平成31・令和元(2019)年度行事開催結果

古文書解読講座

古文書解読講座(入門)

 8月24日(土)に赤れんが庁舎2階2号会議室で開催しました。
 歴史への興味関心から、あるいは趣味として古文書を読んでみたいと考えているけれども、どこから手を 付けたら良いかわからない、という方向けの講座です。
 当館の所蔵する古文書(概ね幕末・明治初期)を題材に、古文書解読の初歩的な知識や、くずし字の読み 方・調べ方などを説明しました。
 参加人数は28名でした。

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古文書解読講座(初級)

 全2回の開催で、第1回は8月31日(土)、第2回は9月7日(土)に赤れんが庁舎2階2号会議室で開催しました。
 古文書(概ね幕末・明治初期)を読むための初歩的な知識や、くずし字の読み方・調べ方などを一通り学ん だ方に向けて、当館所蔵の箱館奉行所文書、開拓使文書、旧記(松浦武四郎『石狩日誌』の一部)、私文書(松本十郎宛て中山久蔵書簡)を題材に、短い文書を実際に読みながら、入門の内容のおさらいや、文書の種類毎の特徴などの紹介をするという内容で行いました。
 参加人数は37人(2日とも又はどちらか1日出席)でした。

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企画展

 8月20日から9月30日まで文書館展示室で企画展「さよなら赤れんが 北海道立文書館移転記念所蔵資料展」を開催しました。
 展示では、箱館奉行所文書や開拓使文書、道から引き継ぎ・移管を受けた公文書、道内の個人・団体等が所蔵していた私文書、旧記や写真資料など種別ごとに資料の概要を紹介する構成で、約130点を展示しました。
 新聞で紹介されたこともあって展示への関心は高く、展示で複製資料をご覧になり、原本閲覧のため閲覧室に来室された方や、展示資料目録のほかポスターの配布を希望される方がいらっしゃいました。
 企画展のポスターについては、こちらからご覧下さい。
 また、展示資料目録については、こちらからご覧下さい。

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古文書教室

美瑛町

 5月26日(日)美瑛町郷土学館「美宙」との共催で古文書教室を開催しました。
 午前は「はじめての古文書」、午後は「分村前後の美瑛地区の歴史」という題名で、各2時間の講義でした。
 午前は文書館職員が古文書の基礎知識を説明しましたが、松浦武四郎「戊午登加知留宇知日誌」の美瑛町に関係する部分もテキストとして使用しました。
 午後の講義は、美瑛町郷土史料保存会代表で地元の歴史に造詣が深い菅野勝見氏が講師を勤められました。
 菅野氏は、さまざまな地図資料をもとに、美瑛周辺のアイヌ語由来の地名、美瑛原野の区画測量、分村前の入植状況、美瑛村の東神楽村からの分村時の状況などを詳しく解説されました。
 参加者は13名で町内の方がほとんどでしたが、旭川市からも参加された方がいました。

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中標津町

 10月19日に中標津町で古文書教室を開催しました。
 午前・午後の2コマからなり、午前は「はじめての古文書」という演題で、当館職員が講師を勤め、文書館が所蔵する史料をもとに作成したテキストで、古文書の基礎知識を講義しました。
 午後は、別海町郷土資料館の石渡一人氏が、「加賀家文書~幕末の探検家松浦武四郎の書簡を読む~」という演題で講師を勤められました。
 石渡氏の説明によると、加賀家文書は、蝦夷地(北海道)に渡りアイヌ語の通辞(通訳)などを勤めた加賀伝蔵が書き残した古文書資料で、1800年代前半以降の道東野付半島の様子が書かれた文書、アイヌ語に関する史料、など多種多様な内容を含むものだそうです。
 また、石渡氏は、史料の中から、加賀伝蔵と松浦武四郎との関わりがわかる書簡を何点か紹介されました。
 そのうちの一つは、武四郎が江戸では鮭の筋子が手に入らないので送ってもらえるように伝蔵にお願いしている内容で、武四郎が筋子好きだったとは、という受講者の感想があり、古文書を身近なものと感じてもらえる機会となりました。

他の年度の行事開催結果

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