知事定例記者会見(令和元年5月16日)

知事定例記者会見

  • 日時/令和元年5月16日(木) 16:16~16:32
  • 場所/議会記者室
  • 記者数/35名(テレビカメラ1台)

記者会見風景

知事顔写真

会見項目

知事からの話題

  1. 令和元年第1回臨時会の開会にあたって
  2. 自動車税の納期内納税について

記者からの質問

  1. モスクワ訪問について
  2. 四島交流に参加した丸山穂高衆議院議員の発言について
  3. 道議会での答弁調整について
  4. 夕張市石炭博物館の模擬坑道火災の鎮火について
  5. 政策実現の行程について
  6. 丸山穂高衆議院議員の進退について

知事からの話題

令和元年第1回臨時会の開会にあたって

 私から、まずは2点、お話をさせていただきます。
 令和元年第1回臨時会の開会にあたってであります。本日から、令和元年第1回臨時会が開会されました。知事として初の議会でありまして、先ほど議場で、今後の道政運営に臨む私の決意などについて申し上げたところでございます。このたびの議会は、議長、副議長の選出や、各委員会の委員の選任などが行われる予定であります。議員の皆さまと共に、躍動する北海道、活力あふれる北海道の実現に向けて取り組んでまいりたいと思います。

自動車税の納期内納税について

 2点目でありますけれども、こちらは皆さまに資料をお配りしていますが、自動車税の納期内納税についてであります。
 今年度の自動車税の納税通知書は、約208万台の自動車について、5月8日水曜日に発送いたしまして、納期限は5月31日金曜日であります。
 自動車税は2019年度の道税収入予算額6,047億円のうち800億円、約13パーセントに当たる基幹税目であります。
 コンビニ納税やクレジットカード納税の導入及び自動車税スマイル納税キャンペーンの実施によりまして、2018年度の自動車税の納期内納税率は77.1パーセントとなり、前年度より1.5ポイント上回る結果になったところであります。
 このため、昨年に引き続き、本年も民間企業等と連携いたしまして、納期内納税に対する意識を高めるため、自動車税スマイル納税キャンペーンの取り組みを実施しているところであります。
 取組内容は、自動車税を納期限までに納税した個人の納税者が、キャンペーンに登録した応援店で領収証書を提示すると、各応援店が独自に設定した特典サービスを受けることができるもので、現在、56事業者213店舗が応援店として登録されておりまして、昨年より46事業者15店舗増加しているところでございます。
 納期内納税率を高めまして、新たな未納の発生防止につなげるため、報道の皆さまにも、積極的なPRをお願い申し上げたいと思います。
 私からの話題提供は以上であります。

記者からの質問

(uhb)
 まず、先日ロシアへの初外遊を終えて、あらためてどんな成果があったと受け止めていらっしゃいますか、教えてください。

(知事)
 ご質問いただきました日ロ知事会議への出席の話でございますけれども、今回私にとって初めてのロシア訪問でありましたが、この国は古くから北海道とのつながりも深く、知事就任後、最初の海外出張として、有意義な訪問となりました。
 日ロ知事会議では4つのセッションのうち、「文化・人的交流」をテーマとした第4部で発言の機会をいただいたところでありますが、私から政府の8項目の「協力プラン」に相通じる、北海道の新5つの「協力パッケージ」を提案させていただきました。
 一つ目に「食と健康長寿」、二つ目に「寒冷地技術」、三つ目に「環境」、四つ目に「エネルギー」とともに、新たに五つ目の「人的交流の拡大」を主要な柱に据えまして、道として日ロの地域間交流を牽引していく思いを表明させていただきました。
 また、ロシア側から、沿海地方、ハバロフスク地方、さらに昨年から交流を本格化したサンクトペテルブルク市やモスクワ州の各知事との会談の中でそれぞれ新たな提案があり、今後具体的な成果につながるよう検討していく考えであります。
 なお、大変光栄なことに、ベグロフ・サンクトペテルブルク臨時知事代行との会談中に、プーチン大統領から臨時知事代行に電話がありまして、私に対して、「よく頑張るように、よろしく」との伝言があったということで、臨時知事代行から伝えられたところであります。
 そのほか、マトビエンコ連邦院(上院)議長や、コサチョフ連邦院国際問題委員長といった、北海道との関係が深いロシア連邦政府や議会の要人とも挨拶したほか、サハ共和国首長とも立ち話しではございましたが、直接お会いすることができまして、これらの方々と直接顔を合わせて、関係を構築する貴重な機会になったと思っています。
 私としては、今後も食と観光などの北海道ブランドを強みとして、北海道とロシアとの地域間交流をさらに進めてまいる考えでありまして、経済、文化、医療など幅広い分野で人的交流を拡大し、信頼関係を築いていくことで、領土問題を解決し、平和条約の締結につながることを期待しているところであります。

(uhb)
 引き続きもう1問質問させてください。
 北方領土に関して、日本維新の会の丸山穂高衆議院議員が、北方領土は戦争で取り返すしかないと先日発言されました。
 あらためて、発言に関する知事の受け止めを教えてください。

(知事)
 丸山衆議院議員の発言についてでありますけれども、北方領土問題の解決に向けて、外交交渉が懸命に行われている中、戦争による解決は、北海道知事として、平和を希求する日本国民として、到底理解できないものであります。
 また、飲酒によりまして元島民関係者を含む訪問団員が不快に感じる事案が生じたということについても、大変残念なことだと思います。
 交流に参加されますお一人おひとりが、領土問題の解決に向け、日本人と四島在住のロシア人の相互理解を深めるために行うという、取り組みの趣旨をよく理解していただきまして、真摯に交流されることを望んでいるところです。

