アポイ岳地区ヒダカソウ生育地保護区への立入制限について

アポイ岳地区ヒダカソウ生育地保護区への立入制限について

ヒダカソウを守るための取り組み

 本道は、日本の中でも特有の生物相による多様な生態系が形成されていますが、過度の捕獲・採取や開発などに伴う生息・生育地の改変により、多くの野生生物が絶滅の危機にさらされています。

 日高管内様似町のアポイ岳や幌満岳に生育するヒダカソウ(キンポウゲ科)も、過度の採取により個体数が著しく減少し、積極的に保護を図っていくことが必要となっています。

 このため、道では、道内に生息・生育する希少な野生動植物を保護する目的で制定した「北海道希少野生動植物の保護に関する条例」(現「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」)に基づき、平成14年にヒダカソウを「指定希少野生動植物種」に指定し、採取を禁止したのをはじめ、平成16年には、ヒダカソウとその生育地を一体的に保護するため、アポイ岳と幌満岳の一部を「ヒダカソウ生育地保護区」に指定するなどの保護対策に取り組んできたところです。

ヒダカソウを将来に残すために

 「ヒダカソウ生育地保護区」の全域は「管理地区」に指定されており、建物を建てたり、樹木を切るなどの行為は、知事の許可を受けなければ、してはならないこととなっています。

 しかしながら、アポイ岳地区の保護区においては、登山道があることから毎年多くの人が訪れており、登山客の踏みつけなどによるヒダカソウの生育地の衰退が依然として懸念されており、

 アポイ岳地区についても、登山道以外の保護区の全域を「立入制限地区」に指定し、平成18年4月1日から立入りを禁止しております。また、これに伴い、幌満側の登山道が閉鎖されています。

 なお、幌満岳地区には登山道がなく、平成16年から立入制限地区に指定し、立入りを禁止しています。

 ヒダカソウを絶滅の危機から救い、将来に残していくため、地元や登山客の皆さんには、この趣旨を理解いただき、ヒダカソウの保護対策にご協力いただきますようよろしくお願いします。

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