知事定例記者会見(令和元年7月22日)

知事定例記者会見

  • 日時/令和元年7月22日(月) 11:38~11:54
  • 場所/記者会見室
  • 記者数/25名(テレビカメラ1台)

記者会見風景

知事顔写真

会見項目

知事からの話題

  1. 北方領土返還要求運動強調月間(8月)の取り組みについて
  2. シンガポール訪問について

記者からの質問

  1. 第25回参議院議員通常選挙の結果について
  2. 吉本興業ホールディングス株式会社との包括連携協定について
  3. 全国知事会議について
  4. 日韓関係の道内への影響について

知事からの話題

北方領土返還要求運動強調月間(8月)の取り組みについて

 私から話題提供で、2点お話をさせていただきます。
 北方領土返還要求運動強調月間の取り組みについてであります。8月は北方領土返還要求運動強調月間でありまして、道としても、国民世論を一層喚起し、1日も早い北方領土の返還に向けまして、政府の外交交渉の後押しとなるよう、今年もこの時期に道内各地で市町村や関係団体などと連携いたしまして、さまざまな取り組みを実施する予定であります。
 実施予定については、配付しております資料のとおりでありますけれども、主な行事としましては、8月23日に北方領土返還要求北海道・東北国民大会を開催いたしまして、大会に先立ち、道庁から大通公園まで街頭行進を行いますほか、期間中は各振興局においても街頭啓発を行いまして、領土返還を強くアピールしてまいります。
 また、8月5日に道庁1階交流広場におきまして、元島民の方が北方領土の語り部として講話を行いますほか、今年の新たな取り組みといたしまして、次世代を担う若い世代の北方領土問題に対する関心を高めるために、中高生を対象とした北方領土体験学習事業を実施いたします。これは、当時主要産業の一つであった昆布加工を体験しながら、北方領土の歴史を学ぶことで、若い世代への啓発を図る事業でありまして、現在、参加校の募集を開始したところであります。
 ご紹介が遅れましたけれども、私の右横におりますエリカちゃんも、さまざまな場面で一緒に頑張りますので、皆さまには積極的な取材、報道をお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。

シンガポール訪問について

 2点目は、シンガポール訪問についてです。明後日24日水曜日から26日金曜日までの間、知事就任後2度目の海外訪問として、シンガポールを訪れまして、食や観光のトップセールスを行わせていただきます。今回の訪問は、海外で3店舗目、シンガポールで2店舗目となる「どさんこプラザ」の開設を契機とするものであります。現地においては、観光セミナーの開催や「食とワインの夕べ」、どさんこプラザの新店舗で開催されます「北海道フェア」での激励、航空会社訪問などを行う予定であります。
 観光セミナーにおきましては、現地の旅行会社やメディアの方々に対しまして、私自身が全道各地の観光地についてプレゼンテーションを行わせていただく予定であります。インバウンドのさらなる増加につながるよう、食や観光をはじめとする北海道の多様な魅力をしっかりとアピールしてまいりたいと思います。
 「食とワインの夕べ」では、食や観光関連の現地関係者などをお招きいたしまして、昨年6月にGI(地理的表示)の指定を受けた道産のワインをはじめ、道産のお酒や多様な食材などのブースを設置し、実際に味わっていただくなどによりまして、現地での道産食品、道産食材の浸透に向けてPRをしてまいります。
 6月にオープンいたしました「どさんこプラザ」のシンガポール2号店におきましては、訪問中の25日から28日にかけて、オープン記念イベントといたしまして、「北海道フェア」が開催されます。道内生産者等による道産食品の実演・試食販売などにより、北海道の食の魅力を発信しており、応援も兼ねて視察を予定しているところです。
 シンガポール航空訪問の際には、冬季の季節定期便の拡大や通年定期便化に向けてしっかりと要請もしてまいります。
 世界の貿易・交通・金融の中心の一つであるASEAN地域の経済をリードするシンガポールと本道との間では、食や観光、航空路線の開設を通じた人の往来など、多彩な交流が展開されております。今回の訪問において、効果的なトップセールスを全力で行いまして、交流をさらに深化させ、本道の魅力や強みを生かした海外展開を加速してまいりたいと考えております。
 皆さまには、訪問日程について(資料を)お配りをさせていただいているかと思います。後ほどご覧いただければと思います。
 私からは以上であります。

記者からの質問

(HTB)
 昨日、投開票が行われた参議院選挙についてお聞きします。結果としては、自公政権が改選過半数を確保したものの、憲法改正に前向きな、いわゆる改憲勢力は3分の2を割り込みました。この国政レベルの結果についてどう受け止めているかということと、もう1点、北海道選挙区では、自民党の高橋さんと岩本さんの2人と、立憲民主党の勝部さんが当選されました。知事は自民候補の応援にも立たれていましたが、自民党が3議席中2議席を占めたこの結果を、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 参議院議員選挙の結果についてでありますけれども、まずは今回当選された皆さまに対しまして、心からお祝いを申し上げたいと思います。令和初となりました、このたびの国政選挙、参議院議員選挙でありますけれども、持続可能な社会保障制度の確立や大規模災害からの復旧・復興、経済の活性化や雇用の創出、地方創生の推進などについて議論をされた選挙であったと考えています。
 当選された皆さま、特に北海道選挙区において当選された方々について見ますと、前職でいうと、北海道知事であった方や、また道議会議員として長く活躍された方であります。そういった意味では、本道の実情や道民の皆さまの声を理解されている方々が結果として当選をされたと思いますので、当然国会議員でありますから、国においてさまざまな活動をされるわけでございますけれども、北海道のさらなる発展に向けて全力を尽くしていただけることを、心から期待しているところです。

