厚岸道立自然公園
あらまし あれこれ 見どころ 注意! 周辺施設 イベント情報 お問い合わせ
自然カレンダー
厚岸道立自然公園のあらまし

霧多布湿原 厚岸道立自然公園は、北海道東部の玄関都市である釧路市の東、釧路町東部の太平洋沿岸部から厚岸町、別寒辺牛川河口部・厚岸湖を経て浜中町霧多布へかけての、沿岸に沿って発達する海岸段丘、海食崖、湖沼、湿原など、変化の多い地形に恵まれた自然公園です。
 本地域の気候は、夏季は海流の影響で海霧が発生しやすい一方、冬季は、雪が少なく晴天の日が多くなります。また、年間を通して気温は低めで、日本でも最も冷涼な気象条件となっています。
 高緯度で冷涼な気候の本地域では、本州では山の上でしか見られない高山植物を海岸草原や湿原で手軽に見ることができます。
 本公園は、1955年(昭和30年)に当時の制度である道立公園として指定されたのが自然公園としての始まりです。公園の区域は、釧路町、厚岸町、浜中町の3町にまたがって東西に長く広がり、総面積は約21,000haです。

 森林、海岸草原、湿原、湖沼等変化に富んだ自然に恵まれている本地域では、ダケカンバ、トドマツ等の針広混交林、ヒオウギアヤメ・センダイハギ等の海岸性の植物、エゾカンゾウ・ツルコケモモ等の湿原性の植物などの様々な植生が見られます。また、多彩な環境に、森林性・草原性の鳥、オオハクチョウをはじめとしたガンカモ類等の水鳥、タンチョウ、オオワシ・オジロワシ・エトピリカ等の希少鳥類等も分布しており、1年を通して実に様々な野鳥を観察することができます。

厚岸道立自然公園あれこれ

奇岩めぐり
トド岩とタコ岩 
 釧路町昆布森から尻羽岬にかけての海岸一帯は、トド岩、タコ岩等、特異な形の岩が見られ、海岸の風景にアクセントを加えています。
 これらの奇岩は陸側からも見られますが、釧路町昆布森から出る遊漁船に乗って海側から眺めると、陸側とは違った表情が現れるでしょう。遊漁船についての問い合わせは釧路町役場商工観光課内観光協会まで。

ゼニガタアザラシと海鳥の楽園、大黒島 
 太平洋に台地状に浮かぶ周囲約6kmのこの島は厚岸から浜中にかけてのほとんどの展望地から望まれ、一際目だった存在となっています。昆布漁の行われる時期を除いて無人島である大黒島は海鳥の楽園となっており、特にコシジロウミツバメの大規模繁殖地として島の南西部が国の天然記念物「大黒島海鳥繁殖地」に指定されています。また、海鳥だけでなくゼニガタアザラシの道東域における貴重な繁殖地となっています。

タンチョウ 
 国の天然記念物であるタンチョウは、冬場、鶴居村や釧路市阿寒町などの給餌場に集まりますが、春から秋にかけては、営巣や子育てのため公園内の湿原や湖沼で生活しています。この時期のタンチョウは外敵の侵入に対して特に敏感になっていますので、タンチョウを見つけても遠くから見守ってあげてください。

ラムサール条約  
 正式な名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。ラムサールとは、1971年にこの条約が採択されたイランの町の名前です。地球規模で移動する渡り鳥にとって国境はありません。渡り鳥の重要な生息地である湿地を守っていくための条約です。
 厚岸道立自然公園内では、厚岸湖・別寒辺牛湿原と霧多布湿原、藻散布沼、火散布沼が登録されています。

エトピリカ 
 アイヌ語で「美しいクチバシ」という意味のこの鳥は日本では厚岸から根室にかけての沿岸部にしか生息していない貴重な鳥です。近年、北海道での数が減少傾向にあります。

瞼暮帰島 
 周囲約5kmの無人島で、全島が海鳥の生息地となっています。ムツゴロウこと畑正憲氏のムツゴロウ動物王国はこの島から始まりました。

藻散布沼・火散布沼 
 両沼とも塩水湖で、オオハクチョウの飛来地です。カキやアサリなどの養殖も行われています。

豊富な海産物 
 豊かな森や湿原によって蓄えられた水が、河川の安定的な流量を確保し、地域の主要な産物であるカキ・アサリ・昆布などの海産物を養っているとも言えます。地元の海の幸を是非味わってみてください。


