北オホーツク道立自然公園
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北オホーツク道立自然公園のあらまし

 地 域
センダイハギ 北オホーツク道立自然公園は、北海道北部のオホーツク海に沿って位置し、猿払村、浜頓別町、枝幸町の2町1村に所在する総面積3,927haの自然公園で、1968年(昭和43年)5月15日に指定されました。
 この公園は、クッチャロ湖、モケウニ沼などの大小4つの湖沼群と、色とりどりの湿性植物などが咲き誇るベニヤ原生花園、奇岩を海に突き出した神威岬やウスタイベ千畳岩からなっています。

 天 候
ハマナス 本地域はオホーツク海型の海洋気象地帯に属し、年間を通じて低温傾向にあります。特に冬は流氷などの影響で寒さは厳しくなります。
 流氷はその年によって変動がありますが、1月中旬から3月下旬頃まで接岸しており、沿岸沿いに南下するほど接岸している期間が長い傾向にあります。


自然カレンダー

センターライン
注意!
●採取又は損傷を規制する動植物
●歩道や木道を歩きましょう
●ゴミは持ち帰りましょう
●野生動物にエサを与えないで
●野生動物にむやみに近づかないで
●生き物を捨てない・持ち込まない
●火気に注意しましょう
●野球やゴルフなどの球技はやめてください
●無駄なアイドリングをやめましょう
●日没前に森を出ましょう
●山のトイレ
●登山のルールとマナー
●高山植物を大切に
●ヒグマについて
●自然公園のしくみ
●スノーモビル・車等の乗入れ規制

イベント情報

[猿払村]
7月第3土日曜 さるふつ観光祭り
10月第1日曜 さるふつ秋の味フェスティバル
2月 ブリザード&ダイヤモンドダストナイトシアター
[浜頓別町]
4月下旬
  10月中旬
白鳥フェスタ
7月第2日曜 クッチャロ湖湖水祭り
8月第1日曜 砂金フェスティバル
10月第1日曜 ふるさと祭in浜頓別
2月第3土日曜 クッチャロ湖氷原まつり
[枝幸町]
7月第1土日曜 枝幸かにまつり
7月下旬 枝幸海開き
10月上旬 よくばりフェスタ
2月上旬 えさし流氷フェスタ
お問い合わせ
北海道宗谷総合振興局 保健環境部  
    環境生活課  TEL 0162-33-2922
北オホーツク道立自然公園の見どころ

 鳥 類
 

 この公園の湖沼群やその周辺の湿原などには、一年を通して多くの野鳥が飛来します。
 なかでもクッチャロ湖には、毎年春と秋に1~2万羽ものコハクチョウが羽を休めるなど、これまでに約290種類もの野鳥が観察されています。

コハクチョウ 
 夏にシベリアで繁殖し、秋から春にかけて越冬のため日本に飛来する渡り鳥です。オオハクチョウよりも小型でその姿はとても愛くるしく、クッチャロ湖では多くの観光客などに親しまれています。

コハクチョウの渡りルート

 

オジロワシ・オオワシ 
 越冬のために飛来する大型ワシで湖沼群や海岸沿いでよく見られます。オジロワシの一部はこの近辺で繁殖をしています。翼を広げると2mを越え、その姿はとても雄々しく、北の王者の風格を漂わせています。


シギ・チドリ類 
 シベリアなどで繁殖し、主に東南アジアで越冬する旅鳥で、干潟の砂泥などに暮らすゴカイやカニなどを餌とします。餌の種類で採り方によって、くちばしの長いもの、短いもの、曲がったものなど様々な種類がいます。


カモ・ガン類 
 この公園の湖沼などには秋から春にかけて多くのカモ類が越冬のため飛来します。主なところではオナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、キンクロハジロなどがあげられます。また、ヒシクイなどのガン類も日本で越冬するために立ち寄ります。


ツメナガセキレイ 
 この公園の原野にはノビタキ、コヨシキリ、シマセンニュウ、ノゴマといった草原性の夏鳥たちが繁殖のために飛来します。なかでもツメナガセキレイは日本では道北の海岸沿いの原野などでしか繁殖していない野鳥です。モケウニ沼周辺やベニヤ原生花園などでこれらの夏鳥たちの美しいさえずりを聴くことができます。

 植 物

湿地の植物 
 モケウニ沼周辺に発達した高層湿原では、モウセンゴケ、ツルコケモモ、トキソウなどが小さな可憐な花を咲かせ、ワタスゲの白い綿毛が辺り一面を覆います。また、公園内の湿地や草原では、ノハナショウブやヒオウギアヤメなども数多く見られ、なかでもベニヤ原生花園に咲くノハナショウブの大群落はとても幻想的です。

ワタスゲ

 

海岸の植物 
 オホーツク海沿いに形成されたベニヤ原生花園などでは、砂の移動する不安定な海浜地にハマボウフウ、ハマニガナ、ウンラン、ナミキソウ、ハマハタザオといった多くの海浜植物が花を咲かせ、海岸を彩ります。また海浜地からさらに内陸側へ行くとエゾカンゾウやエゾスカシユリ、エゾニュウなどの色彩に富んだ植物が私たちの目を楽しませてくれます。

