北海道江差病院

 病院長のご挨拶

中田智明
  

 専門科・資格等
  内科・循環器内科・腎透析・糖尿病・心臓核医学

医学博士総合内科専門医日本内科学会指導医日本循環器学会循環器専門医日本核医学会専門医PET認定医・日本高血圧学会認定指導医及び高血圧専門医・日本医師会認定産業医


新たな第一歩として、地域医療のために思う、この春                             北海道立江差病院は南檜山地域5町の医療の中核として、唯一の地域センター病院、二次救急病院に指定されています。南北海道の西海岸にあるこの地域は道内においては温暖な地であり、道内では古い歴史と文化を持っています。とはいえ、やはり冬の厳しい季節風や交通の利便性に欠ける広い地域を抱える状況で、当病院はこれら離島を含む5つの町はもとより、圏域を越えて、北はせたな町大成地区、旧熊石町、南は松前町まで渡島半島日本海側一帯の広域な診療圏の中で急性期一次及び二次医療を担っています。

 診療は、精神医療、透析医療を含め、主な診療科を標榜しており、管内唯一の二次救急病院として、応援をいただきながら常勤医13名で24時間、365日応需体制をしいています。当院は、平成10年7月に現在地に移転してまいりましたが、この時を機会に古い病院のシステムから脱却し、スタッフの体制や医療機器などの更新をはかり、現代の新しい医療を実践できうる病院へと変貌してまいりました。一昨年の最新鋭心臓超音波断層装置、64列マルチスライスCTに続いて、平成21年度秋には1.5TMRIも導入されました。そして、日本医療機能評価機構の認定も北海道で14番目、官公立病院および道南では2番目に取得しております。昨年12月には最新のVer6病院機能評価の訪問審査を受け、現在その結果を待っているところです。新年度となり、4月から新人、新副院長(外科)、新副総看護師長をふくめ、新たな陣容が整いつつあります。消化器外科の再開(常勤2名体制)、麻酔科支援体制の強化など、より一層の病院機能の充実、質の向上、患者サービスの向上にむけ頑張っているところです。

 また、地域の医療機関や医療施設と協力しつつ、新医師臨床研修制度の研修病院にも指定されており、全国から医学生の見学実習を受け入れ、そして若い医師の臨床教育にも貢献しており、現在2年目研修医が頑張っています。さらに、札幌医科大学・北海道大学病院の協力型研修病院としても大学よりの研修医を受け入れており、地域医療を担う医師養成に力を入れております。

 慢性的な医師・看護師不足、勤務医の過労問題、不採算地区における不採算医療(小児・周産期・救急等)、国の不十分かつ不合理な医療政策の一方、住民からの医療ニーズは年々高度化、複雑化そして多様化しています。幸い、当南檜山二次医療圏から提出した地域医療再生プラン(25億円プラン)が道議会で採択され、そして昨年12月25日には厚生労働省にも認可されました。これには各町長さん方、檜山支庁(現振興局)、道の関係者その他、多くの方々の格別のご理解があったためと思われます。これにより、むこう4年かけて、地域連携・ITネットワーク化・電子カルテ化を図り、若い人材(総合内科医養成後期プログラム)を地域で育て、当地域で深刻な問題になっている分娩再開・周産期医療問題(唯一分娩できない二次医療圏)を解決すべく努力する方向性と財政的裏づけがみいだせました。しかし、実効性を持たせ本当に地域医療を再構築をするためには、多くの努力と時間、そして人的支援、人材育成にかかっています。我々自身
、日々の業務に忙殺されていてはだめで、高い志しと明るい展望を心にもって、かかわっていくことが必要でしょう。地域医療の危機にあっても道立江差病院は、この道南、南檜山の地域の皆様のために、より一層信頼される病院としての責務を果たしてまいりたいと、職員一同こころより念願しております。皆様方の一層のご理解とご支援を賜れば幸いです。         (平成22年4月記)

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