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最終更新日:2015年3月30日(月)

北海道バリアフリーマップ いっしょに北海道へ

Report 和みの風

 

写真:和みの風外観 平成20年7月にオープンしたバリアフリーのペンションです。

 オーナーの桐木ご夫妻は看護師で「自宅と病院の往復以外に外出が難しい方にも旅の楽しさを知ってほしい」という想いでつくられたとか。

 ハード面のバリアフリーだけではなく、人の手によるバリアフリーや、食事にも配慮されているとのことです。

 そんなペンション「和みの風」にお邪魔しました。

(和みの風は「平成21年度 北海道福祉のまちづくりコンクール(活動部門)」で「北海道福祉のまちづくり賞」を受賞しました。

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フォトレポート

 
写真:和みの風のようす1

 玄関には段差があるのですが、車椅子用のスロープを設置していただきました。なお、このスロープ、普段は目につかない場所に「隠して」いるとのこと(その理由は後ほど)。

写真:和みの風のようす2  広く作られている廊下。人とも楽にすれ違うことができます。
写真:和みの風のようす3

 廊下や、ラウンジなどの共用部分のほとんどに木製の手すりがつけられているのですが、この裏側には部屋やトイレ、浴室等の案内が点字で書かれているという工夫が。視覚障がい者でも安心です。

写真:和みの風のようす4

 バリアフリーのお部屋を拝見。全室がバリアフリーに配慮されているのですが、特にこのお部屋はベッドが2台とも電動になっていました。車椅子に乗り降りする際にも、とても便利です。また、トイレやお風呂にも近いので、移動に不自由はありません。

写真:和みの風のようす5

 大きな窓がありとても明るくて広いバリアフリートイレです。可動式の補助手すり、低い洗面台、オストメイト用流しがあります。お子さん用に子供用便座もありました。トイレのドアはストッパー付きの引き戸です。

写真:和みの風のようす6

 お風呂場はおしゃれなタイル張りでした。段差がないため車椅子で入ることができ、写真にある背もたれ付きの椅子も用意していただけます。浴槽の横にある曲がったパイプのようなものは本物の木でできた手すりです。洗い場のすぐ横に使いやすいよう考えて設置されています。

 写真には写っていませんが、ボディソープやシャンプー、リンスの容器には点字表記がされているという工夫も。

写真:和みの風のようす7

 防風林の木々を眺めながら食事ができるラウンジ。冬は薪ストーブの火に当たりながらゆったりとした時間を過ごせます。

 家具も車椅子で自由に動くことができるほど余裕をもって配置されています。ラウンジの周囲にも木の手すりが設置されています。

写真:和みの風のようす8

 ラウンジにある「かまくら」と名づけられたスペース。お子さんが「秘密基地」として遊ぶとか。こんな遊び心もあるペンションです。

 

 

インタビュー

 
 オーナーの桐木智一氏からお話を伺いました。
 

Q.

ペンションはいつ開業されたんですか?

A.

一昨年の7月です。福祉施設として使われていた建物をリフォームしました。


Q.

バリアフリールームは何室あるのですか?

A.

全5室すべてバリアフリーに配慮しています。うち、車椅子のまま入ることができる洋室は3室です。

 全室、テレビはあえて置かないようにしています。それはあえてテレビのない時間を作りたいと考えているからです。代わりというわけではないのですが、CDプレイヤーを置いています。音楽を聞きながらお客様同士、会話を楽しんでくつろいでもらえたらと思っています。


Q.

電動ベッドがある部屋を見せていただきました。

A.

電動ベッドは1つが上半身を起こせるタイプ、もう1つが加えて高さを変えられるタイプです。


Q.

リフォームされるに当たって、どなたかに相談されたのですか?

A.

私自身看護師で、その経験も活かしているのですが、現在働いている訪問看護ステーションの作業療法士にも、手すりの高さや位置、玄関のベンチの高さなどについて相談に乗ってもらいました。


Q.

その他にバリアフリーに関して力を入れていることはありますか?

A.

逆に聞こえるかもしれませんが「バリアフリー」をなるべく感じさせないように心掛けています。「旅の宿」として、できるだけ旅情やゆったりした感じを味わっていただきたいからです。

 ですから、玄関のスロープも使わないときは目につかないように隠しています。手すりも、手すりを主張しないデザインでありながら使う方には自然と手が出る高さ、使いやすい形になるように考えて設置しています。

 また、ハードだけではなく、それぞれのお客様の障がいや身体条件に合わせたアプローチ、サービスを心掛けています。例えば、杖をお使いの方にはトイレに近い部屋を用意したりと細かな所で対応しています。


Q.

今後の展望などがあれば教えてください。

A.

長期滞在ができる離れをつくりたいと考えています。食材はお客様ご自身で持ち込んで中のキッチンで自炊をしていただく。2室程度を考えています。

 それは、病院のホスピスで看護師として働いていたときに、終末期の患者さんで旅行に行きたいという方がいらっしゃったのですが、なかなか受け入れてくれる場所がなかったため旅行できないということがあったからです。そのような方にも泊まっていただける宿にしたいと考えています。

 また、片麻痺の方にも多く来ていただきたいと考えています。片麻痺の方は家に閉じこもりがちで、外出してもデイサービスや病院と自宅の往復だけということが多いですので。

 さらには、そういった方達が気楽に泊まることのできる宿がたくさん増えればいいと考えています。そのために、他の宿とも連携や情報共有をしていけたらいいですね。


Q.

お客様の反応はどうですか?

A.

皆さん「ゆったりできた」「時間が止まっているようだ」と言ってくれますね。お部屋だけではなくホールにも時計がないことに気付かれましたか? お客様に時間を忘れてくつろいでいただけるようにあえて置いていないのです。

 同じ理由でテレビも置いていません。「あった方がいい」というご意見もありますが「テレビがなかったおかげでゆったりとした時間を過ごせた」という声も多いので、これからも変えるつもりはありません。

 また、お食事も地元十勝の食材を、アレルギーにも配慮して、あまり手を加えずに素材を活かすような調理法でお出ししています。それも非常に喜んでいただいています。


Q.

ありがとうございました。

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