北海道データブック2020_観光

北海道データブック2020北海道の産業-観光

 

北海道の産業 - 観光

 

 

北海道の観光の現状

 北海道の観光入込客数(実人数)は、東日本大震災が起こった2011年3月以降、微増から横ばいで推移していましたが、2018年度は北海道胆振東部地震などの影響により前年度比1.6%減の5,520万人となりました。
 訪日外国人来道者数は、アジア圏の北海道人気が続いたほか、国際線の新規就航や増便なども追い風となり、2018年度は過去最多の312万人(前年度比11.6%増)となっており、日本全体の訪日外国人旅行者3,163万人の9.8%を占めています。

観光振興に関する道の施策

 人口減少、少子高齢化が進む中、観光客の増加は地域の交流人口の拡大に貢献し、新たな消費や雇用の場の増加といった面で、観光のみならずさまざまな産業にも波及効果をもたらし、地域経済の活性化に資することから、その重要性が高まっています。
 このような中、季節を問わず長くゆったりとした時間を過ごすことのできる魅力ある滞在型の観光地づくりや受け入れ体制づくり、マーケティング分析に基づく戦略的な誘客活動による国内外からの観光客の誘致に地域が一体となって取り組み、観光産業のリーディング産業化を進めていくことが重要であることから、次の目標を定め、その着実な推進を図っていきます。

1 国際的に質や満足度の高い観光地づくり
 外国人観光客の急激な増加などを背景に本道の観光需要が堅調に推移する中、今後、観光による経済効果をさらに高めていく観点からも、本道での滞在日数、各観光地における滞在時間を伸ばしていくことや、全道各地へ観光客を誘導していくことが重要となっています。
 知床世界自然遺産をはじめ、北海道が世界に誇る自然や環境を守りながら、温泉や食をはじめ、地域の歴史やアイヌ文化などの豊かな資源を最大限に活用するとともに、繰り返し訪れたくなるような、安心してゆっくりと滞在できる国際的に質や満足度の高い観光地づくりを進めていきます。

2 戦略的な誘客活動による旅行市場の拡大
 人口の減少が進んでいる本道において、観光による交流人口の増加がもたらす賑わいや消費の獲得が今後も大変重要です。このため、道民の道内旅行を活性化していくことはもとより、首都圏など大都市圏や東北・北関東などからの誘客の促進に加え、アジアや欧米など、海外に向けた戦略的な誘客活動を積極的に展開し、国内外に本道の魅力を広く発信して旅行市場の拡大を進めていきます。

3 観光振興による地域と経済の活性化
 本道観光を大きく発展させるためには、まず、道民ひとりひとりが自分たちの暮らす地域はもとより、道内各地域の自然や食、生活・文化・スポーツといった魅力を体感し、さらにその魅力を守り、育てるとともに、その素晴らしさを国内外の多くの人々に伝える活動の輪を広げることや、居心地の良い環境を作っていくことが重要です。そして、道民を含め、国内外の多くの観光客がもたらす消費の拡大を図り、観光産業を地域のリーディング産業として大きく発展させていくことにより、地域と経済の活性化につなげていくことを目指します。

 

 

 

圏域別観光入込客数<2018年度(平成30年度)>(延べ人数)

 

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出典:北海道経済部(2018年)「北海道観光入込客数調査報告書」

 

 

訪日外国人来道者数<2018年度(平成30年度)>(実人数)

 

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出典:北海道経済部(2018年)「北海道観光入込客数調査報告書」

 

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