自然カレンダー
センターライン
注意!
採取又は損傷を規制する動植物
歩道や木道を歩きましょう
ゴミは持ち帰りましょう
野生動物にエサを与えないで
野生動物にむやみに近づかないで
生き物を捨てない・持ち込まない
火気に注意しましょう
野球やゴルフなどの球技はやめてください
無駄なアイドリングをやめましょう
日没前に森を出ましょう
山のトイレ
登山のルールとマナー
高山植物を大切に
ヒグマについて
自然公園のしくみ
スノーモビル・車等の乗り入れ規制
公園の楽しみ方を教えてくれる施設

 きれいな花も開花の時期は限られていますし、鳥だって同じです。公園を訪れる際にはまず、地域の生の自然情報を教えてくれる施設に寄ってみることをおすすめします。地元の情報に精通している職員のいる施設に寄ることで公園の楽しみ方が変わるでしょう。

厚岸水鳥観察館

 国道44号沿いにあり、厚岸湖・別寒辺牛湿原の自然を映像や展示でわかりやすく紹介しています。人が入り込むことのできない湿原内の様子を高台に設置したテレビモニターを通して見ることができ、タンチョウの営巣状況等をつぶさに観察できます。また、望遠鏡も設置されており、春から秋にかけてはタンチョウやアオザギ、冬にはオオハクチョウやカモ類等、バードウオッチングが気軽に楽しめます。毎月第2日曜日に探鳥会が開かれています。
休館日:毎週月曜日・祝祭日の翌日
      ・年末年始

霧多布湿原センター
 MGロード沿いにある霧多布湿原の情報発信基地です。野外行事や展示で湿原の魅力を伝えています。湿原を楽しむための情報が得られ、霧多布を訪れたら真っ先に訪れたいところです。各種パンフレットも充実。展望ホールからは湿原・太平洋・ケンボッキ島が見渡せます。自然観察会も行っていますので、興味のある方は、事前に問い合わせてみてください。
休館日:毎週火曜日・12月31日~1月5日
公園を訪れるにあたってのお願い
別寒辺牛川でのカヌー利用について
 厚岸水鳥観察館を終点に上流2ヵ所にカヌーステーションが設けられています。長いコースで約9km、約2時間半程度。カヌーコース周辺では、タンチョウが子育てをしています。子育ての時期のタンチョウと人との不用意な遭遇を避けるため、5月から8月にかけてカヌーの乗入れ規制を行っています。別寒辺牛川をカヌーで下る場合は、事前に厚岸水鳥観察館に確認してください。
エゾシカとの交通事故に注意!
 北海道東部はエゾシカと車との事故多発地帯。突然のエゾシカの飛び出しによる事故を防ぐため、スピードは控えめに。特に夕暮れ時に要注意。
イベント情報

5月中旬
   ~下旬
6月下旬
~7月上旬
7月上旬
9月上旬
10月上旬
10月10日

あっけし桜まつり

あっけしあやめまつり

浜中えぞかんぞうまつり
浜中岬まつり
あっけしカキまつり
釧路町昆布森みなとまつり

詳しくは町役場商工観光課にお問い合わせください
お問い合わせ
北海道釧路総合振興局 保健環境部
   環境生活課  TEL 0154-43-9154
このページのTOPへ戻る↑
厚岸道立自然公園の見どころ
尻羽岬
 シレパ岬は、アイヌ語のシレパ(地の頭の出ている岬)のとおり、釧路から東に連なる海岸線が太平洋に向けて突き出た岬です。岬先端部には駐車場から丘陵地を徒歩で20分程。眼下にはすいこまれるような太平洋の蒼い海が広がり、その先には厚岸の街、大黒島を望むことができます。夏の晴れた日の蒼い海と草原の緑のコントラストは見事です。よく見てみると海から顔を出すゼニガタアザラシが見られるかもしれません。

 厚岸湖・別寒辺牛湿原

湿地と台地に囲まれた周囲約26kmの厚岸湖は、西側で厚岸湾につながっています。厚岸湖は、北海道代表するカキ・アサリの産地として知られ、毎年秋に行われる厚岸カキ祭りには、大勢の観光客が訪れます。
 冬季には、湖面の大部分が結氷しますが、厚岸湾に近い部分は凍らず、オオハクチョウやカモ類の越冬地となっています。
 網走の能取湖で有名なアッケシソウ(サンゴソウ)は、もともとはここで発見されたことからその名が付けられましたが、現在の厚岸湖では生育地が減っています。
 厚岸湖に流入する別寒辺牛流域に広がっている別寒辺牛湿原の大部分はヨシやスゲが生える低層湿原ですが、別寒辺牛川の中流域にはミズゴケ層が厚く堆積する高層湿原が一部存在します。タンチョウをはじめとした生物の生息地として重要なこの湿原は、厚岸湖と共にラムサール条約登録湿地となっています。

