山地周辺の荒廃地域の保全及び土石流などの土砂災害から下流に住む住民の生命、家、耕地、公共施設を守るための事業です。
土石流は、大量の土砂や石が流れ出ることであり、勾配が急な渓流(小河川)で発生しやすく、また、豪雨や融雪による斜面崩壊や川底の堆積物の侵食により突発的に発生します。
土石流の発生を押さえるために、いろいろな対策を行っています。渓流における土砂の生産や移動を防ぐ砂防堰堤や床固工、土砂の生産を押さえ安全に流すための護岸工、山が削られるのを防ぐ山腹工などが主な砂防施設です。
また、近年では地域振興や住民のための快適な渓流環境づくりといった役割も果たし、渓流を取りまく貴重な自然環境を保全することも目的としています。
北海道では平成17年度、28渓流において事業を進めています。
通常砂防のイメージ図
コンクリートスリット型の砂防ダム
(レルコマベツ川、壮瞥町)
コンクリートスリット型の砂防ダム
(忠類川、標津町)
渓流保全工(護岸工)
(ポンサヌシベツ川、様似町)
床固工(権太川、岩内町)
火山地域(火山地、火山山麓または火山現象により著しい被害を受ける恐れのある地域)において荒廃地域の保全を行うとともに土石流及び火山噴火にともなう火山泥流、火砕流、溶岩流等の異常な土砂流出による災害から下流に住む住民の生命、人家、耕地、公共施設等を守ることを目的としています。
火山及びその周辺は、その地形的景観の美しさ、火山活動の恵みともいえる温泉等により観光地として多くの人が訪れますが、火山地域では火山噴火に伴う直接的な土砂災害はもとより降雨時によって発生する土石流、山体崩壊などの土砂災害を受けています。
火山地域で発生する土砂災害は一般の山地に発生する土砂災害に比べ、激甚かつ広範囲にわたることが多く、時には長時間継続することもあることから、現在総合的な対策を検討しています。
北海道では平成17年度、20渓流で事業を進めています。
※北海道の火山地域
恵山、駒ヶ岳、洞爺・有珠、ニセコ・羊蹄、恵庭・樽前、イルムケップ、大雪・十勝、知床・阿寒・摩周、利尻の9地区
火山砂防事業のイメージ図
砂溜工(砂原押出沢川、砂原町)
鋼製スリット型の砂防ダム (富良野川、上富良野町)
低ダム群
(富良野川、上富良野町)
砂溜工(白浜川、恵山町)
火山噴火に起因する火山泥流、火砕流、溶岩流等の突発的かつ大規模で広範囲におよぶ異常な土砂の流出による災害から人命を守るため、ソフト対策(火山活動の状況、異常な土砂の動き等を監視、情報伝達するための各種システム整備等)を実施することにより、地域住民の警戒避難体制の整備を図ることを目的としています。
北海道では、気象庁の常時観測火山に指定されている
北海道駒ヶ岳、有珠山、樽前山、十勝岳、雌阿寒岳 の5火山周辺で事業を進めています。
火山噴火警戒避難対策事業のイメージ図
平成12年9月5日の駒ヶ岳の小噴火
監視カメラ(駒ヶ岳、鹿部町)
ワイヤーセンサー(駒ヶ岳、尻無沢川)
観測局(駒ヶ岳、森町)