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ホーム > 総務部 > 原子力安全対策課 >  放射線の基礎知識 原子力と核分裂


最終更新日:2014年11月11日(火)

知っておきたい基礎知識

 原子力とはなんだろう。原子力発電を知るための基礎知識として「原子」や「核分裂」の仕組み、「放射線」の性質、放射線を被ばくした場合に生じる人体への影響、被ばくが容認される放射線の量などについてご紹介します。
 原子とはどんなもの?
 核分裂の仕組み
 放射線とはどんなもの?
 身の回りにある放射線
 様々な分野における放射線の利用
 放射線の人体への影響
 日常生活と放射線
 放射線防護の考え方




・ 原子とはどんなもの?

われわれの暮らしにあるすべての物質は、「原子」という目には見えない小さなつぶが集まってできています。
  すべての原子は、中心にある原子核とその周りを回る電子から構成されており、原子核は、プラスの電荷を持つ陽子と、電気的に中性な中性子から成っています。
直前にある、原子のしくみについての説明の図解。

「原子」の言葉の由来
 今から2,400年前に、哲学者 デモクリトス(BC470~BC380)は「元になっている粒子がくっつき合って、この世のすべてのものを作り上げている。」として 、その元になっている粒を、これ以上分けることができないと いう意味のギリシャ語「アトム (atom)」と名づけました。これ が「原子」という言葉の由来です。

・ 核分裂のしくみ

ほとんどの「原子」は安定した状態で存在していますが、原子力発電の燃料として使われる「ウラン」や「プルトニウム」などは、原子核に外から中性子が飛び込むと原子 核がさらに小さな原子核に分裂する性質をもっています。
  また、このように原子核が分裂することを「核分裂」とよび、分裂の際に大きな熱エネルギーを発生します。この熱エネルギーを発電に利用したものが原子力発電です。
直前にある、核分裂のしくみについての説明の図解。
「核分裂」の際に熱がでるのはどうして
 ウランのような重い原子核が「核分裂」すると、2つの別の原子核といくつかの中性子ができます。その重さは核分裂する前のウラン原子核よりも軽くなっています。この重さの減った分が、熱になるのです。

・ 放射線とはどんなもの?

 放射線とは、目に見えない「光線」みたいなもので、原子核が壊れるときなどに放出される高速の粒子や高いエネルギーをもった電磁波のことを言います。
 放射線は五感には感じませんが、体にたくさん受けると悪い影響があります。
 この放射線を出す物質のことを「放射性物質」といい、電球にたとえると、放射性物質が電球で光が放射線といえます。


直前にある、放射線について電球にたとえた説明の図解。

 


・ 身の回りにある放射線

 放射線や放射性物質は、人間が原子力の利用を開始したことによって初めて生まれたものではありません。
 放射性物質は、地面や食べ物などにも含まれており、普通の生活のなかでいつも体に放射線を受けています。
   《自然放射線の内訳》
区分
放射線量(年間)

内容

宇宙からの放射線 約0.38ミリシーベルト 宇宙から飛んでくる放射線、これを宇宙線と言い、昼も夜もほぼ一定の強さで地球に降り注いでいます。
大地からの放射線 約0.46ミリシーベルト 地殻を構成している岩石や土壌などの中には、ウラン、トリウム、ラジウム、カリウムなどの放射性物質が含まれていて、これらは絶え間なく放射線を出しています。
食物から取り込む
放射線
約0.24ミリシーベルト 植物(米、ほうれん草、わかめなど)や動物(魚、牛肉など)の中にも放射性物質が含まれています。
空気中の呼吸によ
って受ける放射線
約1.30ミリシーベルト  この他、ウランなどから生じたラドンなどの気体状の放射性物質が空気中に混ざっていて、それらは呼吸ことによって体内に取り込まれ、人の肺などが放射線を受けます。

 

・ 様々な分野における放射線の利用

 放射線は医療、工業、農業等様々な分野で利用されています。
 私たちにとって身近な利用として、病院での「X線検査」、「X線コンピュータ断層撮影検査」などがあります。
直前にある、様々な分野における放射線の利用についての説明の図解。


・ 放射線の人体への影響

  放射線が人体へ及ぼす影響は、被ばくを受けた人本人に現れる身体的影響です。また、被ばくを受けた本人には現れませんが、その子孫に現れる遺伝的影響も考えられています。身体的影響は、さらに急性障害、胎児発生の障害及び晩発性障害の3つに分けられます。
直前にある、放射線の人体への影響についての説明の図解。
急性の放射線障害
直前にある、放射線の人体への影響(急性の放射性障害)ついての説明の図解。


・ 日常生活と放射線

  私たちは、日常生活の中でどこにいても宇宙や大地からの放射線、そして体内に摂取された食物を通じて放射線を受けています。これらは自然放射線といいますが、その量は地域によって差があります。また、医療用検査、治療などに使われる放射線、工業や農業の分野で使われる放射線、原子炉で作り出される放射線などを人工放射線といいます。

直前にある、日常生活に関わる放射線についての説明の図解。






・ 放射線防護の考え方

人がある程度以上の放射線を被ばくすると、健康に悪影響が出ます。これを防ぐために被ばくする量を少なくしようとすることを放射線防護といいます。放射線の人体への影響は、放射線防護の分野では「確定的影響」と「確率的影響」という二つの分け方をしています。

直前にある、放射線防護の考え方についての説明の図解。



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