エゾシカの有効活用の取組
道では、平成9年度以降「エゾシカ保護管理計画」に基づき、エゾシカの絶滅を回避しながら安定的な生息水準を確保するため、適正な保護管理に努めてきた結果、北海道の東部地域(道東4支庁)では平成10年度から3年ほど個体数が減少傾向を示したものの、その後は依然として大発生状況のまま横ばいで推移しています。一方、西部地域(道東4支庁以外の地域)での個体数は一貫して増加傾向を示すとともに、分布域も拡大しています。こうした中、現在の生息数は30~40万頭と推測されています。
北海道を代表する動物のエゾシカですが、生息数の増加に伴い、農業被害、JR・交通事故、森林植生被害等を引き起こし、北海道にとってマイナス資源と捉えられている現状にあります。
このように「マイナス資源」と見られがちなエゾシカですが、視点を変えると、北海道固有の魅力的な天然資源であるため、道では、エゾシカを有効に活用して「プラス資源」に転換することで、環境保全と経済活性化を図る取組を推進することとしました。つまり、有効活用することが、結果として個体数調整に貢献し、新たな地域産業の創出や地域振興に結びつくという考え方です。
こうした中、道経済部では、エゾシカ肉の需要を拡大し、エゾシカの有効活用に取り組む事業者に対し需要確保の面で道筋をつけるために、平成18年度に「エゾシカ肉戦略商品開発支援事業」を実施いたしました。本事業は、エゾシカ肉を活用した新たな加工食品の開発を支援する取組と、東京でのエゾシカ料理試食会を柱とするエゾシカ肉のPR事業で構成されております。今後とも、エゾシカの有効活用を推進し、北海道ならではの食材としてのブランドの確立を図っていきます。さらに、平成19年度は、「エゾシカ肉普及促進事業」として、今後、一層の流通量の拡大が見込まれるエゾシカ肉等の供給から需要までを円滑に結びつけることを目的に、研究会議の開催、飲食店等での活用促進の取組を実施いたします。飲食店での取組として、11月1日から11月21日の期間に「エゾシカ料理まつりin札幌」を開催いたします。まつりの参加店は札幌市内の16店で、市内各区に参加店があります。(南区、北区、手稲区を除く)料理は、和洋中、ラーメン、パン屋等いろいろなメニューを用意しておりまので、是非この機会に、エゾシカ料理をご賞味していただきますようお願いいたします。
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■平成18年度エゾシカ肉戦略商品開発支援事業内容■
1エゾシカ肉戦略商品研究会議
2エゾシカ肉戦略商品PR事業(エゾシカ料理試食会in東京)
【エゾシカ肉戦略商品開発研究会議】
(1)エゾシカ肉戦略商品の決定
エゾシカ肉の需要拡大を図るため、戦略商品の開発検討を行うエゾシカ肉戦略商品開発研究会議を、学 識経験者、エゾシカ肉活用実践者、企画流通関係者、エゾシカ関係団体、試験研究機関の参加により設置しました。
2回の会議を経て、新商品に相応しいと考えられる食品を検討・選定し、第3回の会議でメンバーがその試作品を持ち寄り試食・検討した結果、公募する新商品の分野を、「水煮」「ふりかけ」「佃煮」「スープ」の4分野に決定しました。
9月15日から10月13日の募集期間で6件の応募があり、第4回会議で審査した結果、次の5品目を販売支援することとしました。
・つみれ風スープ
・チャーシュー
・スープカレー
・味噌漬け
・ふりかけ
(2)「エゾシカ料理試食会in東京」での試食・PR
平成18年12月20日(水)に東京プリンスホテルパークタワーで開催した「エゾシカ料理試食会in東京」において、商品化が遅れたふりかけを除く4品を参加者に紹介し、試食してもらいました。
(3)アンテナショップでの販売
道が行っているアンテナショップでのマーケティングサポート催事の制度を活用して、4品の催事販売を行いました。
