助産学科

平成22年度助産学科卒業写真


 
  北海道立衛生学院助産学科は、専門職業人として助産実践に必要な基礎的知識・技術を習得し、 母子とその家族の健康の保持増進に寄与できる能力を養い、ひいては母性の健康管理および地域母子保健に貢献できる助産師の養成を目的としています。

助産師とは
 
カット  保健師助産師看護師法では「厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導をなすことを業とする女子をいう」とあります。
 
   
カット  助産師の語源は、“Midwife=with women”です。『女性とともにある』専門職であり、女性とその子供及び家族の健康や幸福に寄与することを使命とする重要な職責を担う職業です。
   
   
カット  助産師の歴史は、奈良時代の“女医”に始まり、産婆として江戸時代から女子の職業として栄え、明治時代に入って日本初の女子教育として教育制度が整備されました。「産婆規則」で明治32年に身分が確立してから今年で111年を数え、妊産婦死亡率の減少に大きな業績を残しています。
 看護職の中では唯一開業権を持ち、地域の母子保健の向上に大きな足跡を残しています。
   
   
カット 主な助産師業務
             (1)妊婦の診断
             (2)ハイリスクのスクリーニング
             (3)妊娠経過が正常であるか否かの診断と保健指導
             (4)分娩開始の診断
             (5)分娩経過の管理と分娩介助
             (6)産褥経過の管理
             (7)新生児期の管理
             (8)母親になる発達課題達成のための援助
             (9)父親・家族の援助
             (10)乳幼児の審査と育児指導
             (11)女性のライフサイクルにおける保健指導
             (12)家族計画の指導
             (13)地域における母子保健活動
             (14)助産所の運営及び助産業務管理
   
   
カット  現在、北海道には1,494人の助産師が、病院・診療所、助産所、学校養成機関などで活躍しています。しかし地域ではまだまだ助産師が不足していて、周産期の診断やケアの質の向上、ライフサイクル各期の対象への健康教育などの業務の拡大など課題は多く、今後も発展の可能性大の職業といえます。
   

助産学とは
 
   妊産婦の主体性を重んじた安全で安楽な出産への援助を頂点に、人の生涯を通しての生殖や性に関わる援助に関する学問です。
 
 助産師の教育課程は、その助産学の基礎理論を学習する基礎助産学と、実践理論を学習する助産診断・技術学、地域母子保健、助産管理、研究、助産学実習で構成されます。
 
 「基礎助産学」では、助産学の全体像を概観し、女性の生涯を通じて援助する助産の対象について学習することにより、助産実践の基盤となる理論を学習します。
 
 助産実践の中核となる「助産診断・技術学」では、助産過程の展開に必要な診断の原理と技法を習得し、助産実践に必要な基本的な技術を獲得します。
 
 「地域母子保健」では、地域における母子保健の特性を理解し、地域母子保健活動で助産婦の果たす役割を認識し、対人的な保健サービスができる基礎的能力を養います。
 
 「助産管理」では、助産の理念に基づいて質の高いケアを提供するために助産業務の管理に必要な管理の原理と技法を理解し、助産活動の場としての統合を図ります。
 
 「研究」では、助産実践の改善・向上を図るために必要な研究の基礎的能力を養い、自主的に学習を進めていく姿勢を養うことをねらいとしています。
 
 実践の科学として重要な「助産学実習」では、健康診査や分娩介助技術を習得するばかりではなく、集団や個別の健康教育の技法についても獲得します。
 
 これらの学習を通して、助産師としての倫理観・責任感を養うとともに、専門職としての判断力・問題解決能力の育成を行います。

履修する科目は
ここをクリック

卒業後に取得できる資格
 

          ◎助産師国家試験受験資格

          ◎受胎調節実地指導員

年間行事

 月

学院行事

学生の予定

4

入学式  入学時オリエンテーション
新入生歓迎会、自己紹介、健康診断

5

避難訓練
地域実習(5月16日~27日)

7保健センター:札幌市内、5施設の無床助産所:札幌市内

6

開学記念日(6月1日)
スポーツ大会(6月10日)
 

7

1期実習
  (7月25日~8月6日)
地域実習(7月13日~16日)
分娩介助集中実習:函館、網走、中標津、釧路

8施設の有床助産所:東京都、埼玉県、北海道

8

夏季休暇
(8月15日~8月26日)

 

9

2期実習(9月6日~9月30日) 札幌市内4施設、小樽1施設に別れて実習

10

3期実習(10月18日~) 札幌市内4施設、小樽1施設に別れて実習

11

3期実習 札幌市内4施設、小樽1施設に別れて実習

12

3期実習(~12月20日)
冬季休暇(12月26日~1月5日)
分娩介助集中実習:函館、網走、中標津、釧路

1

NICU実習(1月10日~17日) 札幌市内2施設

2

助産師国家試験、事例研究発表会  

3

卒業式(3月9日) 交流セミナー、祝賀会

 

卒業後の進路
 
 
助産学科の特徴
  当学科は助産の専門学校として技術教育に重点を置いています。職業人としての判断力と問題解決能力を持ち、地域で助産師活動ができる人材の育成として、(1)妊産婦・新生児の健康状態の診断、(2)正常分娩の介助、(3)妊産婦・新生児への科学的な証拠に基づくケア技術、(4)参加型の健康教育の実践、(5)対象を尊重、(6)チームワークを図る、(7)自己研鑽する、これらができることを目指して教育を展開しています。

  したがって、対象の内在する自然の力を最大限に助成し、ベストのケアを提供できる助産師になるために、開業助産師によるフリースタイルや乳房ケアの講義を導入しています。さらに、他職種と協調してチームで仕事ができる助産師になるために、地域保健で活躍している他職種の非常勤講師陣による講義も導入しています。また、虐待やドメスティックバイオレンスなどの講義により母子を取り巻く社会にも視野を広めています。

  そして、助産師の本質的機能を学ぶために、助産所での実習を行っています。

  とにかく、1年間という短い期間の中で、柔らかな頭で21世紀に活躍できる助産師になるための充実した教育が当学科の特徴と言えます。

    助産学科の教員を紹介します
 職       員 科内の役割 担 当 科 目
 佐々木 雅 子
      教務主幹
 教育全般に
    関する総括
 助産学概論、助産管理  
 助産研究
 玉 木 広 子
      教務主査
 実習担当

 女性の健康学、産褥期の助産
 家族計画、健康教育

 鈴 木 里 佳
      教務主査
 授業運行 

 助産診断・技術学総論、分娩期の助産
 分娩介助法、性と生殖の基礎科学

 横 井 美由貴
      講  師
 

 妊娠期の助産  

 桶 谷 多 絵
      講  師 
 クラス担任

 新生児・乳幼児の助産
 家族関係、健康教育