(HTB)
 選挙戦の応援演説の中では、知事も2議席占めることが鈴木道政にとってプラスになるというようなこともおっしゃっていたと思うのですが、その点どういうふうにお考えでしょうか。

(知事)
 そうですね。私自身、応援させていただいたお二人が、結果として当選をされたということについては、率直にうれしいという気持ちがあります。大切なことは、当選をされました方々は、さまざまな課題について熟知をされている方々かと思いますので、これから国会議員として、本道の発展に向けて全力を尽くしていただくことを期待しているところであります。

(HTB)
 もう1点、話はがらっと変わるのですけれども、吉本興業に所属していたお笑い芸人の宮迫さんと田村さんが週末に記者会見して、反社会勢力への、いわゆる闇営業を巡る問題が社会問題となっています。道も包括連携協定を結んで、来月行われる「みんわらウィーク」など吉本興業と連携されるお立場ですけれども、知事はこの一連の問題をどうご覧になっていますでしょうか。

(知事)
 吉本興業ホールディングス株式会社とは、平成28年3月に、地域活性化や海外での食のPR、外国人観光客誘致などに関して、包括連携協定を締結しているところであります。今年も8月2日から「みんわらウィーク」を開催して、SDGsの普及啓発や安平町での復興応援イベントなどを実施する予定であります。
 現在のところ、吉本興業では、今日会見をされると聞いているところでありますので、そういった意味で詳細ということは双方の話を聞いた中で把握する形になるのかなと思うのですけれども、これは私個人の考えではありますけれども、やはりお笑い芸人の方々というのは、「みんわらウィーク」でもそうですけれども、笑いを皆さんに提供すること、笑顔で幸せを広げていくこと、そういうところがやはり求められる職業だし、われわれもそれを求めていくところがあると思うのですけれども、結果としてああいった形で記者会見をすることになって、そのこと自体に関しては残念な気持ちがあります。ただ、詳細はこれから分かってくるのかと思いますので、その部分については注視をしていきたいと思います。

(北海道新聞)
 明日から、全国知事会議に知事は参加すると思いますが、そこに臨む思い、知事会議では、どのようなことを訴えていきたいとお考えでしょうか。教えてください。

(知事)
 (明日から)全国知事会議に出席させていただく予定であります。今回の会議は、「5G元年 地方創生」がテーマであります。まず、令和2年度の国の施策や予算に関する提案に向けて、地方創生のさらなる推進、防災・減災対策、福祉医療対策等、さまざまな課題について、知事同士で直接幅広く議論が行われる有意義な機会だと思います。私は当然初めての参加になるわけですけれども、全国知事会の会長である埼玉の上田知事とは、日ロ知事会議でもご一緒させていただきましたが、そういった先輩知事たちの中で、皆さん手を挙げるみたいですので、これは発言の機会がいただければということですけれども、やはり北海道は特に、昨年胆振東部地震がありましたので、その検証を踏まえた防災・減災対策、これはぜひ発言させていただきたいと思っていますし、また、地方創生の取り組み、これもちょうど国の方針がこれから出てくる中で知事会としてどうしていくかということもあります。私も地方創生に対してはいろんな思いがありますので、その部分について発言の機会をいただければ、ぜひ発言をしていきたいと思っています。

(NHK)
 日本の韓国に対する輸出規制強化によって、日本に対する反発というのが今強まっていまして、道内でも韓国との交流イベントが中止になったりですとか旅行客にキャンセルが出たりとか影響が広がっています。韓国から、毎年道内にたくさん観光客が訪れていて道のインバウンドを支える大きな存在でもある。そうした中で、今回のこうした影響を知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
 
(知事)
 日韓関係の道内への影響についてでありますけれども、道内自治体におきまして、友好交流を行う八つの市町のうち、2市の取り組みが、韓国側から見送りを伝えられたと伺っているところです。
 道が交流を行っている4地域との間では、現時点において、そういった意味では大きな影響はないのですが、韓国では訪日旅行商品の売り控えや、日本製品の不買行為が見られるなど、今後の影響が懸念をされているところであります。
 いずれにいたしましても、両国にとって良い結果となるように、引き続き、政府においてしっかりと対応していただきたいと考えております。
 道としては、その推移を強い関心を持って注視いたしますとともに、このようなときこそ、むしろ地域レベルでの交流を積み重ねていくことが重要だと思っております。
 北東北三県・北海道ソウル事務所がございますので、こちらと関係機関、団体と連携を密にいたしまして、より一層の情報収集、そして情報の発信に努めたいと思いますし、信頼関係の強化に寄与する各種交流事業、これをしっかり進めていきたいと思います。

(NHK)
 それとあと、インバウンドっていう観点ではいかがでしょうか。

(知事)
  外国から北海道に訪れていただいておりますインバウンドの部分でも、今韓国からは、2番目に多いお客さまが本道にお越しいただいているわけでございますので、そういった意味では、北海道に対して強い関心を持っていただいている国でもあります。
 そうした観点からも、先ほど申し上げたとおり、関係機関、団体と連携を密にしながら、より一層情報収集をし、またこういうときこそしっかり交流を積み重ねていくことが、やはり重要です。国に対して、しっかりと対応してくださいと言うだけではなくて、道や関係市町村との間で今までも交流をしてきたわけですから、やはりそうしたものをしっかりと積み重ねてきた中で、今の関係があるわけですから、そういったことをわれわれ自治体レベルとしてはしっかりやっていくことが重要と思います。


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責:広報広聴課)

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