生さんも、そういった農業生産法人で今、研修をしつつ、オンザジョブトレーニングに近いような形で、実際就農もしているような、もちろん研修ですが、そういった方々もおられました。こういう担い手の育成という個人の育成も重要であるし、またその形態も我々これから考えていかなければならない、そういった政策をどのように打ち出していくかということも重要になってきたと思います。

(北海道新聞)
 今の担い手問題ですが、新規就農にしてはかなり狭いかなということを私も感じたんですが、知事も問題意識を感じたのではないかなとお見受けしました。それで、道として、それに何か具体的な策に乗り出される考えはあるんですか。あるいは、何ができそうだと今、感じていらっしゃるか、そこをお聞かせ願えますか。

(知 事) 
  昨日、真ん中に座っていた学生さんがそのことを資金供給を是非、支援をしてほしいと言っておられたなと私も印象深く思っています。その場では、グループ、同じような思いの方々でやったらどうですかということを申し上げました。午後の首長さん方との会合では時間切れだったかと思いますが、夜、会食をしながらまた意見交換がありまして、そこの場であらためて、私は問題提起をしました。それぞれの首長さん方もいろんなお考えを持っておられて、そのことを含めてお答えします。道としては、担い手育成センターを通じて研修を行うほか、経営開始を支援するための無利子の就農支援資金の貸付を行っています。それから、いろんな施設等々の購入のために必要な資金、債務保証をやっておりますし、また償還免除措置も講じています。リース農場制度の活用も促進してきています。私自身、昨日はちょっとそこまで時間の関係もあって学生さんには申し上げなかったんですが、いろんなことをやってきてはいるという実態はあります。ただ一方でなかなか、農協のメンバーにはなれないんだという話もあったり、なかなか制度上のクリアしなければならない問題もあるということは、私自身も感じました。そういう意味では、まず、農地の新規取得を考えた場合に、規制緩和で少しずつでも新規取得できるというのは構造改革特区でも道内でやっているところもありますが、必ずしも上手くいっていません。とすれば、リースでまず始めることについて、もう少し制度の充実ができるかどうか、あるいは、これは昨日の話とも相通じますが、まずやはり農業生産法人に就職するような形で「農業」に入っていただいて、そこでさらに研さんをしていただいて、特に道外の方の場合ですが、ヒューマンネットワークを作っていただく。そうすると、昨日の夜、首長さん方も言っておられましたが、実際やはり地域に本当に根付いてこの人は農業をやってくれるのかということを、地域としても見定めたいということです。確かに、2年間学んでいただける、それはそれで有り難いことなんですが、農業は恒久的なものですから、その意味ではもう少し地域としてゆっくりと見極めた上で、「あなたは技術も十分だし、うちからこれだけ支援するからやってみる?」という形でスムーズにスイッチングしていくというのがいいのではないかという話もありました。その意味では、先ほどちょっと申しました、担い手としての農業法人の育成、そういった主体を中心の農業にしていくということとの関係において、新しく農業の世界に参入されようという方々の受け皿にもなっていく。それがさらに広がっていって、北海道農業の下支えになっていくという道もあるのかなと、そのような多様な形態による就農を促進するべく、昨日も出ました資金の問題、技術面の課題等々、解決するためのいろんな取り組みを、もう一度道庁に持ち帰って、担当の麻田副知事や農政部長とも議論したいと考えています。  

(北海道新聞)

 知事、先ほどBSEのことについて少し触れておられましたので、せっかくなのでお聞きしたいのですが、BSE問題で一時、米国からの牛肉が輸入停止状態ですが、再開に向けて日米政府で調整に入っております。そうなると今、日本で行われている全頭検査は、見直しせざるを得なくなると思いますが、これについて、一次産業の食の安全に関心を持たれている知事のお考えをお聞きしておきたいと思います。

(知 事)
 いろいろな科学的な観点からの検証ということが、国の審議会、研究会、専門家グループの間で行われていて、科学的には必ずしも全頭検査というのは根拠がないというような議論がなされていることは、私自身も承知をいたしております。しかしながら、詳細のところは、もっともっと私も専門家からお話をお伺いするべきだと思いますが、どうも、いまいち科学的にもはっきりしないということを聞いております。例えば、本当に若い牛のBSEかどうかの感染が確認できないとして、検査ですから、定量的に何月齢くらい、以上、以下という線が引けるのかということについては、どうもまだ科学的に解明がなされていないようです。まだまだ、今これだけ消費者の安心を勝ち得た全頭検査という体制を覆すほどの科学的な検討がクリアカット(明快)に進展したとは私自身認識しておりません。今の状況であれば、牛供給大国、北海道の知事としては、全頭検査をやめるというのは軽々に判断する話ではないだろうという立場でございます。
 こういう趣旨を保健福祉部長名で国(厚生労働省)に対して申し入れをいたしております。もちろん、さらなる科学的な解明は重要だと思いますし、そういったことにも柔らか頭で対応しなければならないというのは当然だと思いますが、一方で、先ほど言いましたが、相馬先生もおっしゃっておりましたが、消費者あっての農業ですから、その消費者の方々の信頼を勝ち得ている今の体制を緩和する方向に行くには、相当に慎重の上にも慎重な判断を国にしていただきたいと、これは強く思っているところです。
 これも、昨日の夜、懇談会で話が出て、だいたいの皆さんは、ここはそれほど酪農地帯ではありませんが、その意味では消費者のお立場から、あるいは参加しておられました道議の先生方も、私と同じような思いの方々が多かったと認識しております。

(北海道新聞)
 先ほど、知事は、そば打ちが一番楽しみだったというお話をされていましたが、実際そばを打ってみてどうでしたか。そば打ちの工程の中で一番難しかったところを教えてください。

(知 事)
 時間があれば、最初から最後まで全部やりたかったのですが、途中途中の恐らく私が一番トラブルだろうなと思ったところは、先生がやってくださいましたので、そういう意味では申し訳なく思うとともに、また残念だと思っていたわけですが、けっこう力がいる作業ですね。器用さもいるのだろうけど、むしろ力のほうが必要かなと思いました。伸ばす、平べったくするところなどは、そういった印象を受けました。それから切るところも難しいんですよね。名人はサッサッサッとやるから、そのままできるかなと思うとできないんです。だから、総じて難しかったと思いますが、特に難しかったのは、今から思うと、最初にそば粉に水を混ぜて、だまができないように満遍なく水を入れて伸ばし、それを団子にするというところが一番難しかったでしょうか。最後まで私はできなかったのですが、最後まで私一人でやっていたら失敗したかなと思いますけれども、そこが素人の私としては、一番ベースになるという気がしました。そこさえうまくいったら、あとは伸びが少なくても分厚いそばになればよいし、切るのも細くなくて厚くなったらパスタのように食べればよいし、やはり粉のところが一番難しいのではないでしょうか。あとから名人に聞いてみます。
 


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[記録作成:知事政策部知事室 広報広聴課 報道グループ]