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最終更新日:2013年7月10日(水)


北の縄文ランチタイムセミナー


◆縄文からのメッセージを世界へ-縄文世界遺産推進室◆

北の縄文ランチタイムセミナーの開催

 縄文世界遺産推進室では、「世界遺産をめざして-北の縄文・パネル展2012」の開催に合わせ、「北の縄文ランチタイムセミナー」を開催し、函館市教育委員会 主任・学芸員 佐藤 智雄(さとう のりお)さん、青森県教育庁文化財保護課 課長 岡田 康博(おかだ やすひろ)さんを講師にお迎えして、「縄文ネットワークの構築 ~ つながりあう縄文人の心」と題し、縄文文化における北海道と北東北の深いつながりについて分かりやすく解説いただくとともに、北の縄文の魅力や価値について大いに語っていただきました。
 会場には、いずれの回とも80名前後の方々にお集まりいただきました。ご来場いただきました方々に心からお礼申し上げます。

◆ご講演の概要(第1回)
   
テーマ 函館の遺跡から分かる縄文ネットワークの存在 
 
日時  平成24年10月16日 12:10 ~ 12:55
  場所  道庁1階道民
ホール交流広場
  概要   ※ 以下の要旨及びご講演内容は未定稿であり、内容に変更がありうることをご了承ください。 

●円筒土器は、上部から下部まで口径にあまり差がない、土管や茶筒のような、とても特異な形状をしている。津軽海峡を挟み、北海道と青森にこのような形状の土器を使用していた人々が居住していた。掘っ立て柱建物の中にこの円筒土器を並べ、その中に食糧を貯蔵していたのではないかと考えられる遺跡も存在する。

日本では、長く縄文という時代が続くが、日本以外では、このように長く新石器時代が続いた例はなく、世界的にも特異な文化と言いえる。そして、農耕社会では収穫量の差から戦争にもつながるが、日本の縄文にはそのようなことが全くない。この長い縄文時代の間に、日本文化の基層になるような文化が形成されていく。

●縄文において、同様の土器を作り使用していたなど、同様の生活形態等を有すると認められる人々が居住する範囲を「文化圏」又は「地域性」と表現しているが、縄文時代の前期の中頃から縄文時代の中期の中頃まで、約500年にわたり、円筒土器という特殊な形状の土器を作り続けた人々が、海峡を挟んで道南と北東北に居住していた。

●このような文化圏は、共通の言語や人の移動に伴う習慣の移動により形成されていったのではないかと考えられる。円筒土器文化圏においても、津軽海峡全く障壁にはならず、むしろ人々は好んで海を越え、自分達の生活や文化を守るために必要な物、あるいは人や情報を取得し、一つの運命共同体として、文化を創造していった。

●現代は、豊かさとは何なのか、非常に分かりにくい時代。現代社会は、時代のニーズに合わせて自分を変容させていくことが求められるが、縄文の人々は長い間、全く変わることなく文化を継承していく。今こそ、再度縄文に学び、縄文の人々の姿勢、そして私たちが今まで変えずに伝えてきた文化というものを見直してみるべき。

佐藤学芸員ご講演の模様

佐藤学芸員ご講演の模様

〈詳しくはこちらをご覧ください〉   ◆ご講演内容(未定稿)(こちらをクリック)  ◆配布資料(こちらをクリック)

◆ご講演の概要(第2回)
 
テーマ 拠点集落・三内丸山遺跡を中心とした縄文ネットワーク
  日時  平成24年10月19日 12:10 ~ 12:55
  場所  道庁1階道民ホール交流広場
  概要

●北海道、青森県、岩手県及び秋田県は、縄文遺跡群の世界遺産登録を目指した取組を進めているが、これは、この地域が、細長い筒型という独特の形状の土器である「円筒土器」文化圏が形成された、一つの文化的なまとまりのある地域であったことによるもの。

●円筒土器文化は、北海道南部から東北地方北部を中心とした地域に、約5,500年前から約4,500年前まで成立・発展し、土器の形状のほかにも、住居やお墓の列状配置というムラの構造や円状扁平打製石器、板状土偶などの出土品に特異性が見られる。

●三内丸山には、早い段階から拠点集落が出現し、大型建物や大規模な墓地など施設も多様で長期間継続した。多数の土偶等が出土する盛土遺構を有する祭祀の拠点であり、ヒスイ・黒曜石・アスファルト等の交易・物流の拠点、漆等の生産・加工の中心地域であった。

●三内丸山遺跡では、農耕ではないが、植物を管理するノウハウや植物利用技術が発展したものと考えられる。さらに、交易で持ち込まれた黒曜石には、日本海側で産出されたものも多く、後に盛んになる日本海交易の原型のような物流があったのではないか。

現在でも、三内丸山遺跡では、民間の方々が、ボランティアガイドとして遺跡を案内するなど活発に活動するとともに、北海道等の民間団体等とともに「北の縄文文化回廊づくり推進協議会」を設立、活発に交流するなど、拠点としての性格は変わっていない。

岡田課長ご講演の模様

岡田課長ご講演の模様

〈詳しくはこちらをご覧ください〉  ◆ご講演内容(こちらをクリック)   ◆配布資料(こちらをクリック) 

 

◆アンケート結果
 
今後の事業推進の参考とさせていただくため、ご来場の方々に実施いたしましたアンケートの結果は次のとおりです。ご回答いただきました方々に厚くお礼申し上げます。

ご回答いただいた方々
  アンケートにご回答いただいた方々の年齢・性別は次のとおりです。

  30代 40代 50代 60代以上

男性

2

1

3

19

    25

女性

1

 

4

6

11

 計

3

1

7

25

36


●セミナー開催を知ったきっかけ

回 答

回答数

備 考

道庁ホームページ

6

道庁ブログ・Twitter

2

 
道庁メールマガジン

2

 
知人・友人からの口コミ

2

 
来庁して知った

5

 
チラシ(重複回答あり)

12

(入手場所)道庁     3人
      
かでる2・7  4人
      ちえりあ   2人
      札幌駅〈どさんこプラザ) 5人 その他  2人
 

新聞 

10

(新聞等名) 北海道新聞  8人 朝日新聞 1人 毎日新聞 1人
       まんまる新聞
2人 

その他 

7

(内訳)恵庭市郷土資料館、開拓記念館 等 


●セミナーへの感想

回 答

回答数
良かった

27

普 通

4

もの足りなかった ※1

3

未回答 

5


※1 3人とも「良かった」との重複回答
    (内訳)・「時間的に短い」 2人  
        ・展示に関する感想 1人(もう少し多くの展示を見たかった)


●世界遺産登録への取組について知っていたか

回 答

回答数
知っていた

25

一部知っていた(聞いたことがあった)

5

今日知った

6



●主なご意見、ご感想等

・縄文文化発信のため、このようなセミナーは有効。もっと多くのセミナー開催を希望  (2人)

・新しい知識を得られ大変よかった。分かりやすく、楽しく役に立ったセミナーでした    (2人)

・もっとお話を聞きたかったです。さらに詳しく知りたくなりました。                      (2人)

・北海道を知るためにも、もっと広く多くの人に関心を持ってほしい。

・東北と一緒に「縄文」を世界に向け発信し、私たち「道民」の歴史感覚と北海道に生きている豊かさ意識を大いに高めてもらいたい。世界遺産に登録されることを期待しています                            (2人)



 いただきましたご意見、ご感想をもとに、これからも縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた取組を推進しますとともに、この取組について、より多くの皆様に知っていただく取組も併せて進めて参りますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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