視覚障がい者や盲導犬への理解について
~ はじめに ~
北海道には、視覚に障がいがあり、身体障害者手帳の交付を受けている方が、18,488名(平成22年3月31日現在)おります。
その多くの方は、疾病の後遺症などにより人生半ばで視力を失った方で、急激な生活環境の変化により、日常生活を送るうえで身体面のみならず、精神面に大きな影響を受けております。
視覚障がい者の社会参加を進めるためには、点字ブロックの設置などの環境整備を進めることは勿論のことでありますが、目の見える方々が、視覚障がい者のことや盲導犬のことをよく理解していただくことも重要であります。
公衆営業施設関係者をはじめ、道民の皆様におかれましては、このホームページをご覧いただき、視覚障がい者への理解を深めていただければ幸いです。
目次
視覚障がい者の方々の大半は、人生半ばにして疾病や事故により視力を失った、いわゆる中途視覚障がい者です。
視覚障がいは感覚障がいの一つですが、消失した視力を回復させることは、非常に困難なことであり、他の機能障がいにくらべ、医学的な援助は限られています。
【自立への道のり】
障がいの発生・受容 → 障がいの克服 → 自立と社会参加
視覚障がい者の方々の自立と社会参加を進めるためには、視覚に障がいのある方、本人の自立への意欲は勿論のこと、その気持ちを側面から支える道民一人ひとりの温かい気持ちが必要です。
視覚障がい者の代表的な歩行方法には、大きく分けて次の3つの方法があります。
○目の見える人の手引による歩行
《特 徴》
目の見える人が視覚障がい者を安全に誘導する方法で、誘導者が周囲の状況について情報を提供します。
○盲導犬による歩行
《特徴》
盲導犬が視覚障がい者を誘導する方法で単独の歩行が可能となります。
○白杖による歩行
《特徴》
白い杖を使い歩行先の情報を入手し、歩行する方法で単独歩行が可能であり、周囲に視覚障がい者であることを伝えることができます。
盲導犬や白杖による屋外での単独歩行は、歩行訓練士等による専門的な訓練を一定期間受けてはじめて可能となるものです。
歩行方法は、個人の住宅事情や、動物に対する抵抗、歩行環境により異なります。
(1) 歩行の際の誘導
| ア | 誘導のための基本事項 | |
| 誘導する方は、視覚障がい者が白杖又は盲導犬のハーネス(白色の胴帯)をもっている手の反対側の斜め半歩前に立ち、後から自分の腕をつかんでもらい誘導してください。 その際、視覚障がい者が安全に歩ける速度で誘導し、適時、周囲の状況を説明してください。 | ||
| イ | 誘導する際のポイント | |
| 誘導する際は、決して視覚障がい者の衣服や、腕、白杖、盲導犬のハーネスを掴まないでください。 |
(2) テーブルでの料理の誘導
| 料理がテーブル上にセッティングされ、テーブルの上の皿の数により誘導の方法が異なります。 |
| ア | 皿の数が少ない場合 | |
| 皿の数が少ない場合は、視覚障がい者の手を一つひとつの料理の皿に導いて説明してください。 | ||
| イ | 皿の数が多い場合 | |
| テーブルを時計盤にたとえ、視覚障がい者が6時の位置にいるとして、例えば、6時にハンバーグ、11時パン等と料理の名前と位置を時間に置き換えて説明してください。 |
盲導犬は、視覚障がい者の「目」となり、大変重要な仕事を行います。
例えば、歩道進行上の障害物を避けて通るよう誘導したり、交差点や信号、ドアを見つけたり、さらには、たとえ主人の命令であっても危険が伴う時は、命令に従わないというように、その仕事は、多岐にわたります。
盲導犬が誕生するまでには、盲導犬としての高い適性のある犬を選択し、厳しい訓練や適性評価をクリアーした犬がはじめて盲導犬として社会で活躍しています。
盲導犬が、ハーネス(白色の胴帯)を付けて視覚障がい者と一緒にいるときは、仕事中です。
常に主人を誘導しているという心理状態にあるので、次の点に気をつけてください。
| ・ | 盲導犬に声をかけたり、口笛を吹いたり、手を出さないでください。 |
| ・ | 盲導犬は、視覚に障がいのある方を目的地まで連れていくのではなく、目的地まで行くのに必要な交差点の位置や建物の入り口等の情報を知らせることが仕事です。 ですから、盲導犬と一緒にいても、視覚障がい者が道に迷うこともあります。 そのような場面を見かけたときは、視覚障がい者に直接「どうしましたか」と声をかけてみてください。 |
| ・ | 盲導犬は健康維持のため、食事の時間や量を決めていますので、勝手に食べ物を与えないでください。 |
| ・ | 盲導犬の排泄は、時間が決められています。また、建物内ですることのないように、幼犬時からしつけられていますので、心配しないでください。 |
身体障がい者の自立と社会参加の促進に寄与するため、平成14年10月から「身体障害者補助犬法」が施行され、平成15年10月からは、旅館、飲食店等の不特定多数が利用する施設では、盲導犬(身体障害者補助犬)の同伴を拒んではならないこととされています。
盲導犬についての理解不足から、盲導犬同伴の視覚障がい者が、旅館、飲食店等の利用を断られた事例もありました。
盲導犬は一般のペットと異なり、専門の訓練士による厳しい訓練を受け、皆様や、他のお客様に決してご迷惑をかけないことをご理解いただければ幸いです。
| Q: | 盲導犬は吠えたりしないの | |
| A: | きびしい訓練を受けているため、吠えたり、かみついたりすることはありません。 | |
| Q: | 家の中にあがるの | |
| A: | 盲導犬使用者の「目」の代わりですから、24時間一緒に過ごします。 | |
| Q: | ベッドで寝るんですか | |
| A: | 盲導犬使用者のベッドの下でタオルなどを敷いて寝ます。 ただ、畳の部屋の場合、寝るときだけ部屋の外の玄関口で寝ることもあります。 | |
| Q: | 食事の時はどこにいるの | |
| A: | 盲導犬使用者のそばにいますが、決して人の食事には手を出しません。 もちろん食物を与えないでください。 盲導犬には、決められた食物しか与えません。 | |
| Q: | うんちやおしっこは、どこでするの | |
| A: | 宿について、部屋に案内する時に適切な盲導犬の排泄場所を盲導犬使用者に指定してください。 どのような場所が良いか判らないときは、盲導犬使用者と相談してください。 後の始末は、盲導犬使用者が行います。 | |
| Q: | 施設を汚すことはないの | |
| A: | 盲導犬の排泄は、きちんとしつけられています。 また、毛も落ちないように室内では盲導犬用の室内着を着用させていますので、施設を汚すことはありません。 |
北海道庁保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課地域支援グループ
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