エゾニュウ

 哺 乳 類

 この公園には、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、エゾタヌキ、エゾユキウサギ、エゾモモンガ、エゾクロテンなどたくさんのけものたちが暮らしています。近年エゾシカについては特に出没が目立ってきており、生息数が増加しているようです。


 魚 類

 この公園の湖沼や河川にはアメマス、イトウ、ワカサギ、コイ、フナ、イトヨなどの魚が生息しています。なかでもイトウの生息域は今では北海道では道東とこの道北の湿原などに限られてきており、希少な魚となっています。

 

 爬 虫 類

 この公園には氷河期の生き残りといわれるコモチカナヘビが生息しています。カナヘビは通常卵を生みますが、本種はお腹の中で子をかえして生みます。1961年(昭和36年)にサロベツ原野で発見されたのを皮切りに、猿払原野やベニヤ原生花園でも確認されており、わが国ではここ宗谷地方特有のものです。気温の上昇する日中、運が良ければ木道の上で日向ぼっこをする姿を見ることができるでしょう。

北オホーツク道立自然公園の自然

湖沼群
●カムイト沼
 カムイト沼は、周囲2.3km、面積0.19km2で、低い丘陵地に囲まれた小さな海跡湖です。沼の東岸には木道があり、ヒオウギアヤメなどの湿生植物を見ることができます。カムイトの語源がアイヌ語で「神々の住む沼」を意味するとおり、トドマツなどの原生林に囲まれた神秘的な雰囲気のある沼です。
●瓢箪沼(ひょうたんぬま)
 瓢箪沼、第二沼などからなる湖沼群で、瓢箪沼の名は大小3つの沼が瓢箪の形に並んで見えることから付けられました。
●モケウニ沼
モケウニ沼 モケウニ沼、小沼、第一沼からなる湖沼群で、モケウニはアイヌ語で「枯れ木のある沼」の意味です。沼の展望地から南岸まで湿原の中を真っ直ぐに木道が続いており、ワタスゲやモウセンゴケなどの湿原を代表する植物を観賞できます。周囲に発達したミズゴケ湿原と湿性アカエゾマツ林はこの公園を代表するすばらしい景観を呈しています。
●クッチャロ湖
クッチャロ湖 クッチャロ湖は大沼と小沼からなる周囲27km、最大水深2.5mの汽水湖です。湖には水鳥の好物であるヒシやアマモなどの水生植物が多く、コハクチョウやガンカモ類など多くの渡り鳥が飛来することから、水鳥の重要な生息地として、平成元年にラムサール条約に登録されています。

 

●浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館
 1995年(平成7年)にクッチャロ湖畔に建てられた水鳥観察館では、屋外に設置されたテレビカメラを自分で操作して,湖やその周辺に生息する野鳥などを見ることができます。また館内には周辺に生息する野鳥などの剥製が展示されています。

●ポン沼
 ポン沼はクッチャロ湖(小沼)の北側に隣接しており、周囲3.4km、面積0.49km2、最大水深4.0mの海跡湖です。道道脇から沼を展望できるほか、周囲には遊歩道があり湖畔やトドマツなどの森林の中をぬって沼を一周することができ、原始的な雰囲気を満喫することができます。


海岸景観

●ベニヤ原生花園 
センダイハギ オホーツク海の海岸線沿いに広がる原生花園で、数多くの湿生植物や海浜植物が群生し北の海岸を彩ります。原生花園内には遊歩道があり周辺を散策できるほか、展望台からは原生花園を一望することができます。花の時期は主に6月から8月まで、スズラン、センダイハギ、エゾカンゾウ、ノハナショウブなど季節に応じて色とりどりの植物を楽しむことができます。この辺りの砂丘上にはわが国の低地では唯一のポドゾル土壌が分布しています。


●神威岬(かむいみさき) 
神威岬 神威岬は、標高439m斜内山を中心に切り立った奇岩がオホーツク海に迫り、昔から斜内山道と呼ばれています。山腹にはエゾムラサキツツジやガンコウランなどの高山植物が繁茂しており海沿いの岩礁にはウミウなどの海鳥、時にはオジロワシなどの猛禽類の姿を見ることができます。

●ウスタイベ千畳岩(せんじょういわ) 
 オホーツク海に突き出した岬で、先端部には安山岩が一面に畳を敷いたように重なりあって奇観を呈していることから、ウスタイベ千畳岩と呼ばれています。ウスタイベはアイヌ語のウシタイペで「入江の林の川」を意味する説などがあり、岬周辺には先住民族の竪穴式住居群が多く分布しています。


用語解説

ポドゾル土壌 
 ポドゾル土壌とは、湿潤低温環境で、針葉樹などの分解されにくい落枝落葉を多量に含む酸性腐食土壌から鉄やアルミニウムなどが溶脱されることによって形成される土壌のことです。この地域では主に過去の寒冷な時代に優先していた、ガンコウランやイソツツジなどの落枝落葉から形成されたといわれています。わが国の低地ではベニヤ原生花園とその北側に隣接するエサヌカ海岸の砂丘上に唯一分布しています。植性の変化や近年の温暖化などにより消滅しつつあるようです。

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