取締の重点的取組:漁業秩序の確立について


1 現状と課題

 本道の限られた資源と漁場を有効に活用していく資源管理型漁業の推進が強く求められており、このためには資源量に応じた適正な操業体制づくりを進めるための漁業秩序の確立が大切です。
 しかし、一部漁業者による毛ガニ等の密漁の発生や、レジャーシーズンを中心とした非漁業者によるウニ・アワビ等の密漁の発生など、違反行為は依然として、あとを絶たない状況にあり、特に、十勝・釧路海域における毛ガニの密漁は、悪質・巧妙化する傾向にあり、低水準にある同海域の毛ガニ資源への影響が懸念される事態となっています。
 また、日ロ境界海域においては、根室海峡のいわゆる越境操業が、ロシアによる銃撃・だ捕の危険性だけでなく、ロシアとの信頼関係を損ない、北方四島周辺海域での安全操業の重大な支障となる恐れがあるほか、宗谷海峡では、カニかごの漁具の盗難被害が発生するなどの問題が生じています。


2 指導・取締りの実施方針等

 このため指導・取締りに当たっては、年度毎に「指導・取締方針」を策定し、本庁取締班と支庁水産課、漁業取締船により指導・取締りに当るほか、海上保安部や道警など他の捜査機関との連絡会議を開催するなど密接な連携を図るとともに、合同取締りを実施するなど密漁の防止に努めることとしています。
 また、「密漁防止対策協議会」や漁業協同組合など漁業者自らが実施する、密漁防止の取り組みへの支援等を行うとともに、非漁業者や流通業者などへの密漁防止のためのパンフレットの配布などの広報、啓発を行っています。


3 指導・取締りの対象とする魚種・漁業等

(1) 資源の維持・管理を強めなければならない魚種・漁業等
  ・太平洋、オホーツク海 ………… 毛ガニ、花咲ガニ
  ・増殖河川及び河口周辺 ………… 秋サケ
  ・日本海、道東太平洋 …………… ウニ、アワビ
(2) 沿岸漁業との協調関係を維持する必要がある漁業
  ・日本海、道東太平洋 …………… 沖合底びき網漁業
(3) 国際的信義を維持しなければならない漁業等
  ・道東太平洋 ……………………… 小型サケ・マス漁業
  ・根室、宗谷の日ロ境界海域 …… 越境操業
 このうち、特に太平洋海域における毛ガニの密漁及び根室海峡の越境操業については、重点的な取り組みを行っています。


4 漁業秩序の確立について

 現在、本道においては、漁業秩序の確立を妨げている大きな要因として、密漁などの違反行為が依然としてあとを絶たない状況にあります。
 特に、十勝・釧路海域の毛ガニの密漁は悪質・巧妙化しており、資源への影響も懸念されています。また、日ロ境界海域においては、根室海峡の越境操業はロシアとの信頼関係を損なう恐れがあるほか、宗谷海峡では漁具の盗難被害が発生するなどの問題が生じています。
 このため、「指導・取締方針」を策定し、本庁取締班と支庁水産課、漁業取締船による指導・取締り当たっていますが、海上保安部や道警との密接な連携が重要であるとともに、各支庁での現地の情報収集、指導等の活動が何よりも重要と考えています。
 今後とも、支庁と本庁取締班、
漁業取締船の連携を強化し、指導・取締りに取り組んでいきます。