アライグマの春期捕獲について

アライグマの春期捕獲について

北海道では、アライグマを効果的に捕獲するため、2015(平成27)年から新たな取組として、アライグマの出産・授乳時期で餌を求めて活動が活発となる3月から6月の間を「春期捕獲推進期間」として設定しています。

なぜ春期のアライグマ捕獲が有効なのか

アライグマについては、春に4頭前後の子どもを産み、夏にはその子どもが親と行動を共にすることで農作物などに大きな被害を及ぼしています。これまで、農業被害が出る夏頃にワナを仕掛け始める農家が多かったため、子どもを含めて多数捕獲しなければならず、捕獲作業の負担が大きい状態でした。
このため、春にメスのアライグマを1頭捕獲することで、夏から秋にかけて5頭分を捕獲する手間がなくなり、さらに翌年にその子どもが繁殖に参加することも抑制することができます。

アライグマのライフサイクル

資料提供:アライグマ研究グループ

※牛舎や空き家などの環境がある場合、冬季でも半冬眠せずに活動している場合があります。

春期のアライグマ捕獲による農業被害額の変化

春期捕獲は、その年の収穫時期に畑に出没するアライグマの総数を直接的に減らすため、農業被害対策としても速効性があります。
下図は、江別市におけるアライグマ捕獲数(2007年-2008年、江別地域)と農業被害額の推移を示したものです。農業被害額は2003年以降、横ばいに推移してきましたが、春期捕獲対策を始めた2008年に被害額が大きく減少していることが分かります。
また、捕獲の内訳をみると、全体の捕獲数が2007年よりも増加していますが、春期におけるアライグマ成獣の捕獲割合が伸びていることが分かります。
つまり、春期(アライグマの出産・授乳期)にメスの成獣が捕獲されることで、残された幼獣が生き残れなくなる(=夏の農業被害が減少する)ため、実際に捕獲した以上の効果が得られることになります。

江別市における農業被害額の推移

引用:阿部豪(2011),第5章アライグマ_山田文雄・池田透・小倉剛(編)日本の外来哺乳類-管理戦略と生態系保全_東京大学出版会_pp.139-167.

アライグマ春期捕獲推進期間の実施結果について

実施結果についてはこちらをご覧ください。

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