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最終更新日:2012年4月18日(水)


レジー2


3 入浴施設の衛生管理について

  入浴施設では、ろ過器の表面や循環配管の内壁、配管継ぎ手などに細菌、カビ、アメーバーなどが付着、増殖して、生物膜(ぬめり)が形成されます。レジオネラ属菌は、この生物膜に生息しているアメーバー内部で増殖します。この生物膜の中に生息するアメーバーやレジオネラ属菌は、塩素剤等の殺菌剤からこの膜で保護されるため、レジオネラ属菌の駆除には、単に浴槽水を塩素剤等で消毒しただけでは効果が上がりません。入浴施設では、ろ過器の表面や循環配管の内壁、配管継ぎ手などの生物膜を定期的に除去することと併せて、毎日、塩素剤等で消毒するなど衛生管理が必要です。

(1) レジオネラ属菌の浴槽水への侵入を抑制するための衛生管理及び構造設備上の措置

 ・温泉水等の貯湯槽を設けている場合、レジオネラ族菌の繁殖・混入を防ぐため、湯温は60℃以上に設定すること。ただし、それにより難い場合は、レジオネラ属菌が繁殖しないように貯湯槽水の消毒を行うこと。

 ・露天風呂は、常時、レジオネラ属菌の汚染にさらされているため、浴槽の湯は常に満杯状態とし、溢水を図り、浮遊物を除去すること。また、内湯と露天風呂の間は配管を通じて、露天風呂の湯が内湯に混じることのない構造とすること。 

 ・気泡発生装置等の空気取り入口には、砂塵の侵入を防止するため目の細かい防虫網を設けること。

(2) 浴槽、配管、循環ろ過装置等における生物膜の発生防止及び除去を行うための洗浄、消毒等の衛生管理上の措置

 ・浴槽は、毎日完全に換水して浴槽を清掃すること。ただし、これにより難い場合にあっても、1週間に1回以上完全に換水して浴槽を清掃すること。

 ・ろ過器は1週間に1回以上、十分に逆洗浄して汚れを排出するとともに、ろ過器及び循環配管について、適切な消毒方法で生物膜を除去すること。(年に1回程度は循環配管内の生物膜の状況を点検し、生物膜がある場合には、その除去を行うことが望ましい。)

  ・集毛器は、毎日、清掃洗浄すること。

 ・消毒装置は、注入弁のノズルが詰まったり、空気が入ったりして消毒液が流れないことがないよう管理すること。

(3) エアロゾルが空中に分散する事を防止するための構造設備上の措置

 ・循環湯の吐出口の位置は、必ず浴槽の水面より下に設けること。 

 ・浴槽循環湯は打たせ湯に使用しないこと。
 ・連日使用循環水の浴槽では気泡風呂、超音波あるいはジェット風呂等の気泡発生装置は使用しないこと。

(4) 自主検査

 ・浴槽水の水質は、レジオネラ属菌が100ml中に10個未満であること。水質検査は、ろ過器を使用していない浴槽水及び毎日完全に換水する浴槽水は、1年に1回以上連日使用している浴槽水は、1年に2回以上実施すること。

 ・浴槽水の消毒に当たっては、遊離残留塩素濃度を0.2~0.4mg/lに保ち、かつ、最大1.0mg/lを超えないように努めること。また、温泉水等を利用している場合は塩素系薬剤の消毒効果はアルカリ性に傾くほど殺菌に要する時間が長くなることなど、それぞれで事前に消毒効果を調査すること。

※知っておこう「レジオネラ症」と入浴施設の衛生管理