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最終更新日:2016年1月28日(木)


ランチタイムセミナー


 ◆縄文からのメッセージを世界へ―縄文世界遺産推進室◆

北の縄文・ランチタイムセミナーの開催

 縄文世界遺産推進室では、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界遺産登録推進の取組への理解を深めていただくため、「北の縄文・ランチタイムセミナー」を2回シリーズで開催し、道内で縄文文化遺産の保存と活用に積極的に取り組んでいる方を講師にお迎えして、北の縄文の魅力や価値について大いに語っていただきました。
 
交流広場には50席を用意しましたが、2回ともに、立ち見の方を含めて約80名の方々にお集まりいただきました。 ご来場いただいた方々に心からお礼申し上げます。

セミナーで語る大島講師、畑講師 

セミナーで語る大島講師、畑講師 

◆ 第1回セミナーの模様

 平成23年12月12日(月)の12時10分から開催した第1回セミナーでは、「縄文人からのメッセージ~遺跡から読み解かれるもの」と題して伊達市噴火湾文化研究所所長の大島直行(おおしま なおゆき)さんにお話しいただきました。

● 現在の日本列島の住民すべての源流に位置する縄文人の文化には、大きな特徴がある。彼らは技術的な革新を望まなかった。また農耕や牧畜を行わず、生産の増大を望まなかった。そして社会的な拡大を望まず、戦争をしなかった。

● それは単に発展が遅れた文化のように誤解されてきたが、彼らには確乎とした信念があり、進歩や発展ではなく、安定した社会をめざしていた。実際にそうした信念をもつ人々が、現在もなお世界の各地で狩猟採集の生活を続けている。

● 技術や社会に代わって発展したのは精神文化。環状列石や周堤墓といった大規模な記念物も、労働力を結集して一気に作ったものではなく、長い年月の間精神的な伝統を伝えることで実現したものだった。

セミナー会場の模様

 セミナー会場の模様

● アイヌ民族は縄文人の血を最も色濃く受け継いでいる。また、アイヌ民族以外の日本人にも、縄文人に由来する遺伝子やしぐさ、風習や自然との関わりかた、家族関係が伝えられている。科学に頼り過ぎず、物質的な豊かさだけにとらわれないこと。周囲から奪い取ることに没頭せず、自然と共生する態度。人間とは何か、真の豊かさとは何かを考えさせる高い精神性が縄文文化の本質であり、それを認めて評価することが世界遺産登録推進の核になるべき。

● そのような特徴を持つ縄文文化や、それを引継いだアイヌ文化は北海道の知的観光の貴重な資源。我々はそのことにこれまで気がついていなかったが、世界遺産登録推進の取り組みにおいても、北海道の住民はその資源の大切さを十分に自覚して積極的に取り組んでいくべきだ。

  〈詳しくはこちらをご覧ください〉
    ◆ご講演内容    ◆配布資料(レジュメ)   ◆配布資料『縄文人の世界観』


◆ 第2回セミナーの模様
 平成24年1月13日(金)の12時10分から開催した第2回セミナーでは、「なぜ今、北の縄文遺産か~世界遺産登録の意義」と題して財団法人北海道埋蔵文化財センター常務理事の畑宏明(はた ひろあき)さんにお話しいただきました。

● 世界遺産には、文化遺産、自然遺産、文化と自然が一体となった複合遺産の3種類があり、有形の不動産が対象。世界遺産登録のためには、世界遺産条約への加盟及び政府による暫定一覧表の作成・提出、推薦、イコモスによる現地調査及び世界遺産委員会における審議・決定を経ることが必要。重要なことは、現地調査の報告書にどのように記載されるかということ。

 

● 北海道と北東北3県の縄文遺跡群、合計15箇所の遺跡は世界遺産(文化遺産)登録をめざしており、現在、上記の暫定登録一覧表に記載されているが、他に11の物件が記載されており、世界遺産登録にむけて、国内での競争も激しいという状況。

 

● 世界遺産登録のためには、文化遺産に関する6つの基準のいずれか一つ以上に合致し、真実性・完全性の条件を満たし、適切な保護管理体制がとられていることが必要である。そのうえで、他に類例のない固有のものと証明できるか、顕著で普遍的な価値があると認められるか、また、15箇所の遺跡の選定は縄文を表現するうえで適当か、遺跡の保存および整備・管理は適切か、といったことが課題。

 

 

