最終更新日:2017年3月29日(水)
空き家のある風景 ポエム・フォトコンテスト
結果発表
道では、道内の空き家と空き地の有効活用を通して、移住・定住の促進や住宅ストックの循環利用を図ることを目的として、今年4月から「北海道空き家情報バンク」を運用しております。
「北海道空き家情報バンク」のページへ
→ https://www.hokkaido-akiya.com/
このたび、バンクの周知と利用促進を目的に、バンクの運営を委託している(公社)北海道宅地建物取引業協会ほか2団体との共催で「空き家のある風景ポエム・フォトコンテスト」を実施し、その結果を発表します。
◎ ポエム等の部 (応募作品数230)
○ 最優秀賞 (賞金5万円)
「じゃがいもをどうぞ」 菅原里佳 (札幌市在住)
「おいしいじゃがいもがたくさんとれたからどうぞ」
ななめ向かいのおうちには、今は誰も住んでいない
もしもどこかの誰かが引っ越して来たら
自慢のじゃがいもをおすそ分けしたいな
家の窓から見える、北海道の春、夏、秋、冬
いいときもあるし、そうでもないときもある
だけど、外から家を見てみると
窓の中に明かりが灯っていたら、
とっても心があったかくなる
そして、やっぱりうれしくて
じゃがいもを持って行こうかと思うのだ
<審査講評>
北海道へ移住「する側」ではなく「待つ側」の目線で、やさしい表現が印象深い作品でした。「じゃがいも」を北海道をイメージするアイコンにしたことも、道外の方へ伝わりやすくなる要素です。こんな暮らし・ひとの存在が、移住への後押しになるのではないでしょうか。
審査員 小濱有希子(総合商研株式会社北海道応援マガジンJP01編集長)
○ 優 秀 賞 (賞金1万円)
「自然の声を聞く家」 高本奈都子 (埼玉県在住)
さいしょに ランタンを掲げ
ぐるり と 見渡してみる
人の温もりが おきざりにした
のびやかな 部屋の造り
自然と せなかあわせの声は
ふと 樹氷が 春の雫となって
降りそそぐ ときだけでは 無い筈
私たち 人も 芽吹くために
この 神秘的でもある 蜘蛛の巣を払い
うつくしい住み処を もう一度 拵えよう
<審査講評>
この作品を4、3、3行からなる序破急としてみると、序ではランタンの灯に照らされた廃屋の内部が立体的に立ち上げられ、破では日本の古歌の流れを引き継ぐ時間性のある言葉で自然を感受し、急では未来志向が示されている。調和のとれた作品と思う。
審査員 山内みゆき(北海道詩人協会会員)
<ポエム等の部全体総評>
北海道の空き家のある風景を詩でつづるという難しいテーマでしたが、全国から多くの素晴らしい作品が集まりました。うれしいことです。北海道と言うと、広い大地、厳しく美しい自然、豊かな恵み、といった定型のイメージに留まりがちですが、さらに踏み込んで、人間の思いや暮らしの匂い、つながりあう未来への想像力が紡がれている作品に励まされ、心惹かれました。
審査員 谷口孝男(北海道立文学館副館長)
◎ フォトの部 (応募作品数44)
○ 最優秀賞 (賞金5万円)
「夢の懸け橋」 斉藤宏和 (東神楽町在住)
<審査講評>
空の部分を大きく入れ、そこへ虹に出会えたことにより、未来に続くようなまさに夢のかけ橋です。多分、日ごろの努力等により与えてもらったシャッターチャンスを見事にとらえています。構図も良く、色彩の明るい北国らしい田園風景で、スケールの大きな作品です。
審査員 阿部悦子(北海道写真協会審査会員)
○ 優 秀 賞 (賞金1万円)
「星空の中の生活」 平舘亮一 (旭川市在住)
<審査講評>
天に広がる「天の川」がクッキリと浮かび、広々とした空と澄み切った空気感が移住生活の後押しになると思います。環境の良さを感じる作品です。
審査員 経塚剛敏(北海道写真協会審査会員)
<フォトの部全体総評>
フォトとしての色彩や構図等で優れ、北海道の良い環境を表現する優秀な作品がありました。残念だったのは、応募のあった作品の多くが農村地域のものであり、漁村地域など多彩な風景の作品ががほしかったと思います。今後もこのコンテストを継続して、事業の趣旨の浸透に期待したいと思います。
審査員 経塚剛敏(北海道写真協会審査会員)
~お問い合わせは~
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北海道 建設部住宅局建築指導課 建築企画グループ
電話:011-204-5577
FAX:011-232-0147
メール:kensetsu.kenshi2@pref.hokkaido.lg.jp (迷惑メール防止のため「@」を大文字にしています。)
~ 主 催 ~
(公社)北海道宅地建物取引業協会 北 海 道
~ 協 賛 ~
(一財)北海道建築指導センター (一財)北海道建設技術センター