令和2(2020)年度行事開催結果

古文書解読講座(入門)

古文書解読講座(入門)

 7月19日に古文書解読講座(入門)を図書館研修室で開催しました。
 新型コロナウィルスの影響で行事の日程も変更を余儀なくされましたが、募集人数を例年の半分以下としソーシャルディスタンスの確保などの対策をとって実施しました。
 講座の受講者は、地元の江別市から参加された方が半数以上を占めましたが、中には小樽市から来られた方もいらっしゃいました。
 講座は、古文書を読むための基礎知識を学び、当館の所蔵する資料をテキストとして実際に古文書を読んでみるという構成でした。
 受講後にとったアンケートでは、「難しかった」と書いていた方もいらっしゃいましたが、ほぼ半数の方が時間・難易度ともちょうどいいと回答されていました。
 また、ほとんどの方が古文書を読む楽しさが伝わったとの感想を書かれ、受講者全員が今後古文書学習などの目的で文書館を利用したいと希望されていました。

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古文書解読講座(入門) 第2回

 8月23日に古文書解読講座(入門)を図書館研修室で開催しました。
 前回と同様に、ソーシャルディスタンスの確保、講座の合間に換気のための休憩時間を設けるなどなど新型コロナウィルス対策を実施しました。
 講座の内容は基本的には7月と同じでしたが、やや難しかったという感想があったことに配慮し、わかりやすいようにテキストの内容を整理しました。
 そのためもあってか、受講後のアンケートでは6割の方がちょうどいい難易度だったと回答され、ほぼ全員から時間的にもちょうどいい長さだったとの回答がありました。
 また、今回は、江別市から参加された方が8割を占め、文書館の存在を知っている方がほぼ半数で、移転後文書館の名前が地元に浸透しつつあることが感じられました。
 受講者全員が今後古文書学習などの目的で文書館を利用したいと希望されており、別途講座開設の要望もあることから、入門コースからレベルアップした講座を現在企画しています。

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古文書教室

古文書教室(利尻富士町)

 9月26日(土)に利尻富士町で教育委員会との共催により古文書教室を開催しました。
 教室は2部構成で、前半は文書館職員による「はじめての古文書」、後半は利尻富士町教育委員会山谷文人氏による「旧鬼脇村役場文書にふれる~100年前のパンデミックを読む」でした。
 山谷氏の講義は、約100年前の大正7(2018)年から大正9(2020)年にかけて国内外で相当数の罹患者や死亡者を出した流行性感冒(スペイン風邪)について、利尻富士町の当時の状況を資料から再現したものです。
 山谷氏は、村役場の行政文書や学校の沿革誌、新聞記事などさまざまな資料から、大正7年には各家庭への予防に関する注意書が配布されたことや管内小学校での休校期間などの事柄を明らかにされました。また、呼吸器(マスク)の手配やワクチン接種など予防対策を資料から読み取り、大正9年には流行性感冒が終息に向かいつつある状況を指摘されました。
 最後に、山谷氏は現在のコロナ禍の状況が忘れ去られないよう将来に伝えていくことの重要性を指摘されました。
 教室の参加者はコロナウィルスの影響があってかあまり多くはありませんでしたが、アンケートでは、昔の出来事を学び将来に生かすためにも歴史資料の保存することの大切さを指摘する意見がありました。

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古文書教室(木古内町)

古文書教室(江別市)

施設見学会

施設見学会(第1回)

 6月30日(火)に文書館施設見学会を開催しました。 
 新型コロナ感染拡大の影響で、開館記念行事が中止となりお披露目の場がなくなってしまったこともあり、このような機会を設けました。
 募集人数は、ソーシャルディスタンシングに配慮して5名と限定しました。募集期間は短かったのですが、5名全員の応募がありました。
 説明会は、当館館長の挨拶に始まり、所蔵資料の概要説明、会場の閲覧室に展示した原本資料の解説、書庫見学という次第で行いました。
 参加者からは、「書庫が見学できて素晴らしい体験でした。」「どのような利用が可能か検討して活用したい。」などのご意見をいただきました。
 一方、「道民へのPRが足りておらず、道民が来にくい。」といったご指摘もありました。
 今回の実施結果を踏まえ、今後も見学会を実施して当館の利用方法をPRしていきたいと思いますので、皆さんの参加をお待ちしています。

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施設見学会(第2回)

 7月31日(金)に施設見学会の第2回を開催しました。 
 今回も募集人数は5名としました。20代から70代までの幅広い年齢層の方々の申込があり、開催の告知後ほどなく定員に達しました。
 説明会は、前回と同じく資料の概要説明、会場に展示した原本資料の解説、書庫見学という次第で行いました。
 参加者からは、公文書資料の紙質についてや、松前藩に関する資料の所蔵の有無についての質問があるなど関心の高さを伺わせ、今後の利用の期待が持てる結果となりました。
 見学会は来月も実施する予定ですが、日程については別途お知らせします。

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施設見学会(第3回)

 8月28日(金)に施設見学会の第3回を開催しました。 
 今回の参加者は4名で、前回同様幅広い年齢層の方々にご参加いただきました。
 説明会は前の2回と同じ次第で行いましたが、前回と同様に参加者の関心は高く、終了後のアンケートでは、保存期間が満了して歴史資料として文書館へ移管される公文書についてもう少し詳しい説明が欲しかった、との感想がありました。
 今回で今年度の施設見学会は一旦終了しますが、今後も折に触れて実施することを検討しています。現時点では新型コロナウィルスの影響を見通せませんが、見学の人数を増やすなどしてより多くの方に文書館を知ってもらう機会としたいと考えています。

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