鈴木 章(すずき あきら)さん 1930年 勇払郡鵡川(むかわ)村生まれ 鈴木 章 さんの功績(こうせき)をマンガで見てみよう
鈴木章さんは、大学で化学の研究に熱心に取り組み、有機ホウ素化合物
を使って有機合成を行うという、世界でもあまり研究されていない新た
な分野に挑戦して、多くの新しい反応を発見しました。その中でも、
「鈴木カップリング」と呼ばれている反応は、他と比べて多くの利点が
あることから、世界中の化学者に広く知られるようになりました。
また、特許をとらず研究成果を公開したので、化学研究だけでなく産業
分野にも活用され、私たちの身近なところで役立っています。
2010年こうした実績が認められて、鈴木さんは北海道出身者で初め
てノーベル化学賞を受賞しました。そして今も世界中を飛び回って講演
を行い、研究に励んでいます。
※「鈴木カップリング」って? 少し難しいかもしれませんが…
鈴木先生は、有機ホウ素化合物と有機ハロゲン化物を、パラジウムを触媒にして
反応させる研究をしていましたが、最初は思うような結果を得られませんでした。
しかし、塩基を添加してアルカリ性にすることで、構造が違う有機化合物同士の
炭素と炭素をより確実、簡便につなぐことに成功したのです。
※「鈴木カップリング」が世界で高く評価されている理由とは…
化学的に表現すると、このような優れた点があります
・有機ホウ素化合物が水に対して安定であること
・反応が容易に進行すること
・結合する炭素の選択性が良いこと
・有機スズ化合物などに比べてほとんど毒性がないこと
・一つの容器の中で簡単にできること