インターネットによる人権侵害について
近年、情報の拡散力が圧倒的に高いSNSを利用したインターネット上での人権侵害が深刻化しています。
他人への誹謗中傷、プライバシーの侵害、事実と異なる偽の情報（デマ）や悪意のある書き込み、特定の民族や国籍の人々への差別的発言（ヘイトスピーチ）は許されるものではありません。
このような行為は人権侵害にあたり、名誉毀損罪や侮辱罪などに問われたり、高額の慰謝料を請求されたりすることがあります。
SNSや掲示板などの利用に当たっては、常に書き込みの相手や読み手に配慮することが大切です。
ルールやマナーを守ることはもちろん、お互いの人権を尊重し、被害者にも加害者にもならないための「責任ある情報発信」の観点を持って、正しい利用を心掛けましょう。
人権侵害の現状
法務省が発表した『令和６年における「人権侵犯事件」の状況について（概要）』によると、令和６年のインターネット上の人権侵害情報について、新規に救済手続を開始した人権侵犯事件の数は、１，７０７件であり、近年は高水準で推移しています。また、北海道内における新規に救済手続を開始した人権侵犯事件の数は、６１件となっています。
インターネットによる人権侵害の特徴
・誹謗中傷が短時間で拡散し、被害者の心を深く傷つけ、命に関わる深刻な事態に至ることがある。
・他人の氏名、住所、電話番号、写真などの個人情報が無断で公開されるなど、プライバシーの侵害が起こりやすい。
・事実と異なる偽の情報（デマ）を信じてＳＮＳで拡散させた結果、無関係な人や企業が誹謗中傷を受けるなど、重大な人権侵害につながることがある。
インターネット上の偽情報や誤情報にご注意！
インターネット上の偽情報や誤情報は、「誰かに教えたい要素」（まだ誰も知らない意外性があるなど、人に言いたくなるもの）や「感情に訴える要素」（願望・希望やその人の正義感に訴えるもの）が多く含まれている場合があるため、共感・拡散されやすいのが特徴です。
インターネット上の偽情報や誤情報に惑わされないためには、情報の真偽を確かめることや情報の正確性が判断できない場合には安易に情報を投稿・拡散しないなど、日頃から注意して情報に接することが大切です。
投稿前にチェック︕
SNSによる誹謗中傷など他人を傷つける投稿が社会問題となっています。「もしこのことを自分に向けて書かれたら、自分はどう思うか」を考え、必ず事前にチェックしてみましょう。
□ 他⼈の悪⼝や差別的な内容を書き込んでいませんか︖
□ 書き込む内容は世界中から⾒られていることを認識していますか︖
□ 投稿が半永久的に残っても⼤丈夫ですか︖
□ うわさ話を書き込んでいませんか︖情報の発信源は信頼できますか
道の取組事例
道内で進められている開発行為などに関して、ＳＮＳ上で一部、外国人の方々への誹謗中書などが発信されていることから、道では、事実に基づかない情報に対して、冷静な対応を呼びかける動画を制作し、発信しています。
●道庁はどう対応？ 倶知安の農地転用許可について
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●道庁どう対応？ 倶知安巽地区の違法開発について
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お互いを尊重してネットやＳＮＳを利用しよう！～北海道コンサドーレ札幌 選手からのメッセージ～
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被害に遭われたときは（相談窓口）
インターネットの書き込みにより誹謗中傷などの被害に遭われた場合は、総務省で公表している以下の案内図を参考にして、ご自身の希望に沿った相談窓口にお問い合わせください。
0570-003-110（ 平日：午前8時30分 ～ 午後5時15分 ）
最寄りの法務局で相談を受けられます。
掲示板の管理者やプロバイダ等に対して削除要請するための助言等を受けることができます。
サイト管理者等への削除依頼の方法等に関する相談をWEBで受け付けています。
0120-007-110（ 平日：午前8時30分 ～ 午後5時15分 ）
いじめや虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。
0570-070-810（ 平日午前8時30分 ～ 午後5時15分 ）
女性の人権問題に関する専用相談電話です。
経済的に余裕のない方などが法的トラブルにあったときに、無料で法律相談を行っています。
弁護士会の法律相談
弁護士会では、道内各地で法律相談を実施しています。
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