現代の医療は医師だけの働きで患者を治しているのではありません。医師をリーダーとする多くの医療従事者からなる医療チームによって、業務を分担し、連携しながら患者の診断・治療を行っています。
臨床検査技師はそのなかで病気の診断や病態の把握のために、患者から採取した尿や血液(採血業務も含む)等の化学的分析、細胞が悪性か良性かを判断する細胞診断及び病理標本の作成などの検体検査又患者自身の生理機能を直接検査する心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査等広範囲にわたり担当しています。診断や治療のための非常に重要性の高い基礎データーの収集と解析結果を提供できる医療になくてはならない専門職が臨床検査技師です。
「臨床検査技師」免許は国(厚生労働省)が認める国家資格です。免許を取得するには、3年制の医療技術系短期大学、専門学校または4年制大学で一定の科目を履修することが必要となります。当学院臨床検査学科では、「基礎分野」、「専門基礎分野」および「専門分野」を履修し、卒業に必要な単位数を修得することにより、国家試験受験資格が得られます。国家試験は毎年3月初旬に実施され、4月上旬に合格発表があります。試験科目は医用工学概論、公衆衛生学、臨床検査医学総論、臨床検査総論、病理組織細胞学、臨床生理学、臨床化学、臨床血液学、臨床微生物学、臨床免疫学の10科目です。
1年次は、基礎分野、専門基礎分野の履修が中心となり、基礎学力の充実を目指します。
2年次は、専門分野(講義・実習)の履修が中心で、臨床検査の理論と基礎技術を習得し、疾患と検査の関係を学びます。
3年次では、専門分野の履修のほか、学外授業として医療機関における「臨地実習」を行い、医療の中での臨床検査の理解を深めます。また、産業保健学習の一環として事業所に勤務する者を対象とする「集団健診実習」を実施し、この実習を通じて検診業務の受付・尿検査・血圧測定・採血・心電図検査・総合判定の一連の流れを理解するとともに被検者への接遇及び検査技術等を習得します。さらに,「保健所実習」を実施し、医療と公衆衛生、行政との関係を理解しています。
「卒業研究演習」では、より一層の視野の拡大を目指して、医療・公衆衛生に関する調査研究を行い、論文の読み方、実習計画の建て方、実習の進め方、抄録のまとめ方、口頭発表の仕方等の基本を習得します。
臨床検査技師として必要な知識および技術をもち、臨床及び公衆衛生・その他関連する分野を分担できる能力のある人材の育成を目指しています。
1 医療人としての豊かな人間性と高い倫理観を養う。
2 臨床検査に関する基礎的及び専門的知識を学び、その知識を活用して科学的に自ら解決する能力を養う。
3 新たな課題や社会環境の変化に対応できるよう、自主的に学び続ける姿勢を養う。
4 保健医療チーム及び公衆衛生・その他の関連分野の中で自己の役割を自覚させ、その一員としての責任と協調性を養う。
| 生物学 | 物理学 | 化学 I、II |
| 倫理学 | コミュニケーション学 | 法学 |
| 統計学 | 英語 I、II、III | その他の外国語 |
| 保健体育 | 解剖学 | 生理学 |
| 生化学 I、II | 病理学 | 血液学 |
| 免疫学 | 微生物学 | 薬理学 |
| 公衆衛生学 | 保健医療福祉総論 | 情報科学 |
| 医療工学 | コンピュータ演習 | 臨床病態学 I、II、III、 |
| 臨床病態学演習 | 血液検査学 | 病理検査学 |
| 寄生虫学 | 一般検査学 | 病態化学分析学 |
| 放射性同位元素検査学 | 染色体・遺伝子検査学 | 微生物検査学 |
| 免疫検査学 | 輸血・移植検査学 | 生理機能検査学 |
| 画像検査学 | 医療情報管理学 | 検査管理学(I、II) |
| 検査機器学 | 臨地実習 | 卒業研究演習 |
修得単位数計:104単位 (時間数計:3,195時間)
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