 セミナー会場の模様

 セミナー会場の模様

  

● 縄文時代は、世界的にも稀な狩猟・漁労・採集経済の定住村落社会。貝塚における命の「送り」が見られ、土偶などの精神性を表す道具も出土。自然の中に命の存在を感じながら、自然と共生する道を選択(自然をあまり破壊しない自主規制のようなものが働いていた形跡あり)。そして、北の縄文の人々は、西日本が農耕社会に移行した後も、自主的に縄文的な社会に踏みとどまったと見られる。

 

● 北の縄文が世界遺産に登録されることの意義は、国際的な価値の獲得、日本列島が多文化であったということを証明する端緒となるということ。北海道は「悠久の歴史の中で周辺地域と関係も持ちながら日本列島の中で独自の発展をしてきた地域」であり、我々道民の歴史認識を改め、北海道という地域社会・経済の存続・発展に関する考え方に変化をもたらすということ。

  〈詳しくはこちらをご覧ください〉  ◆ご講演内容

◆アンケート結果
 今後の事業推進の参考とさせていただくため、ご来場の方々に実施いたしましたアンケートの結果は次のとおりです。ご回答いただきました方々に厚くお礼申し上げます。

● ご回答いただいた方々
   アンケートにご回答いただいた方々の年齢・性別は次のような構成でした。

 

20代

30代

40代

50代

60代以上

無回答

 計 

男性     

1

3

20

 

 24

女性 

1

 

1

2

5

 

 9

無回答          

1

 1

1

 

2

5

25

 1

34


 

 

 

● セミナーの開催を知ったきっかけは

回 答

 回答数

備  考

チラシ

9

 
新聞広告

11

道庁HPとの重複回答1名を含みます
道庁HP

5

 
道庁ブログ

1

 
道庁メルマガ    
フェイスブック

2

 
Twitter

1

フェイスブックとの重複回答です
口コミ

2

 
その他

4

内訳(庁内放送で知った、来庁して知った(2名)、たまたま立ち寄った)
無回答

1

 

計 

36

重複回答2名を含みます(内訳は上記のとおり) 

● セミナーの内容について

回 答 

回答数

備 考

良かった

25

 
普通

4

 
もの足りなかった

3

「良かった」、「普通」との重複回答それぞれ1名を含みます ※1
無回答

4

※2 

計 

36

重複回答2名を含みます(内訳は上記のとおり) 

※1  「もの足りなかった」と回答された方のご意見の内訳は以下のとおりです。
   縄文文化への興味・関心の高さがうかがわれます。
  ・お話は良かったですが時間が短いです
  ・もっと深く知りたいです。意欲をそそられました(重複回答者)
  ・もっと掘り下げた内容を聞きたかったです(重複回答者)
※2 無回答の方4名のうち、1名はご意見欄で「とても良かった」と回答しています。

● 世界遺産登録への取組について知っていたか

回 答

回答数
知っていた

16

一部知っていた

11

今日知った

7

計 

34

●主なご意見、ご感想等
・「手をつけてはいけないもの」に手をつけてしまった今こそ、「縄文」に戻らなければいけないと思いました。
・確かに、発展、開発、科学先行思想、これらが結果として(プロセスとして)自然環境も生態系も破壊してきていると言えるのではないでしょうか。「真の豊かさ」をいま一度考えていきたいです。
・今回はさわりだけでしたが、民族宗教等とも絡めてもっと詳しく聞きたいと感じました。
・縄文の思想など、とても内容が深く、興味深かったです。もっといろいろお話を聞きたかったです。
・縄文の見方が変わりました。もっと知りたいです。偏ったものの見方に刺激をいただきました。
・寒かったです。テーブルのある会議室での講演を望みます。(同趣旨のご意見(1名))
・時間が短いです。もっとたくさんの事を聞きたいです。(同趣旨のご意見(1名))
・世界遺産、北海道北東北の縄文遺跡の概略について整理されてわかりやすかったです。
・PR活動の充実やセミナー「続編」に期待しています。
・世界遺産登録の取組をまだまだ知らない人が多いです。新聞等(パソコンを使えない人も多い)で知らせた方がよいと思います。(同趣旨のご意見(1名))


 このように、縄文文化や世界遺産登録への興味・関心の高さがうかがわれるご回答・ご意見をいただきました。これからも、縄文遺跡群の世界遺産登録にむけた取組を推進して参りますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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