セアカゴケグモ(特定外来生物)

お知らせ(2022年現在)

【平成27年(2015年)6月4日】北海道で初めて確認されました。

 平成27年(2015年)6月2日に北海道北見市内において発見されたクモ(1個体)が特定外来生物「セアカゴケグモ」と確認されました。

セアカゴケグモについて

  • オーストラリア原産で主に熱帯、亜熱帯地域に生息
  • メスは体長0.7~1.0cm(有毒)、オスは体長0.4~0.5cm(無毒)
  • コンクリート構造物や器物のくぼみや穴、裏側などで発見されることが多い
  • 餌はアリ、ワラジムシ、カメムシ、ハサミムシ等の小型昆虫
  • 全国の港湾地域またはそれに隣接する地域で多く確認されている
  • セアカゴケグモの背面(赤色の縦条がある方)と腹面(砂時計型の斑紋がある方)

写真(環境省提供)

セアカゴケグモ(背面)

セアカゴケグモ(腹面)

生息場所

セアカゴケグモは、次のような場所を好みます。

  • コンクリートブロックのへこみ・穴
  • プランターと壁との隙間
  • 排水溝、排気口、水抜き管
  • 自動販売機、エアコンの室外機などの裏側(人工的熱源の周辺)
  • 自転車のサドル、自動車やトラックの裏側

咬まれないために

 セアカゴケグモは毒を持っていますが、攻撃性は低いので、クモをつかんだり巣に触れたりしない限り咬まれることはありません。(なお、毒を持つのはメスのみで、オスは持っていません。)

 上記のような場所で作業する場合には、クモの巣がないかなど一度確認し、軍手などの手袋や靴を着用して作業するようにしましょう。

もし咬まれてしまったら

 もし咬まれた場合は、咬まれた箇所を水で洗い、患部を冷やしましょう。

 多少出血があっても包帯などはせず、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

※適切な治療を行うためには咬んだクモの種類を特定する必要があります。受診される際はできるだけ駆除後のクモを医療機関に持参してください。

 咬まれた場合、次のような症状が現れます。

  • 針で刺されたような痛み
  • 局所が腫れたり、熱感を感じたりする
  • 発汗や吐き気

※国内で死亡した事例はありませんが、小児や高齢者等が咬まれると重症化する場合があるので注意が必要です。

セアカゴケグモを発見したら

 触らずにお近くの市町村役場、保健所にご連絡ください。

 または、次のいずれかの方法で直ちに駆除してください。(よく死んだふりをするので、必ず死んだことを確認してください。)

  • 市販の殺虫剤を噴霧する
  • 熱湯をかける
  • 靴で踏みつぶす

※セアカゴケグモであるかどうかを確認する場合は実物が必要となりますので、駆除後に破棄されないようご注意ください。

セアカゴケグモとよく間違われるクモ

○ アカオニグモ(在来種)

 体長が1.0~2.0cmほどになる。

アカオニグモ

○ セアカヒメグモ(在来種)

 腹面に赤い砂時計型の斑紋がない。

○ ムナビロヒメグモ(在来種)

 腹面に赤い砂時計型の斑紋がない。

○ カバキコマチグモ(在来種・有毒)

 全体的に黄色い(樺黄)

※カバキコマチグモは元々北海道に生息する在来種ですが、毒を持つクモで、咬まれると赤く腫れ、激しい痛みに襲われます。ススキやヨシの葉を包んだような巣を作っているので、そのような植物が生育する場所で作業する際は、長袖や手袋を着用するようにしましょう。

参考

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