ヘリコプターセンサス調査結果の概要

 

 

ヘリコプターセンサス調査結果の概要


 

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1 調査目的
 エゾシカの適正な保護管理を進めるため、ヘリコプターを用いた目視カウント調査を行い、エゾシカ個体群の動向、群れ構成及びシカの越冬地利用を把握することを目的にしています。
 
2 これまでの調査実績
 1993年から1994年にかけていったん調査を実施した後、調査は中断していましたが、1998年からは毎年調査を実施しています。
 調査対象地域は2002年までは、北海道東部地域のエゾシカの主要な越冬地である阿寒町・白糠町・音別町の3地域でしたが、2003年の調査から阿寒町1地域のみとなりました。
 
3 調査実施時期
 例年、2月下旬から3月上旬にかけて調査を行っており、2004年は2月24日から2月28日にかけて実施しました。
 ※2001年は狩猟期間が2月28日まで延長されていたため、3月5日から3月14日にかけて調査を行いました。
 
4 調査方法
(1)調査体制
 操縦士1名、全地球測位システム(GPS)操作者1名、ナビゲーター及び記録1名、調査員2名の合計5名1組で実施しました。
 
(2)調査の手順
ア 調査地域を調査ユニット(1ユニット約10平方キロメートル)に区分し、主に沢沿いを飛行し、飛行速度は約時速80km、対地高度約100mを目安として、標準調査として1平方キロメートルあたり2から3.5分かけて調査しました。
 
イ ヘリコプターの飛行経路及び発見したシカの群れの位置をGPSで記録しました。
 
ウ 見落とし率を推定するために、標準調査終了後、調査ユニットの面積を半分以下にして、調査努力量を約2倍程度(1平方キロメートルあたり4から7分、飛行速度は約時速30から40km)として強度調査を行いました。
 
エ 強度調査で発見したシカの数と標準調査で発見したシカの数の比を求め補正を行ったうえで、発見率補正係数を算出しました。
 
標準調査と強度調査の比較
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2004年の観察結果
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ヘリコプターセンサス調査による修正密度(1993から2004)
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1993から1998 発見率補正係数 1.3952を用いた
1999 発見率補正係数 1.7733を用いた
2000 発見率補正係数 1.7632を用いた
2001 発見率補正係数 1.9628を用いた
2002 発見率補正係数 1.6570を用いた
2003 発見率補正係数 1.9869を用いた
2004 発見率補正係数 1.3922を用いた
 
地域別の密度指標(修正密度)の推移
誤差棒は阿寒地域の標準誤差を示す
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