知事定例記者会見(平成30年11月9日)

知事定例記者会見

・日時/平成30年11月9日(金) 17:00~17:09
・場所/記者会見室
・記者数/23名(テレビカメラ1台)

会見項目

3001109-01.JPG 3001109-02.JPG 

知事からの話題

1 冬の交通安全運動について

記者からの質問

1 縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた今後の活動について
2 JR北海道の事業範囲の見直しについて

知事からの話題

 

冬の交通安全運動について

[配付資料:交通事故発生概況(平成30年11月8日現在速報値)(PDF)]
[配付資料:冬の交通安全運動のチラシ(PDF)]
 それでは私から1点、お話をいたします。
 配付資料もございますが「冬の交通安全運動」についてであります。11月11日、明後日から20日までの10日間、「冬の交通安全運動」を展開いたします。本日は、運動期間に先立ち、道庁赤れんが庁舎の前庭で「セーフティコール」を実施し、広く道民の皆さま方に交通ルールの順守などを呼び掛けさせていただいたところであります。
 これからの時期は、雪が降ったり、気温の低下等に伴いまして、路面凍結によるスリップ事故が懸念されます。また、これに加えて、高齢の方あるいはお子さんなど、道路を横断する歩行者との接触事故も懸念される時期になりました。車を運転する際は、天候や道路状況に十分注意していただき、スピードダウンと車間距離の確保を心掛けていただきたいと思います。
 また、年末に向けて飲酒の機会が増えると思いますけれども、あらためて「飲酒運転をしない、させない、許さない」という強い気持ちで、飲酒運転の根絶に一丸となって取り組んでいきたいと考えるところであります。運動期間中は、全道各地において街頭啓発などを行う予定でありますので、皆さま方のご理解、ご協力をお願いいたします。
 私からは以上です。

 

記者からの質問

(北海道新聞)
 先日、北海道・北東北の縄文遺跡群が、国が2020年の登録を目指す世界遺産の推薦候補から、残念ながら外れてしまいましたけれども、あらためて知事の受け止めと、今後推薦を得るための道の具体的な取るべき施策を教えてください。

(知事)
 数年間頑張った結果、また4道県が連携して頑張って取り組んだ結果として、ようやく文化審議会を通って、日本国としての文化遺産の代表選手になったという喜びもつかの間、自然遺産との競合の中で、今年は鹿児島県の奄美大島や沖縄県の西表島などの自然遺産に、一歩先んじられてしまったという状況であります。
 ただ、自然遺産と文化遺産というものは、考え方が違いますし、「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、文化遺産として普遍的な価値があるということを、日本国の代表選手としての価値というものを認めていただいたわけでありますので、これからはただひたすら、それが日本政府の門を出ることに向けて、しっかりと運動を展開しなければならないと思っております。
 まず道として、多くの方々が集う空港であるとか、JRの駅などにおけるPR活動やフォーラムの開催など、いろいろなことを行って、われわれ独自の機運醸成に取り組みたいと思います。
 また3県と連携しての中央要請であるとか、昨日、私は東京にいたのですが、別件の日程とうまく合わなかったので、青森県知事が文部科学副大臣のところに要請に行かれ、道からは環境生活部長が同行させていただいたわけでありますけれども、そういった4道県の共同行動というものも、しっかり強化をしていきたいと、こんなふうに思っております。

(NHK)
 JR北海道の関連で二つほどお伺いいたします。
 今日、JR北海道の中間決算が公表されまして、グループ全体で175億円の赤字という見通しが公表されて、過去最大の赤字幅だということで厳しい経営状況があらためて浮き彫りになったわけですけれども、これに関する知事の見解をお聞かせください。

(知事)
 JR北海道の決算というか、今年度、第2四半期の決算、それから昨年度の線区別の収支などの公表をされたと。今、ご質問にありましたとおり、第2四半期の決算が今までの中で最も厳しい状況であり、それは連結で、グループ全体としても厳しいという、事前の予測よりもさらにその赤字幅が広がっているという内容を記者会見されたということは事務的に報告を受けております。
 第2四半期と言いますと、まさに9月6日発生の震災の影響も色濃く出ていると思いますので、ある意味致し方ない部分もあろうかと思いますが、JR北海道のやはり厳しい経営状況を、あらためて認識させていただきました。
 今日、私は日高のほうに参りまして、今日はJR北海道や国は出席されていなかったのですが、首長の皆さん方と私ども道との対話ということで、フルオープンで開催させていただいたわけでありますけれども、そういったさまざまな地域における議論ももちろん重要なのでありますが、ただJR北海道の経営がなかなか厳しいというのは事実でありますので、いろいろなことを総合的に勘案しながら、しっかり動きを加速していかなければならないと、そういう思いを強くしたところであります。
 また、加えて、国を含めての6者協議という関係者会議で、これからのJR北海道の経営をどのように支えていくかという議論について、震災で1カ月ぐらい遅れてしまったのですが、10月に札幌で開催いたしました。あっという間に11月になりまして、昨日も私、実はうまく日程調整できれば(国土交通省)鉄道局長とお話ししたいと思っていたのですがお会いできなかったのですけれども、来年度予算の政府案が例年では年内に閣議決定されますので、それまでの期間が短くなっている中で、われわれとしてできる限りの議論の加速ということを仕掛けていかなければならない、その思いも強く持ったところであります。

(NHK)
 今、知事も、加速させていくという発言もございましたが、8路線について、沿線自治体と、今おっしゃったように協議を加速させることが重要になってくるわけですけれども、あらためて国からも主導的役割を求められていると思うのですが、そのあたりについての見解もあらためてお願いします。

(知事)
 もとより、権限という意味で言いますと、これは鉄道事業、JR北海道の所管というのは国土交通省ですから、そこに究極の権限というものがあるのかもしれませんが、道内には、首都圏のように私鉄というのはなく、一部並行在来線ということで第3セクターの形で運行している道南いさりび鉄道がありますけれども、それ以外の鉄路というものはJR北海道の鉄路そのものであります。
 その意味で私どもは、この3月にまとめた交通指針(北海道交通政策総合指針)の中にも書かせていただきましたが、今日のJR北海道の経営問題が厳しくなった、そういった経緯を考えた場合に、国の主体的な責任というものも大変重要であるけれども、われわれ道も、道民の皆さま方の生活を支える交通手段、そして観光ビジネスなどの交通手段の確保等の観点から、主体的かつ積極的に関与するということも、交通指針の中でも書かせていただいておりますし、そういったスタンスでこれまでも臨んできたつもりであり、これからもそのように臨んでまいりたいと考えております。

 


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。    (文責 広報広聴課)
 

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top