〈商品〉 紅葉スープカレー 北泉開発(株)
エゾシカ肉味噌漬け 渋谷醸造(株)
史上最強のエゾ鹿つみれスープ (株)道食
エゾ鹿肉チャーシュー入りラーメン (有)香彩園
①どさんこプラザ(東京有楽町)
期 間:平成19年1月26日(金)~28日(日)
実施結果:
・初めて試食してもらった人は概ね柔らかく、臭みもなく、美味しいという評価であった。
・シカ肉が食材であることを知らない人が大多数であった。
・値段が高いということで、購入を見送る人が多かった。
・高齢者は、最初から拒絶反応を示す人が多かった。
・(調理を必要とせず)そのまま食べられる商品の要望があった。
②北海道さっぽろ「食と観光」情報館(JR札幌駅内)
期 間:平成19年3月6日(火)~11日(日)
実施結果:
・テレビや新聞の報道で関心をもった多くの高齢者の方が購入に訪れ、売上増につながった。
・以前にエゾシカ肉を食べた経験がある高齢者の方が、もう一度食べたいと購入したケースが 見受けられた。
・試食をした方の大多数が、癖がなく柔らかくて美味しいという評価であった。
・一度エゾシカ肉を食べてみたかったという方が、かなり見受けられた。
・(加工品ではなく)エゾシカ肉そのものの購入希望が、かなりあった。
→ この需要が、味噌漬けの購入につながったと思われる。
・東京での催事販売と比べると、売上げは好調であった。
【エゾシカ肉戦略商品PR事業について】
《エゾシカ料理試食会in東京》
日 程:平成18年12月20日(水)午後4時~5時30分
場 所:東京プリンスホテルパークタワー ボールルームD
参加者:92名
TAP:林寛子氏、中尾隆之氏、小川光明氏、北の富士氏、北村源三氏、
小田桐昭氏、小島良平氏、近藤文子氏(8名)
ホテル・レストラン:30名
マスコミ:13名
食のサポーター:7名 ほか
年末を控えた12月20日に、92名の参加をいただき盛大に開催されました。
はじめに、帯広畜産大学の関川教授が講演された後、来賓の高橋知事から挨拶がありました。
和洋中19品のエゾシカ料理と道産食材を用いた料理は、柘植総料理長をはじめとしたシェフの皆さんの力作です。初めてエゾシカ肉を口にする人はその美味しさに驚き、これまで食べ慣れている人も、こんなに美味しい料理は初めてといった様子でした。正味1時間では食べきれないほどのボリュームで、質、量ともに最高級の試食会でした。TAPの皆さんにもエゾシカに対して好イメージを持っていただきました。
また、エゾシカ肉戦略商品開発研究会議で選定した新たな加工食品5品のうち4品(エゾシカ肉のスープカレー、エゾシカ肉のチャーシューと道産小麦のラーメン、エゾシカ肉の味噌漬け、エゾシカ肉のつみれ風スープ)の試食・PRも併せて行いました。
帰りには参加者に、新商品として紹介した「エゾシカスープカレー」と北海道米販売拡大委員会のご厚意により提供された「ななつぼし(無洗米1㎏)」などをお土産に持ち帰っていただきました。
〔メニュー〕
○和食 ・紅葉そば ・紅葉丼 ・竜田揚げ ・朴葉焼き ・しゃぶしゃぶ
○中華 ・エゾ鹿フィレ肉のステーキソース掛け ・エゾ鹿ロース肉の広東風蒸し物
・エゾ鹿肉もも肉と季節野菜炒め ・エゾ鹿肩肉の葱・生姜風味炒め
・エゾ鹿スペアリブの五香粉入り揚げ物 ・エゾ鹿バラ肉の醤油煮込み
・エゾ鹿スネ肉の黒胡椒炒め
○洋食 ・エゾ鹿のロース肉のポワレ エシャロット風味 赤ワインソース
・エゾ鹿ロース肉のフォアグラ詰め パイ包み焼き マリアカラス風 グリーンペッパーソース
・エゾ鹿もも肉の赤ワイン煮込み 冬の味覚
・エゾ鹿肩肉と栗のテリーヌ ・エゾ鹿のソーセージ ・エゾ鹿のスペアリブ
・エゾ鹿フィレ肉のソテー ぶどう添え ポートワインソース
◎リンク先 『(社)エゾシカ協会』