(北海道新聞)
 道議会との答弁調整についてお尋ねいたします。
 一昨日、自民党の会派内で道議会議長に内定されました村田憲俊道議は、発言として、「議会議論のあり方の検討も進めたい」というふうにおっしゃって、答弁調整を見直していく考えを示されました。
 一方で知事はこの間、インタビューなどで、道民に違和感があるのならば、議会と話をして、改める必要があるというような発言をされています。
 今日から道議会が始まったわけですけれども、この議会との答弁調整について、あらためてどうしていく考えか、お聞かせください。

(知事)
 答弁調整についてのご質問でございますが、これまでもお話をしてきているところでありますけれども、道議会の議論をいかに活性化するかといったことは、われわれ理事者側と議会側双方にとって大変重要な課題であると認識をしております。
 答弁については、多岐にわたる道政課題について、限られた時間の中で効率的かつ有効な議会議論を行うために、ある程度、事前に質問の趣旨や議論の方向性などを確認することが必要ではないかなと思っています。
 いずれにしても、質疑等のあり方については、われわれ理事者側のみならず、議会側の皆さまとも十分に相談をしていく必要があるかと思います。それが基本であると思っております。
 まずはしっかりと現状を把握しつつ、道議会の場において、互いに議論を深める上でどういった形が最も適切なのかということを基本にしながら、考えていきたいと思っております。

(北海道新聞)
 ありがとうございます。これから議会側と相談していくということですけれども、その検討の進め方、方向性というのは、まずこちら側からこういうふうにしたいというふうに投げるのか、それとも議会側から何かアクションがあるのを待つのか、その辺はいかがでしょうか。

(知事)
 これは今、議会においてもまさに、正副議長をはじめとする各委員会並びに委員長などを正式にお決めになられる、そういった議会かと思います。そういった意味では、議会側の体制についても今後、ある意味では見えてくるのかなというふうに思っておりますので、そういった体制も見極めつつ、われわれもどういった形が最も適切なのか、有効なのかについてご相談をしていく形になろうかと思います。

(HBC)
 夕張市の石炭博物館の坑道火災について伺いたいのですが、先日、鎮火宣言が出ましたけれども、受け止めをお願いいたします。
 
(知事)
 夕張市石炭博物館の模擬坑道の火災について、夕張市では(5月)13日月曜日に開催した有識者会議でのご意見を踏まえまして、鎮火の判断を行ったと承知しているところです。4月18日木曜日に火災が発生して以来、1カ月近く、消防をはじめ多くの関係の皆さまのご支援、ご尽力をいただいて、今回の鎮火宣言に至ったということは、私としても安堵しているところでございます。
 今後は、博物館の1日も早い営業再開や復旧に向けた検討が円滑に進められるよう、夕張市のお考えをよくお伺いをしながら、北海道としてもしっかりと支えていきたいと考えております。

(時事通信)
 各論ではなく総論として伺いたいのですけれども、知事に就任されて来週で1カ月。選挙から数えるともう一月半ぐらい経つわけですけれども、その間、選挙戦の中でも、よく知事はスピード感を持って取り組んでいくんだということで、政策発表、公約発表した時も156の詳細公約というのを掲げられましたよね。ただ、この一月足らずの間、どうやって進めるのか、何をされたいのかというのが一向にまだ伝わってきていない。それは確かに議会とも日程の絡みがあって、まだ副知事さえ決まっていないという、そういう状況だから致し方ない面もあるのですが、せめて、向こう半年あるいは1年、あるいは折り返し任期の2年間にこういうことを重点的に取り組むんだというふうな行程表みたいなものですね、示していただけないか、あるいは、示すべきだと思うのですけれども、その辺いかがでしょうか。

(知事)
 もう間もなく選挙から1カ月半ということでありまして、スピード感を持って進めていくことについては、就任後スタートダッシュを切るんだということでお話をしてきました。庁議で直ちに、皆さんにお約束をした156項目に基づいた方針を各部に対して示しまして、現在、補正予算に向けた準備を進めているところであります。
 そういった意味では、今現在、作業を取り進めているところでありますので、現在お示しをするタイミングではない中で、そのようなご意見もあるのかもしれませんが、大事なことは、やるべきタイミングでやるべきことを取り進めているのかどうかという観点だと思いますので、その部分については、スピード感を持って、適切に対処しております。
 皆さんにお示しできる段階になりましたら、記者会見もそうですけれども、しっかりお伝えをしていきたいと思っています。

(時事通信)
 示すべきそのタイミングなのですけれども、来月本格的な審議をする定例会がありますけれども、その前に示していただけると、われわれメディアもいろいろ議論できるでしょうし、道議会にとっても深い議論ができると思うのですよね。その定例会の前に示していただけるということでよろしいですか。

(知事)
 議論がしっかりできるようにすることはもちろんですし、マスコミの皆さまにもしっかり、こういった形で、政策発表といいますか、させていただいて、ご議論をいただければ大変ありがたいなということで準備を進めているところです。

(北海道新聞)
 丸山議員の関係なのですけれども、(日本)維新の会の内部からも、あと北方領土返還運動の関係者からも、議員辞職を求める声もあるのですが、北海道知事として、議員辞職を求めるお考えはないのでしょうか。

(知事)
 所属する政党が処分をされたこと、また政党の中で議員辞職を求めるようなご発言が代表からあったという報道については承知しておりますけれども、それは党における、そういったやりとりかと思います。
 政治家については、自らの進退については自らがそれは決断するべきことであろうと思いますし、私の立場ではコメントを差し控えたいと思います。


 この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責:広報広聴課)

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