霧多布湿原
霧多布湿原 有名な釧路湿原は、低層湿原がその大部分を占めるのに対し、霧多布湿原は、高層湿原及び中間湿原が中心で、印象が異なります。
 湿原の大部分はラムサール条約登録湿地に、湿原の中央部は国の天然記念物「霧多布泥炭形成植物群落」に指定されています。
 花の湿原としては道東随一で、6~7月にはワタスゲ(穂)の白、エゾカンゾウの黄、アヤメ類の紫など色とりどりの花風景が広がります。
 霧多布湿原は、その東端と西端に湿原を眺望できる展望台があります。特に、琵琶瀬展望台は、道道沿いに位置し、湿原全体を展望する絶好の場所です。
 霧多布湿原には歩道が多数整備されています。湿原の中央を通るMGロード(マッシュグラス:湿原の草原)の歩道は手軽に歩けます。じっくりと湿原を観察するには木道を歩いてみるのがいいでしょう。ゆっくりと木道沿いに花を眺めながら歩けば、新たな発見があるに違いありません。
 また、霧多布湿原センター周辺の森林には林道がいくつか通っており、徒歩または、自転車により森林性の花々、美しい森、キツツキ等の野鳥、エゾシカやエゾリス等の野生動物との出会いが期待できます。地元の一部の宿では、宿泊者用にレンタルサイクルをそろえています。ルート、所要時間等の詳しい情報は、霧多布湿原センターにお問い合わせください。

 
あやめヶ原
 北海道を代表するヒオウギアヤメの名所です。アヤメの見ごろは6月中旬~7月上旬。草原が紫色に染まる様は見事!アヤメの他にも5月~9月までの間ヒメイチゲ、エゾエンゴサク、オオバナノエンレイソウ、バイケイソウ、ハクサンチドリ、ハマハタザオ、ツリガネニンジン等森林性、海岸性の様々な花が草原に彩りをそえます。駐車場からチンベノ鼻と呼ばれる岬まで歩道が整備されており、徒歩15分程度。岬からは海食崖の連なる荒々しい海岸線や大黒島も望まれます。

涙岬
涙岬 涙岬は、断崖がまるで乙女が太平洋の荒波に向かって泣いている横顔のように見えることから、別名「乙女の涙」といわれています。道道沿いの駐車場から展望台まで徒歩約10分。


 
 厚岸市街地からほど近い場所に位置し、岬からは厚岸湾、大黒島が一望できる観光客に人気のポイントです。付近には北海道大学付属厚岸臨海実験所付属博物館や樹木園・森林センター・樹海観察塔・キャンプ場等を擁する緑のふるさと公園や道立厚岸少年自然の家があります。

霧多布岬(湯沸岬)・アゼチの岬
 霧多布半島の東端に位置する霧多布岬からは、奇岩・絶壁が眼前に広がり、海鳥類を間近に見ることができ、春から夏には様々な花も見られます。岬周辺にはキャンプ場、展望台、憩いの広場も整備されています。
 また、アゼチの岬からは小鳥、ケンボッキ島が望まれ、夕日の名所となっています。


湿原の用語解説

高層湿原 
地下水位よりも高い位置で泥炭が形成されている湿原のこと。植生はミズゴケ、ツルコケモモ、モウセンゴケなどが中心。雨竜沼湿原、サロベツ湿原が代表的。

低層湿原 
地下水位よりも低いところに泥炭が形成されている湿原のこと。植生はヨシ、スゲなどが中心でハンノキも見られます。釧路湿原、別寒辺牛湿原が代表的。

中間湿原 
上記の両者の中間で、どちらかへ移り変わる途中の湿原のこと。植生はヌマガヤ、ワタスゲ、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメなどが中心。

泥炭 
低温などのために枯れた植物が十分に分解されず、堆積して半ば炭化したもの。

木道位置図  旅の印象は場所はもちろんですが、訪れた時期により、天候により、あるいはその時間帯により、異なるものです。花の咲く時期は短く、ある時期でなければ見られない鳥もいます。季節等を変えて再び厚岸道立自然公園を訪れてみてください。きっと新たな魅力に気づくでしょう。
下線
北海道ホームページ | 生物多様性保全課トップ | 自然公園メニュー | このページのTOPへ戻る
Copyright (C) HOKKAIDO Government all rights reserved.

周辺マップ