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最終更新日:2014年9月04日(木)


産消協働 実践行動事例集9 産消協働弁当



「産消協働」実践行動事例集(事例19-9)

道産食材、道産材の容器と箸。食べてみませんか、まるごと北海道!

産消協働弁当 (北海道)


キオスクのポスター

産消協働弁当写真

「北海道みやげ」といえば、カニ、いくら、ホタテ、ウニ等々の海産物がまず浮かぶだろう。駅弁でもカニ弁当やいくら弁当が人気だ。しかし素材そのままの特産品ばかりではなく、例えば京都の「サバの棒鮨」のように、加工技術によって付加価値を高めた特産品があってもいいのではないか。そんな声が、以前から流通や観光関係者などから聞かれていた。北海道の強みである素材のよさが、素材に頼りがちな北海道の弱点となっていないか。

 

 


こうした声を受けて、35年前の1972年2月3日から行われた「札幌オリンピック」の頃、子供達のあこがれだった「お子様ランチ」を北海道産食材で再現する「大人のお子様ランチ」が企画された。

 

レシピは、ススキノで昭和37年創業の老舗料亭「浪花亭(なにわてい)」に依頼した。米は道産の「ななつぼし」。スパゲッティには道産小麦パスタに道産タマネギ、道産ベーコンを使用。知床鶏のザンギ、肉団子には道産放牧豚の粗挽き肉、それに道産カボチャのサラダ、函館産ほうれん草のごま和え等が加わる。

 

弁当の容器と箸には、道産カラマツの間伐材を使った。間伐とは、 森林の木の密度を調整するために適切な間隔で伐採すること。健全で活力ある森林を育てるために必要だが、切り出した間伐材の有効利用がなければ進まない。

 

北海道産の食材を使い、道産材の弁当箱に入った弁当は、北海道最大のイベント「さっぽろ雪まつり」の開催にあわせて販売することにした。発売日は、かつてのオリンピックとほぼ同じ2月4日。35年の月日を経て、道産食材でよみがえった「お子様ランチ」だ。当時小学校低学年、今なら40代前半になる人達も雪まつりを見ながら口に運んでくれるかも知れない。

 

モノには価格以外の価値がある。そのもの自体の価格価値の他に、食べる人の健康を維持する価値、製造に伴い環境への負荷を減らすという価値、地域の経済を応援する価値などがあるだろう。

 

「産消協働弁当」にも、道産材の活用による北海道経済の活性化、安全安心な食生活の推進、地産地消、食に関する知識を学び実践する「食育」、それらを総合した北海道版「スローフード」の推進など様々な思いが詰まっている。

 

弁当は1個980円。札幌駅構内のキオスク、どさんこプラザ札幌店、札幌丸井今井「きたキッチン」で、2週間程度販売される。顔の見える安全な食を選ぶ、そのためのきっかけになれば、という願いも込められている。


行政、生産者、外食、流通、販売の連携による新たな商品開発と地元食材のPR。カニやイクラなどではない日常用いる食材の質の高さをアピールし、北海道の食の安全のイメージを確立したい。地域連携の取り組み例としてをPRすることにより、道内各地域での産消協働の取り組みを誘発し、北海道経済の活性化を図りたい。



Eye
商品のストーリーを消費者の目線で描き、レシピや容器などもう一歩こだわることによって、他との差別化が図ることができる。それを率直に訴えることが消費者の信頼をつかむのではないか。価格だけではない価値による選択が、今後更にひろがることを期待したい。

 

(この頁は中尾が担当しました。H19.12.24)