北の縄文 - 遺跡紹介:紅葉山49号遺跡 ■遺跡の概要 ▲全景 石狩市 紅葉山 ( もみじやま ) 49号遺跡は、石狩湾新港から6kmほど内陸にある紅葉山砂丘と呼ばれる古砂丘と、 発寒 ( はっさむ ) 川の氾濫(はんらん) 原にある縄文中期を中心とする遺跡です。発寒川の旧河床が発掘され、その中からサケの捕獲に使われたと考えられるさまざまな道具や仕掛けが見つかり大きな話題を呼びました。 ■特徴的な遺構 サケの捕獲に使われた川底の杭列が特徴的です。「エリ」と呼ばれる仕掛けの支柱で10基分あります。すだて状や柵状の「しがらみ」も3基のエリから見つかっており、川岸の高台には同時期の竪穴住居跡もあります。 ▲「すだて」状のクイ列 ▲「柵」状の仕掛けの発掘 ■主な遺物 ▲舟形の容器 ハリギリの木をくり抜いて作った縄文時代最大級の器です。長さ110.7cm。 ▲舟形容器の使用イメージ図 最初にとれたサケを入れてお祝いする時に使われる儀式用の器ではないかと考えられています。 ▲松明の台木 ヤチダモの若木をタテに裂いて、裂目に木の皮をはさんで燃やしたと思われる焼け焦げがあります。長さ35.6cm。 ▲ヒグマの足跡 川岸のシルト層の中に残されていた1~2歳のヒグマの右前足跡です。幅20cm。 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.