HPVワクチンについて

ヒトパピローマウイルス感染症とは

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するといわれている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。 
 子宮頸がんは、定期的に検診を受けるなどして早期に発見し手術等の治療を受ければ、多くの場合、命を落とさずに治すことができる病気です。病状が進んだ後で前がん病変(異形成)や子宮頸がんの段階で見つかると手術が必要になる場合が少なくありません。病状によって手術の方法は異なりますが、子宮の一部を切り取ることで、妊娠したときに早産のリスクが高まったり、子宮を失うことで妊娠できなくなったりすることがあります。 

HPVワクチンの接種について

 HPVワクチンの接種に関して、令和3年11月の厚生労働省の審議会において、最新の知見を踏まえ、あらためてワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、各市町村において、対象者又はその保護者に対し、予診票の個別送付を行う等の個別勧奨が実施されています。
 公費で接種を受けられるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類(型)によって3種類あり、2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)に加えて、令和5年4月から、9価ワクチン(シルガード9)も公費で接種を受けられるようになりました。 

(令和3年11月26日付け健発1126第1号厚生労働省健康局長通知)

効果

 2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんを起こしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
 9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

対象者

・小学校6年~高校1年相当の女性
・平成9年度~平成18年度生まれ(誕生日が平成9年4月2日~平成19年4月1日)の女性(※)で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方

 ※ このほか、平成19年度生まれ(誕生日が平成19年4月2日~平成20年4月1日)の女性は、
  通常の接種対象(小学校6年~高校1年相当)の年齢を超えても、令和7年3月末まで引き続き接種できます。

道内のHPVワクチン接種実施医療機関リスト(市町村別) 

 道内において、HPVワクチンの接種を受けられる医療機関は、次のとおりです。なお、詳細については、お住まいの市町村にお問い合わせください。

副反応等

 HPVワクチン接種後には、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが起こることがあります。また、まれにですが、アナフィラキシー(呼吸困難やじんましん等)、ギラン・バレー症候群(手足の力が入りにくい)、急性散在性脳脊髄炎(頭痛、嘔吐、意識低下等)が起こることがあります。

救済制度

 HPVワクチンの接種によって著しい健康被害が発生したときは、予防接種による健康被害であると厚生労働大臣が認定した場合に、健康被害救済制度の対象となります。
 救済制度の内容については、下記をご参照ください。

相談窓口

リーフレット

小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)

小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)

9価HPVワクチン接種のお知らせ(小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ)

9価HPVワクチン接種のお知らせ(平成9年度生まれ~平成18年度生まれまでの女性へ)

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ

HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します

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お問い合わせ

北海道感染症対策連絡本部指揮室

〒060-8588札幌市中央区北3条西6丁目

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011-231-4111
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